ロフトからタマコがハローと云った
もう夜なのに
ドスンとタマコが落っこちた
だから僕はロフトで寝たくない
我が工場に行くと災害無事故記録何万時間達成との貼り紙をよく目にする
今は新人くんがデビューの時期
昔、新人くんがディスクのクリーニングでディスクをよく固定せずディスクが円盤のように飛来してしまい大騒ぎになったと聞いた
あれは事故にカウントされなかったのだろうか
階段では通路の左側に↑のテープが貼り続いていた
んなことわかっとるわ
ふとみると踊り場に
「災害ポテンシャルの排除」というPOP
僕はちらりと読んでしまったので思わず階段を踏み外しそうになった
いやはや、よく見ないと僕が記録をストップさせるところであった
さぁ、ハナビで1番緊張する瞬間だ
普通は怖くて押せない
どうしよう、目を瞑ろうか
とりあえず写メった
しまった、暖簾が止まってしまっている
どうしよう、ここでは氷をとりこぼしてしまうのだ
難しい
どうしたら、気持ちよく氷を取りこぼすことができるのだろう
僕はそればっかり考えている
燻玉か燻玉でないほうか
味比べを味わうのに最適な手順はどちらからだろうか
濃厚が予想される燻玉が先か
いや
燻玉の煙を堪能するには後がよいのでは
僕が思案していると
左側に座っていたタマコがひょいと僕の左側の玉子をつまみ
僕があっというと
「う、うめえ、この燻玉」とタマコは云った