好きなところ
第1位 いつもファンファーストなところ
第2位 ついついイジりたくなるところ
第3位 やっぱり眩しいところ
嫌いなところ
第1位 いつも女子にもてるところ
第2位 どうしてもスベるところ
第3位 やっぱり眩しいところ
「パーラーで遊戯してらしたスロッターさんに訊いてみたんだ、あくまで無作為にね」
と云って
僕はプリントアウトしたB5をタマコに渡した
すると受け取ったタマコはパンいちで立ち上がり、歩み寄ったファンシーケースのジッパーをゆっくり下ろしながら云った
「この3位のなになにしいってなんや?見たこともない漢字やけど」
僕は手元のB5に視線を落とす
「ああそれね、まばゆくて、またおそろしさのあまり目がくらくらするってこと」
「ふーん」と云いながら彼女はファンシーケースの中をまさぐっている
そして、ぴちぴちのパンタロンを引っ張りだすと
「好きも嫌いも両方に眩しいがランクインやなんて、まるでキムタクみたいやん」
そう云って
タマコは右から水色のパンタロンに足を入れ
面倒くさそうに足をパタパタと振った