低学年で「うちの子は算数が苦手でとても難関校を目指すことはできない」と相談されたことがあります。

低学年は苦手になる程、難解な算数の問題をテストで出すことはありません。

一部、スーパーキッズを標榜するような大手集団塾は、小学校受験のパズル的な要素が高い問題を出題している事もあります。


算数好きのお子さんをお持ちの親御さんがご存知の算数オリンピックの低学年版『キッズBEE』などの問題をみてみると、出題意図さえわかれば解けるという問題が含まれています。


低学年で算数が苦手の原因の一つは、この出題意図が読み取れないお子さんが多く含まれているという実感があります。


軽傷ですと、「問題を声に出して読んでみて」「問題を線を弾きながら読んでみて」というアドバイスで、解けるようになる事も少ないないです。


小学校の低学年の子は、算数は数字、算数は計算という思い込みから、問題をよく読んでいなくて解けないということがあります。

書いている数字を足したり、引いたり、掛けたりしたら答えが出ると思っています。


正答率が低い問題は、実は問題文の中に数字で表せない数が存在しています。

「5列に並んだ両端の」とか「トランプを配ります」とか文章で表しているパターンもあります。

出ている数字の計算だけでは答えに辿り着けません。


問題を読まない子は授業をよく聞いて理解することもできていないパターンもあります。


小学校の『お受験』では、話を聞いて質問に答えるといったパターンの出題もあります。

小学校で伸びる子を探すには良い問題だと思います。


まず学習の基本は、人の話がきちんと聞ける事が大切です。


算数が苦手なので、算数専門の塾に通わせるなどと考える前に、国語力や常識力があるかどうかの確認もしてみてください。