スコ猫くまきち日和+ -2154ページ目

ライブドアブログの著作権問題

ライブドアで週末、大騒ぎになっていた利用規約の著作権問題。
簡単にいえば、
記事ばかりでなく、コメント、トラックバックに関してまで、
ブログの宣伝以外にも勝手に使うよ
というような書き方になって、猛反発されている。
おかげで、株価も下がってしまった(過去の不祥事のせいだとは思うけど)

livedoor Blog 利用規約の一部変更のお知らせ
利用規約の一部変更についての補足

だけどね、ここを利用している方も、まったく人ごとじゃないみたいよ。
読んだことあります?
利用規約

簡単に書くけれども、
第9条では、アメブロさんから提案されたキャンペーンやアンケーに答えたものに関しては、それを送信した時点で著作権を含む知的財産権、その他一切の権利についても、
アメブロさんが持つよ、と書いてあります。
アンケートの集計結果、感想など、適宜、アメブロさんが集計し公表するにあたって、
回答したおのおのに著作権を主張されると公表できなくなるわけで、
これは致し方ないのかなと思うけれども、アンケートやキャンペーンに答える場合は
そのことをキチッと自覚しておいたほうがいいと思う。

それから、最も自覚しておかなきゃいけないのは、

第13条

1.ブログを通しての掲載できるものは、情報を共有しない交換することで
知識を深めることができる有意義なものであるということが大前提

2.にあがっているのは好ましくないカキコミ例。
それに当たるとアメブロさんが判断した場合は、削除、修正、編集される。

3.は、ブログで掲載したことは、アメブロさんが運営するサービスが無償で独占的利用していいってこと。

4は、このブログに書いたものの一部(全部じゃなきゃいいってことか?)に関して、
著作権者は著作者人格権を行使しない。つまり、改変、編集を許し、
よそで公表する場合でも書いた本人(著作権者)の名前は公表しないということだ。

それを前提にタダでサービスを提供しているわけで、イヤだというなら、
ブログを使わないでくださいねということ。
使っているということは、これを承認したということになっている。

もっとも、この規約にも理由はある。
たとえば、13条の2に該当するような記事を書かれると、
アメブロさんにいっぱいクレームが来るだろう。
ブログで違法薬物、援助交際、宗教の勧誘なんてやられちゃ困るということもある。

4に関しても、ブログの宣伝その他で記事の一部を使う場合、
長すぎるものは適宜、短くしたいなど編集ができないと困る。
大勢の意見や記事を手短に紹介する場合、著作権者(書いた人)は誰と、いちいち入れることが煩雑になる場合もある。

そんなことまで想定して、細かく規約ができている感じだ。
ライブドアは、これに比べるとかなりアバウト。
今回の改定も、意味不明だったりする。

わたしも、アメブロさんの13条3の「独占的利用」ってところが
ひっかかってはいるのだけれどね。
過去に雑誌に書いたことを載せたら、規約違反ってことかな?
とっとと自分で削除したほうがよさそうだ。

ものかき業としては非常に微妙な部分があり、
けっこう考えこんでしまっている。
どんなふうに使われても、
どうでもいいことしか書かなきゃいいってことかな、とも思う。
それではブログ事態がいい方向に発展していかないような気もするけど、
それはアメブロさんが選んだ道だ。

とにかく規約をよく読んで、納得した上で使わないとダメってこと。

著作権に関しては、その考え方、法整備などはまだまだこれからというところ。
長年、ものを書いて収入を得ているけれど、
著作権、著作者人格権なんて、これまで全然、主張できなかった。
正直、ネットやブログの発達で、多くの人が著作権に関心を持つことで、
多方面で裁判が起きることで、しだいに権利が守られるように
法整備されていくことに期待をよせている。

出版社が、著作権に敏感になり始めたのはようやく最近になってから。
だいたいゴーストライターなんて仕事が存在すること自体、
おかしなことだったりするわけで。
有無をいわさず、著作権は剥奪されるというのが実情だった。
文句のひとつも言ってごらんなさい。
「あっ、そう。そういうこと言ってると仕事来なくなるよ。そうなってもいいの?」
と、言われちゃうのだな。

