私はそこで、彼女が預託している保証金1350万円に注目しました。


そこから300万円を差し引いてもらえばいいのです。



私がそういうと、ママはハッとしえように「あっ、そうですね!」といいました。



保証金のことを忘れていたのです。あるいは、


保証金には手をつけられないと無意識に思っていたのかも


しれません。これは殆どの借主に見られる認識です。



保証金というものの性格をよく知らないのです。



保証金は、借主に「何かがあったとき」のための資金なのです。



借主が突然引き払うなどの契約違反があったときは、貸主はその保証金で補います。



また、借主が家賃の滞納をした場合でも、保証金で補います。



いわば「債権の担保」なのです。

54万円という数字は、客からの情報で決めたようです。


実はそのころ、2階の同業者が経営不振で閉店してしまい、空き室になっていました。


そこでビルのオーナーは次のテナントを「家賃54万円、保証金550万円」という安い値段で


募集していました。



それを知った客がママに知らせたというわけです。


社交界の雄「銀座」も長期不況には勝てません。



経済環境が激変し、高級クラブや高級バーがどんどん減っている状態です。


十数年前までは企業も交際費を使い放題でしたが、その後はコスト削減。


銀座での接待は激減しました。



また、先輩から後輩への社交場の引継ぎ文化? もだんだん薄れているようです。


ママの店も例外ではなく、売り上げ不振でコスト削減が不可欠となりました。


最大のコストは人件費。 つまり、一流ホステスの給料です。



しかしママは、ホステスの、「質」は下げたくないということで、二流のホステスやアルバイトホステスは


雇わない方針です。


店の「格」を落としたくないという銀座ママのプライドがあるからです。



そこで家賃の減額請求ということになったわけですが、私はこれは簡単にまとまる話だと思いました。


貸主は新規テナントを54万円で募集しているのです。



25年も借り続けて、貸主に充分な利益を提供してきたママには、値下げの正当な理由があります。


家賃54万円はすんなり決まるかずです。



ところがなぜか、これがなかなか決まらない。 ママは、仲介不動産業者に2回3回と交渉したけども、


貸主がどうしても応じないといいます。 それはおかしいと重い、さらに事情を聞いてみると、


彼女ははずかしそうに「実は、家賃未納分が300万円あるのです」といいました。



「えっ?」さすがの私も驚きました。 



そういうことはもっと早く・・・・・・・。



それはともかく、ママは月々の家賃を全額払う余裕がなくて、ある月は50万円だけ、


ある月は45万円だけ払い・・・・・、   その結果、積もり積もったツケの合計額が300万円に


なっていたのです。



貸主側は、まずそれを清算しなければ話にのれないという姿勢です。


しかし、ママにはその300万円もすぐに都合できない状態というわけでした。





次号 「保証金で借金返済」





Sマップ企画



徒然なるままに、生きる糧である経済的利益を得るべき手立てを書き綴る


・・・これを、ご挨拶とする。





冒頭でチト不謹慎かな?



美しい女性の話をしよう。


お酒は少し嗜む、いや 好きかな。 銀座のクラブの話。 


そこのママは50歳と言うことでした。


どう見ても40才前半の若々しい綺麗な人でした。


さすがこの銀座で活躍してきた人です。


抜群のセンスで魅力的な女性でした。


それはともかく、コーヒーをいただきながら聞いたところによると、


次のような内容の相談でした。


1.地下一階地上6階建ての賃貸ビル。 1階の花屋を除くすべての階がクラブで、


  ママの店は3階の27坪。


2.家賃は月67万円。 保証金は1350万円を預けてある。


3.25年借り続けており、景気のよいときは3年ごとに家賃増額に応じていたが、


  バブル崩壊以後の十数年は家賃据え置きで値上げはなし。


  しかし、契約の更新期間が3年から2年に短縮。


  更新料が家賃の1カ月分なので実質値上げの状態。


4.長期不況で売上げが伸びず、赤字状態なので家賃を54万円に下げたいが、


  どう交渉したらよいか。




・・・・・・・・・ さてさて