15年前に2歳年下の妹が突然消えてしまったことをきっかけに、崩壊した家族。
母親は新興宗教にのめりこみ、父親はそのことを封印したとたんに死亡。事件後に生まれた弟さえ発狂し、自傷癖のある主人公はそんな家族から逃げ続ける。
そんな主人公がある時友人に紹介されたSM女王と出会うことにより、自分を開放し、アンテナで人と深くコミニュケーションを取れるようになることで、消えた妹のなぞを解き明かす。
自分を解放することにより、他者との感情のリンクが出来るようになるのなら、それは素晴らしことだと思う。
アンテナの感度を高くして、受信能力を上げることは危険も伴うが、新しい世界が見えてくるのではないかと思う。
この本ではフロイトについて少しだけ触れているが、主人公が性欲を開放することにより、「ゲートが開く」と表現されている。
ゲートが開くことにより、現在の自分が15年前の世界(向こう側にある世界)に行き、桜の木下で首を絞めて殺したっていうオチになっている。
物語的には最後のなぞを解き明かす部分がなんとも納得いかないが、「妄想の力で人を救済する」SM女王様にちょっと憧れるね。