わたしがマンションを買った理由⑤
わたしのバブル時代
→前回まで
三軒茶屋に引っ越してからは、お金ができるたびに
家財道具を少しずつ揃え始めました。
まず、洗濯機を買い、ミニコンポを買い、次に大きな冷蔵庫を買いました。
当時の私は電化製品が大好きでした。
一通り揃った頃、電子ピアノも買いました。
何か大きな買い物をするたびに、何もなかった麻布十番の六畳を思い出し、
出世したなぁという気分になりました。
それは、まんざらではありませんでした。
電化製品が揃うと、今度は家具に手を出し始めました。
バーゲンに行っては、どっさり洋服を買う時期もありましたが、
私は、ブランドや宝石にはあまり興味がありません。
そういうものを持つことが、何かとても気恥ずかしかった。
いいバッグは、手入れをして
ピカピカでなければならないという思いがあります。
手入れをするのが苦手な私には、やはり、もったいない代物だと思うのです。
鞄なら靴が好き。
本当のオシャレさんなら、靴に会わせてバッグも買うのでしょうが、
だったらバッグは色と素材、デザインがあっていれば
安いものでもいいと思うタイプです。
清水の舞台から飛び下りる気分でいいバッグを買っても
傷がつくのがイヤで飾っておくことでしょう。
そこへいくと家具はそうそう傷にはならないし、傷が味になることもある。
そんな自分に対するいい言い訳を思いついて、
飛騨高山の手作り民芸家具を買ったのが、私の家具買いの始まりでした。
ライティング・デスクと椅子で、五十万ぐらい。
アンティークに見えるように、わざわざ傷をつけたような仕上げになっている
その家具は渋くて懐かしい感じがして、とてもいい。
椅子に座ると、お尻がピッタリ安定して
素晴らしい座り心地でした。
エルメスのバーキンが五十万(?)だとしたら、
民芸家具のほうがずーっと長持ちするし、一生私の生活を彩ってくれる。
そう思えば、高くないと思いました。
次は、革張りのソファ。
次は、大きなテーブルでした。
イタリアのアルフレックスというメーカーの
長さ百八十センチのダイニングテーブルです。
とりあえず、仕事に使いたい。
資料をいっぱい広げても仕事ができる大きなテーブルが欲しいと思って、
買ったんですが、いつかは、立派なダイニングテーブルとして
役立てられる日が来るだろうとも思い、決心しました。
友人の奥さんが、マンション販売の仕事をしていて
二~三割引で卸してもらえるということで、三十六万ぐらいだったかな……。
ダイニングテーブル用の椅子は、
青山で輸入家具をバーゲンしているところを見つけて
革張りのものを買いました。
予算が底を突いて二脚で我慢しましたが
一人暮らしに四脚必要な時はそうそうありません。
定番ものなら、後から買い足せます。
仕事用の椅子は、肘掛けがあり、背もたれもゆったりした
紺色の革張りでキャスター付きです。
イタリア製でした。
大きな家具を買う時、自分にする言い訳は
仕事の役に立つからということでした。
本当は、自分に言い訳なんかしないで買えたらいいのに、
いつも罪悪感というか、しまった、買い過ぎたという気分になります。
この罪悪感がまた、たまらなかったりします。
さぁ、買っちゃったぞ。さぁ、頑張って働こう。
その繰り返しでした。
テーブルの後は、旭川の民芸家具の本棚を買いました。
食器棚用のものでしたが、とりあえず、本棚に使えると思ったんです。
百八十センチのテーブルと椅子、本箱は
さすがに十二畳ワンルームには入りません。
私は、たまたま空いた隣の十畳ワンルームの部屋を借り、
新しい家具を置いて仕事場にするつもりでした。
二部屋ですから、家賃も二倍。
同じころ、車も買い、駐車場も借りました。
あれは、私のバブル時代でしたね。
仕事と生活の場を分けたいと、いつしか思うようになっていました。
生活じたいの質ということも気になりだしたということでしょう。
気がつけば、三十四歳になっていました。
