'野良猫の兄弟'を読んだ

以下引用文

はじめ、俺は、警戒心の強い臆病猫は生き残るんじゃないかと思った。積極的な猫は、危険なことにもたくさんぶつかるはずだからね。

ところが、ちがうんだ。臆病猫は、長生きできなかったよ。どうして死んだかしらないが、とにかく災厄に出遇ってしまったんだな。

それで人なつこい兄の方は、何年も元気に飛び廻っていたがね。

俺はその頃、ばくちをやっていた頃だからね。猫たちを見ていて、ふうんと思ったな。

危険を避けているだけじゃ駄目なんだねえ。やっぱり、聡明でなけりゃねえ。

バランスということを、これまでたびたびしゃべってきたけれど、一見、バランスをとって、堅実にやっているように見えて、実はただの守り腰になっていることが多いんだ。再々いうように、守り腰だけでは勝てないんだからね。

うらおもて人生録  野良猫の兄弟━の章



いつもの最短ルートの道を歩き、早稲田通りに出る

果たしてこれが正解のルートなのだろうか

最初の三叉路、

たとえば

左に曲がらず右に曲がればツモってたのではないか

今日は特にそう思う

野良猫の兄弟を読んで、小学校のミホちゃんを思い出した

大好きだったミホちゃん

そして、卒業前に引っ越したミホちゃん

なにげにネットを検索すると引っ掛かる

この女性がミホちゃんじゃないか

思いきって、手紙を送ってみようか

いや、大層な

暑中見舞でいいではないか

鵜の島小学校の同窓生なんだし

って、あれから四十年あまりの時間が経過してるんだね

ちょっと面白そうなんだけど

ミホちゃんから見れば

やっぱり、怖いのかなァ

当のミホちゃんは屈託のない子だっただけに

余計に気になるんだよな

で、後ろ髪引かれるんだけど

やっぱり、左に曲がって早稲田通り

あとはひたすらまっすぐ

春日亭

やっぱり、油そばは混ぜなきゃね

これに限ると思う

もう、混ぜれば混ぜるほど旨くいく

じゃあ、いつ喰らいつきゃいいんだってね

そう思いながら、かき混ぜているとね

もう、止めどないのね

どっかでバランス取らなきゃいけないんだけどね



すると、ラー油にビネガーにギャバンだよ



もう、止められないね

実をいうとね

春日亭に来たの、今日がはじめてだったんだ

だからもう余計に失敗したくなくてね

とりあえず、その1じゃないかと思ってるんだけどね、一応今でも、かき混ぜてる

うん、なにか楽しいな

僕のなかで、とても旨くいっているような気がするよ