国公立大学に現役合格するためには?高3夏の勉強法!!
今回は大学入試についてお話ししたいと思います。
進学校へ通われている高校生、または保護者の方々は、必ず一度は国公立大学を目指す、あるいは目指してほしい、という言葉を口にされたことがあるかと思います。
なぜか?その理由の一番は学費が安いから、ということではないでしょうか。
現に私も、はるか35年前くらいのことで誠に恐縮ですが、親から国公立大学に行ってほしい。
国公立大学しか受けるな!といわれたクチです。
国公立大学には普通、一次試験と二次試験があります。
一次試験とは現在実施されている名称で言いますとセンター試験のことです。
私の時代には共通一次試験という名称でした。
現在高校1年生の諸君が受けるときには、大学入学共通テストという名称に変わる予定です。
そして、二次試験とは各大学の独自入試です。
各大学がそれぞれの特徴を示す試験となり、受ける大学・学部・学科によって様々なパターンがあります。
いずれにせよ、国公立大学に合格するためには一次と二次を突破しないといけないということに変わりはありません。
その中でも一次試験となるセンター試験ですが、これがなかなか受験生の皆さんにとっては手ごわい試験となっています。
もちろん、高3の夏前の時点で、もうすでに十分な実力をつけて、それまでのマーク模試で目標点をクリアしているような方もおられますが、それは超難関大学を目指しておられるほんの一握りの方です。
滋賀トップの膳所高校の生徒さんですら、夏前に目標点をクリアしている方は1クラス分にも満たないと思います。
それくらい、センター試験は厳しいものです。
しかし、残念ながら多くの進学校の先生方はその厳しさをあまり理解されていないようで、まあ、センター対策は11月くらいからで間に合うぞ、みたいなことを平気でおっしゃるようです。
それを真に受けた受験生はことごとくセンターで撃沈!という現実をいままでたくさん見てきました。
塾で、あれだけ夏休み中にセンター対策をやるように言って来たにもかかわらず、半数以上の生徒さんは学校の先生の指示に従ってこられました。
ほんとに残念としか言いようがありません。
では、ちゃんと塾の指示に従って、夏休みからセンターの対策を熱心にこなしてこられた生徒さんはどうなったのか?
100%とは言えませんが、そのほとんどの方が目標点あるいはその少し下くらいの点数は取ってこられます。
そして、第一希望もしくは第二希望の国公立大学に見事合格しておられます。
つまり、一次試験の配点が極端に低い大学は別として、センター試験で目標点近くを取れば、二次試験もそれなりに取れて、希望する国公立大学に合格できるということです。
ただし、国公立大学に現役で合格するためには、大事な決まりをしっかりと守らないといけません。
それはセンターの得点率に応じて、二次試験の出願校をあらかじめ決めておくということです。
例えば前期試験、工学部の電気電子系統を志願している生徒さんの場合、センターの得点率が85%なら阪大、82%なら神戸、78%なら京都工繊、72%なら三重・岐阜・福井、68%なら滋賀県立みたいな感じです。
そして、その決めたことをしっかり守ることが大事です。
高望みをすると、かなり高い確率で浪人することとなります。
それでは今回の本題ですが、高3の夏休みに何をどれだけやるのか?
もちろん、センター対策オンリーです。
センター対策用の問題集を5教科の必要科目分(9~10冊になります)をそろえて、夏休み中に3回繰り返すことです。
勉強で大事な、『何をいつどれだけやるのか』を全てクリアーしています。
当たり前のことではないのか?と感じられた方もおられるでしょうが、なかなか『何をいつどれだけやるのか』をしっかりと指示できる教師はいません。
私の高3の息子が通っている高校の担任は、「夏休みにはセンターと二次の対策の両方ともやるべきだ。一日に10時間以上やりなさい。」しか言ってくれませんでした。
まず、現役生が夏休み中にセンターと二次の対策を同時並行で行うのはまず無理です。
センターの問題もまともに解けないのに、二次の対策ができるわけはありません。
さらにはどんな教材を何回繰り返すのかも教えてくれませんでした。
おそらく、超難関大学を狙っている生徒さんにはそれでも良いかもしれません。
もうすでにマーク模試で目標点に達しているでしょうし、そんな大学はセンターの配点も低いですから二次の対策の方が大事になってきます。
さらには何をどれだけやればよいのか、自分でもわかっていることでしょう。
しかし、現実はそうでない生徒の方が圧倒的に多いわけですから、『何をいつどれだけやるのか』を具体的に示してあげるべきかと思います。
それも塾の教師の使命だと思っています。
あとは、どれだけやる気にさせるか。そこが腕の見せ所ですね!
ということで、高3の夏にセンター対策を始めて、秋からはセンターの過去問を最低でも1日に1科目は解いて、毎日センターの問題に触れながら、その制限時間を体で覚えていくことです。
そこまでやれれば、センターでこけることはまずありません。
国公立大学現役合格に向けて邁進してください!!
あっ!、二次の対策ですか?それこそ、進学校であれば2学期の授業でやってくれますよ。
学校で二次対策、帰ってきたらセンターの過去問、そのあと塾で聞きたいところを聞く。
理想的なサイクルが回り始めますね。ちなみに残念な進学校では、11月くらいからセンターの過去問を授業中にやり始めます。
もう遅いですね。そんなんもう自分でやりました。私はその間、二次の対策を自分でやります。
そう自分で決めてやれればもう完璧ではないでしょうか?