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三軒茶屋に引っ越してからは、お金ができるたびに
家財道具を少しずつ揃え始めました。
まず、洗濯機を買い、ミニコンポを買い、次に大きな冷蔵庫を買いました。
当時の私は電化製品が大好きでした。
一通り揃った頃、電子ピアノも買いました。
何か大きな買い物をするたびに、何もなかった麻布十番の六畳を思い出し、
出世したなぁという気分になりました。
それは、まんざらではありませんでした。
電化製品が揃うと、今度は家具に手を出し始めました。
バーゲンに行っては、どっさり洋服を買う時期もありましたが、
私は、ブランドや宝石にはあまり興味がありません。
そういうものを持つことが、何かとても気恥ずかしかった。
いいバッグは、手入れをして
ピカピカでなければならないという思いがあります。
手入れをするのが苦手な私には、やはり、もったいない代物だと思うのです。
鞄なら靴が好き。
本当のオシャレさんなら、靴に会わせてバッグも買うのでしょうが、
だったらバッグは色と素材、デザインがあっていれば
安いものでもいいと思うタイプです。
清水の舞台から飛び下りる気分でいいバッグを買っても
傷がつくのがイヤで飾っておくことでしょう。
そこへいくと家具はそうそう傷にはならないし、傷が味になることもある。
そんな自分に対するいい言い訳を思いついて、
飛騨高山の手作り民芸家具を買ったのが、私の家具買いの始まりでした。
ライティング・デスクと椅子で、五十万ぐらい。
アンティークに見えるように、わざわざ傷をつけたような仕上げになっている
その家具は渋くて懐かしい感じがして、とてもいい。
椅子に座ると、お尻がピッタリ安定して
素晴らしい座り心地でした。
エルメスのバーキンが五十万(?)だとしたら、
民芸家具のほうがずーっと長持ちするし、一生私の生活を彩ってくれる。
そう思えば、高くないと思いました。
次は、革張りのソファ。
次は、大きなテーブルでした。
イタリアのアルフレックスというメーカーの
長さ百八十センチのダイニングテーブルです。
とりあえず、仕事に使いたい。
資料をいっぱい広げても仕事ができる大きなテーブルが欲しいと思って、
買ったんですが、いつかは、立派なダイニングテーブルとして
役立てられる日が来るだろうとも思い、決心しました。
友人の奥さんが、マンション販売の仕事をしていて
二~三割引で卸してもらえるということで、三十六万ぐらいだったかな……。
ダイニングテーブル用の椅子は、
青山で輸入家具をバーゲンしているところを見つけて
革張りのものを買いました。
予算が底を突いて二脚で我慢しましたが
一人暮らしに四脚必要な時はそうそうありません。
定番ものなら、後から買い足せます。
仕事用の椅子は、肘掛けがあり、背もたれもゆったりした
紺色の革張りでキャスター付きです。
イタリア製でした。
大きな家具を買う時、自分にする言い訳は
仕事の役に立つからということでした。
本当は、自分に言い訳なんかしないで買えたらいいのに、
いつも罪悪感というか、しまった、買い過ぎたという気分になります。
この罪悪感がまた、たまらなかったりします。
さぁ、買っちゃったぞ。さぁ、頑張って働こう。
その繰り返しでした。
テーブルの後は、旭川の民芸家具の本棚を買いました。
食器棚用のものでしたが、とりあえず、本棚に使えると思ったんです。
百八十センチのテーブルと椅子、本箱は
さすがに十二畳ワンルームには入りません。
私は、たまたま空いた隣の十畳ワンルームの部屋を借り、
新しい家具を置いて仕事場にするつもりでした。
二部屋ですから、家賃も二倍。
同じころ、車も買い、駐車場も借りました。
あれは、私のバブル時代でしたね。
仕事と生活の場を分けたいと、いつしか思うようになっていました。
生活じたいの質ということも気になりだしたということでしょう。
気がつけば、三十四歳になっていました。
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