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でお知らせした「 緊急被ばく医療セミナー in MIYAGI 」に参加して参りました。
第1部では、緊急被ばく医療を含む複合災害に対する東北大学/災害科学国際研究所の取り組みということで、設立の経緯(必要性)や役割、2015年に仙台で開催される「 第3回 国連防災世界会議 」の概要、震災拠点病院(東日本大震災当時の東北大学病院)としての状況から見えてきた課題や反省を踏まえ、今後の医療体制の準備などを説明していただきました。
「 第3回 国連防災世界会議 」は、防災先進都市仙台を構築し、世界をリードして行くという国の意向で、この第3回も日本での開催が決まりました。本会議はもちろん非公開ではありますが、パブリックフォーラム・セミナーなどは各地で、前回(第1回は横浜・第2回は神戸)以上の数、350位を予定、歓迎事業(地元レセプション)を行うそうです。
「安定ヨウ素剤による甲状腺防護効果」について講演 <細井義夫教授>
第2部では、安定ヨウ素剤事前配布の現状と課題ということで、他国の配布状況やその後の管理状況などと照らし合わせ、福島第1原発事故から見えた、緊急時の安定ヨウ素剤の必要性や県の準備の状況などを説明いただきました。
●福島第1原発事故後、双葉で20ミリシーベルト私自身、たった30分で被ばくしておりました。周辺の病院には、ヨウ素剤を飲んでない方がたくさんおり、ヨウ素剤を服用していれば甲状腺被ばくは、100%抑えられたと考えております。経験から5キロ圏内の方は必要だと感じました。(プルーム空気が24時間100ミリシーベルトを超える場合など50キロ圏でもヨウ素剤の必要性を感じております。)
●放出量が多いヨウ素は、甲状腺に集まり被ばく線量が大きくなります。それが、甲状腺ガンになる事があるため、40歳以上の方もヨウ素剤の服用が必要。セシウムは2番目に多く放出されたが、全身に均等に分布しやすい。
●放射線を浴びる原爆というと白血病という噂がありますが、実は、広島長崎では、胃がん・乳がん・大腸がん・肺がん・白血病という順に多く、胃がんがトップである。
●第1原発事故でのヨウ素131の放出は、広島の3倍・チェルノブイリの10分の1であった。飯館村では、300ミリシーベルトの被ばくと、被ばく線量も少なかった(日本人は昆布などでヨウ素をふだんから取り入れていた為)と評価しているが、放射性物質の量としては、チェルノブイリ・ベラルーシ・ウクライナの10倍放出されております。
●ヨウ素濃度が、妊娠6ヶ月の胎児が最大となり、2・3倍高く胎児がターゲットになりうる。
●イソジンは、副作用が多く吸収率も少ない(わずか3パーセント)腸内細菌の殺菌などされてしまう。
●汚染された水は、沸騰すれば大丈夫か?→沸点180度と高い。ヨウ素濃くなるだけ。
●ヨウ素剤がない場合、おぼろ昆布がおすすめ!1日目30グラム、2日目15グラム(ひじき・わかめは少ない)摂取しすぎは問題あり(連続7日まで)長期とは1週間。
●造影剤のようなアレルギー反応・副作用は?→回数・量を守るのが基本。副作用が出ても、医者の立場は守られていますので、5キロ圏(PAZ直ちに避難区域)は処方が望ましい。
●日医工(ヨウ化カリウム50ミリグラム)
●第1原発事故では、ヨウ素放出14日間続いたことから、事故後の配布はムリであり、事前配布が望ましい。飲むタイミングが重要!事故後プルームは、6時間でやって来る。
●ヨウ素剤の消費期限は?→ 3年
●宮城県として備蓄しているが、配布や回収(引越など)方法検討中(誤飲など心配)、事前配布となれば、事前説明(問診が必須)子供用に粉を溶いてシロップにするタイプも用意している。
●全面緊急時はヨウ素服用→ 5キロ圏(PAZ直ちに避難区域)、30キロ圏(UPZ総理大臣か市町村長が避難指示を出す)避難・屋内退避等の対策補助と位置づけ。
●OILに基づく防護 → 500マイクロシーベルトは避難、6.5マイクロシーベルト以上は緊急食品検査
●宮城県内のモニタリング(ポスト・ステーション)は400ヶ所配備。放射能情報宮城サイト・ホームページがあり、リアルタイム計測。東北電力さんのも20ヶ所くらいあります。
●医師会への説明会では、高カリウム血症について心配されるが、点滴1本分(バナナ半分の量と一緒)、1回投与では副作用がないと言っていいくらい。(山本氏)
●海外でも配布状況は色々。北海道(避難するので配布なし)、鹿児島・佐賀・愛媛(配布)
仙台市内でも女川原発から少し距離があるとはいえ、被ばくリスクがないとは言い切れないとセンターでは考えております。県や市、病院の連携が必要不可欠であり、その体制作り(DMAT・CBRNE)についてもよくわかりました。
また、放射能に関しては、ネット上で噂になった話をしっかり検証していただき、何が真実なのかをまで突き詰めてのお話は大変身近であり、被ばく医療の最前線でご活躍されておられた先生方のお話は、大変貴重で勉強になりました。
今回は、緊急医療というテーマから、ヨウ素剤についてのお話が中心でしたが、是非、機会がございましたら、まだまだわからない事だらけの低線量被ばくについてもお聞きしてみたいところです。
細井教授!ありがとうございました。