☆シマリスの飼い方☆

 

〈ごはん〉について:あげて良いもの

 

『野菜』

ダイコンの葉、レタス、ニンジン、トマト、ブロッコリー、小松菜、ほうれん草、カボチャ、サツマイモ、エンドウ豆など。

 

『果物』

リンゴ、イチゴ、バナナ、ミカン、ブドウなど。

 

『固形フード』

リスちゃんのまんま(ビスケットタイプのもの)

ハトの飼料(穀物類が混合されている)

 

『木の実類』

ひまわりの種、麻の実、ピスタチオ、ピーナッツ、クルミなど。

 

『種』

カボチャ、リンゴ、スイカ、サクランボなど。

 

☆秋〜冬にかけて、ドングリなどを拾ってきてあげると喜びます。

 

『動物性タンパク質』

ニボシ、チーズ、ゆで卵、ヨーグルト、ドッグフード、ミルワームなど。

 

『その他』

ミネラル補給のために時々、小鳥用の塩土やボレー粉(貝殻などを粉にしたもの)

も与える。

これは、クル病の予防になります。

 

〈ごはん〉について:あげちゃダメ!!なもの

ネギ、タマネギ、ニラ、ニンニク、アボカド、チョコレート、ケーキ

人間の食べる、味がついた菓子類など。

 

〈部屋の中で放す時〉について

☆ひとつの部屋の中だけにして、ドアと窓が隙間なく閉まっているかを確認する。

(隙間があると、そこから部屋の外へ出てしまうので注意する。)

 

☆リスを部屋の中に放している間に、ドア、窓などを絶対に開けないように注意する。

 

☆家具の隙間に入り込み、出てこない時があるので、隙間は雑誌などでふさぐ。

(もし入ってしまった場合は

1、家具を手前にずらして出てこさせる。その時、押しつぶさないように

懐中電灯などで照らして注意してあげてください。

 

2、コンビニの袋などで、ガサガサと音を立てると、その音で出てくる時もあります。)

 

☆カーテンなども上っていってしまうので、カーテンが、デコボコになっても大丈夫な部屋で放した方がいいです。

 

☆洋服なども置いたままにしていると、リスの爪で引っかけてしまうこともあるので

タンスなどにしまっておきましょう。

 

☆ガラスのグラスや、高さのある置き物(写真立てなど)も、リスの通る道にあると

倒していくので、見えない所(リスが通らない場所)へ片付けておきましょう。

 

☆しばらく時間が経っても、リスがお家に帰らない場合は、リスの目の前にそっと近づいて木の実などをちらつかせながら、ケージまで連れて行き、木の実をケージの中へ入れてあげると、中に入っていく場合が多いです。

 

〈リスの病気〉について

☆病気にさせないための、予防のチェックポイント

 

◇動き:元気をなくし、眠ってばかりいないか。

◇毛並み:つやがなく、抜けたりしていないか。

◇おしり:汚れていないか。フンが、やわらかすぎないか。

◇ごはん:いつもより、食べる分量が少なくないか。

◇目、耳、鼻:目は、輝いているか。耳や鼻は、きれいか。

◇爪、歯:爪は、伸びすぎていないか。

◇その他:いつもと違うようすはないか。

 

☆リスの健康チェックは、日頃の観察が大切です。

“いつもと違うようす”の”いつも“が、どんな風かわからない...

なんてことのないように、時間のある限り、毎日のようすをチェックしてあげてください。

 

〈リスの病気の種類〉

☆自咬症

◇症状・原因:ストレスなどから、足や尾を自分で咬むことがあります。

外傷などがあると、その部分を咬むようになることもあります。

 

◇対処:傷に薬を塗ると、更に激しく咬むようになるので勝手に処置をせずに

獣医師の診察を受けてください。

 

◇予防:昼夜の明るさや、ごはんなど、できるだけ野生に近い条件で飼います。

なるべく広いケージで飼い、ストレスや運動不足、他の病気などを防ぎます。

 

☆尾が抜ける

◇症状・原因:リスの尾は、非常に抜けやすく、わずかに引っ張っただけで

表皮だけが、剥がれて抜けたり、尾自体が切れたりすることがあります。

 

◇対処:尾は、再生しません。剥がれた表皮も元には戻りませんので

治療は尾を切るしかありません。動物病院で処置をしてもらいましょう。

 

◇予防:リスが、ケージから逃げたりして捕まえる必要がある時なども

くれぐれも尾を持たないようにしてください。

 

☆クル病

◇症状:活動が鈍くなり、じっとして、あまり動かなくなります。

 

◇原因:栄養バランスが崩れるとなりやすく、特にコドモの時に

木の実ばかりを偏って与えていると、かかりやすくなります。

 

◇対処:獣医師に診せましょう。人工紫外線ライトの照射

カルシウムや活性ビタミンDの投与などが行われてます。

ごはんを見直し、木の実以外に、動物性タンパク質もあげるようにします。

 

◇予防:日頃から、木の実だけでなく、タマゴ、チーズ、ミルワームなど

動物性のものも毎日少しずつ与え、栄養バランスを取れるようにしてあげましょう。

 

〈日光浴〉について

真夏と真冬を除く時期には、日光浴をさせてあげると良いでしょう。

ただし、熱中症になってしまわないように、ケージの中に、日陰日影が

少しでもできる場所に、ケージごと、置いてあげます。

時間は、午前中の、ほんの10〜20分程で良いです。

 

〈リスが、自分でシッポを齧ってしまう場合〉について

その年の、春に生まれたコは、成長過程(1歳になるまでの間)で

ストレスなどにより、シッポを齧ってしまうことがあります。

冬になっても、ふさふさのシッポにならない場合があります。

でも、次の年の春頃(1歳になる頃)には、又、ふさふさのシッポに戻るので

焦らずに、春を待ってあげてください。

 

ここまでは、1997年仔リスが生まれた時に里親さんにお渡しした

私なりにまとめたものです。

 

 

2004年追記

シマリスは、夏の暑さに弱く、冬の寒さにも弱いです。

〈夏〉エアコンをかけておける部屋に、ケージを置いておくことができる環境が必要と思います。

私の場合、エアコンは「ドライ」にしています。

これまでは午前11時頃にタイマーセットしていましたが

今年の夏はとても暑いので、朝出かける時からつけています。

暑さによって熱中症にかかるかもしれません。

または、リスちゃんがのぼせてしまって、ケージの上から落ちたりするかもしれません。

打ち所が悪ければ、その時、大丈夫そうに見えても、後で障害が出ます。

そうならないためにも「夏のエアコン」は必要です。

 

〈冬〉ホットカーペットが、必要です。

たぶん、個体差はあると思いますが、冬眠したまま戻ってきてくれなくなることがあります。

朝、必ず起きてきてもらうために、あたたかくできることが大切です。

私の場合は、巣箱をケージ内の床に置いていて、ケージごと

ホットカーペットの上にのせています。

 

野生では、シマリスは冬眠しますが、飼育下では、冬眠はさせない方が良いそうです。

野生では、冬眠の準備をしてからですが、飼育下にいる場合

その準備がなされていないからです。

まれに、冬眠しても、起きてきてくれるリスちゃんもいるようですが

私はそれで失っているコがいるので、おすすめできません。

冬眠されない環境を、整えてあげてほしいと思います。

 

_________ここまで。

 

以前Webサイトを公開していた頃に、上記載せていました。

サイトが消えて数年経ちましたが

シマリスちゃんと暮らすママにとって少しでも

お役に立てれば良いなと思い、ここに載せました。