実は、これまで何冊もゴーストライターをやっている。
依頼をうけてやるんだけれど、契約の話は原稿を書き上げても行われない。
最初から言い出せないんだよね。いくらですか? とは。
他の人に仕事がいっちゃうのもなぁ……という下心が働く。
あと数日で出版されるまで、契約すらなされないなんてことは、日常茶飯事。
「印税にします」と言うから著作権が認められているのかな? と思っていると、
正式な出版契約は交わされず、
最近では覚書として印税率が表示されているものだけが来たりする。
著作権者は自動的に著者として本に名前の出る人になっている。
印税率も出版社側が、名前が全面に出る有名人、もしくは有名人が所属するプロダクションとで決めてしまう。
書いた本人に対しては、相談というより、一応、ご意見はうかがいますという程度。
こうなりました。それ以上は出せませんで終わり。
かつては、ゴーストライター4~5%、
著者として名前が出る人5~6%だったらしいのだけれど、
わたしの場合1%なんてのもあった。
ただし、これは売れに売れたので、
手にするお金はけっこう高額になったけど。
それで文句ないでしょ? と言われちゃうとだ。
まぁね……と思ってしまうのだよね。
イヤだったら、著作権を認めてもらえるほど有名になれ、ということだ。

大事なのは売れるか、売れないか。
名前があるか、ないか。
出版社は作者よりも有名人のほうを当然、尊重する。
もちろん内容自体は、名前が全面に出るが話したこと。
読者はそれを求めている。
どう書いたって関係ない、ということだね。
これでは書き手が成長するわけはないんだけど、
そんなことは関係ないというわけだ。

契約書が届くころ、すでに本は出版されているということも多い。
その形も出版ごとに毎回違う。
ゴーストライターは執筆協力者になったり、どこにも名前が載らなかったり。
一度、ゴネて、著作権者の名前を並列にしてもらったことがあるけど。
出版契約書に名前があるだけで、だから何っていう感じで虚しくなった。
印税でなく買い取りという場合も実際には多いそうだ。
売れない本は印税より原稿料のほうがワリがいいという話も聞いた。
わたしは印税という形をとっているけれども、
2冊は泣く泣く買い取りにした。するしかなかった。
買い取りの場合は、契約書もない。
口約束だけだ。
契約書には判を押してしまうので、
もしかしたら契約書もない買い取りのほうが裁判できるのか?
などと思っているんですけどね。

わたしのようなライターがいる限り、著作権問題は進歩しないのかもしれない。
悪しき習慣だと思うけれども、
そこで生活していると、これがなかなか抵抗できないというのも事実。
これはわたしの事例であって、他の人はわからないけど。
フリーライター同士の相互の交流がないということも大きい。
本当はフリーのライターが集まって、闘うべきなんだろうとも思う。

実は一度、弁護士に相談したことがある。
でも、著作権専門の人ではなかったせいか
裁判で勝ったとしても、裁判費用を考えると、
損害賠償で認められる金額では足が出ちゃうよ、と言われたものだ。
「力関係なんですよ、結局」
と、さとされた。

正直、いえば、お金のことなんか考えないでものを書きたい。
わたしにとっては、そのためのブログだったりする。
依頼された仕事じゃない分、好き勝手書けるブログは
わたしにとって大変ありがたいし、楽しい。
まさか、全部をまるごとごっそりアメブロさんが
何かに利用するなんてことはないとも信じている。
著作権に関して、アメブロ経営本体が困った事態にならないようにという
規約だとは思うんだけどね。

著作権に関心を持つ人が増え、これまでの慣習にしたがって、
いい加減に考えていると裁判で負けるという意識が出版社にも出てきている。
これは大変、ありがたいことだ。
この機運がもっと盛り上がってくれて、
著作権というものが認められるようになっていってほしいと思う。
そのほうが、力のある書き手がどんどん出てくるだろう。

これまでを考えると、わたしはブログ経営サイドが
先に規約を明示してくれることは、
なんだかわからないうちに著作権を剥奪されてきたこれまでを考えると、
ありがたいともいえる。

いやだったら、やめればいい。
これは著作権を主張したいぞということは、書かなきゃいい。
そういうことだ。
いずれは、自分のサイトスペースで
ブログを立ち上げるほうがいいんだろうなと思っている。
諦めてばかりいないで、もう少し、著作権に関して勉強しないとダメだなと思った。

これまで書いたものを削除しておこうか、どうしようか、
迷っているせのもあるのだけれど。
サッカーいい話と、三宅島の猫の話は、
「独占的」というところにひっかかるので、
削除します。
コメント、TBをいただいた方には大変、申し訳ないのだけれど。
わたしの手元に大事に保管しておきます。
勝手には使いません。
ご了承いただけるとありがたいです。

参考
□ライブドアブログでの利用規約変更に関するニュース
□アメリカでのネットラジオの著作権問題判決
□社団法人著作権情報センター
□インターネット掲示板と著作権~ホテルジャンキーズクラブ掲示板で起きたこと~
□日本初ネット掲示板著作権訴訟