もう一つの屋外空間茶の間が家からはみ出ているのだ。この家は玄関ドアを開けて屋内に入ると、白い大理石張りの床がどこまでも続いていて、そのまま奥の部屋につながっている。大きなスカイライトの下に植物が温室のように生い茂っているので、もうひとつの屋外空間に出たような気になってしまう。つまり靴を脱ぐ場所が明らかではない。階段の下あたりにマットが置いてあり、その辺で靴を脱いだらよい、といった風情なのである。簡単な用事はコートを着たまま、靴をはいたままでも済ませることができる。