クゥおばちゃんの覚悟
(←ぷれこ) くまきち、なに探してんの?
(←これも今日はぷれこ)うっ、うっ、うっ
気持ちはわかるけど、来るわけないよ。
田舎の家から東京までは222㎞あるんだよ
超おばあさん猫なのに、ニャンニャンニャン㎞も歩けるわけないじゃん。
いままで自分がクゥにしたことを考えてみなよ。
それで、クゥおばちゃんが会いにきてくれると思う?
しばらくブログの更新をおやすみにしている間に
実は、田舎で事件が起きていた。
あのクゥおばちゃんが突然、家出しちゃったんだ。
4月生まれのクゥおばちゃんは20歳と8カ月
14日の夕方、「ちょっとお外へ出てきたい」って、出ていったきり
もう2週間、帰ってこない。
田舎の冬は連日氷点下でただでさえ寒い。
クゥおばちゃんは年寄りだから
いつもホカホカカーペットの入った猫つぐらのなかや
こたつのなかで寝てばっかりいたというのに
その日は朝も一度、お出かけしていって、夕方もう一度、出て行ったそうだ。
その数日前から、やけに家族のひとりひとりにニャーニャー鳴いて
後をついて歩いていたらしい。
とにかくようすが変だったそうだ。
その日は珍しく、いつもあんまり喜ばないレトルトパックの猫ごはんをモリモリと食べ
ぷれこ母を驚かせてもいたらしい。
そして、それっきり……。
クゥおばちゃんは帰ってこない。
ぷれこ母もみんなも、あちこち探してみたけれど
どこにもいないそうなんだ。
猫は自らの死に際を飼い主に見せない
なんていう言い伝えが、ぷれこ家には昔からあったそうだけど……。
今になって後悔してることがひとつある。
まさかそんなことになるなんて、ボクはこれぽっちも思っていなかったから
カーテンの向こう側へ追い詰めちゃったことがあったんだ。
ちょっと気がとがめたから、ブログには書かなかったんだけどさ……
しょうがないんだよ。レディを追いかけ回すのが
真のオトコの性ってもんなんだ。
たとえ20歳半のクゥおばちゃんが相手でもね
わたしのプライベートルームにスプレーしまくるアンタなんて大嫌いそう。
たしかに今年の夏、ボクはクゥおばちゃんのお部屋に
くっさいくっさいスプレーチッコをしまくった。
だけどね、その後、去勢したボクは、たぶん今度のお正月には
そんな粗相は絶対しないはずなんだ。
クゥおばちゃんに、
スプレーなんかしないお行儀の良いボクを見てほしかったのになぁ。
なんでその前に出て行っちゃうんだよ
あと、もうちょっとで田舎に帰るってときにさ……
初めて会ってから約5年
結局一度も、仲良くなれなかったね。
そう思えば、
ボクも悲しくなんかないよ。
クゥおばちゃん、天国で、楽しくね。






















