板門店ツアー | あやりんこの毎日日記

あやりんこの毎日日記

株式会社プレシャス・リンク代表取締役。
アンチエイジングと旅行と神社巡りが趣味。
いつまでも綺麗で可愛いらしい女性でいられることを目指しています。
そして時々は、カッコイイ女性になれたらいいな。

ソウル最後の日は、板門店ツアーに参加した。

何回もソウルには訪れているが、実は板門店は初めて。


板門店は1953年7月、朝鮮戦争の休戦協定が結ばれた土地。

国連軍と北朝鮮側の共同警備区域にあり、南北の対話の窓口でもある。


板門店について

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BF%E9%96%80%E5%BA%97


ソウル市内から板門店に着く前に、北朝鮮が見えてきた。


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川岸には鉄条網が張られているのがわかる。。

朝鮮半島の現実をここから目の当たりにさせられることになった。



国連軍の駐屯基地で、

『国連軍、アメリカ合衆国及び韓国が安全を保障することが出来ないし

敵の行う行動に対し、責任を負うことが出来ません。』

という紙にサインをした。

死んでも知りませんから、ってことですね。


サインとしてから、DMZの説明を受けてから軍のバスに乗って

いよいよ軍事境界線のある場所へ。


始めに南側の展望台へ。

             
  

■見張り小屋(北朝鮮)
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■北朝鮮の国旗も見えます。

この旗、畳27畳分?大きさでギネスに認定されているそうです。


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■北朝鮮の板門閣

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一見建物だけの写真ですが、

拡大して見ると、なんと玄関のところの軍人が望遠鏡でこちらを確認しているのがわかる。。

ガイドさんによると、この建物や近くにある見張り小屋など35名の軍人が我々の行動を

監視しているらしい。


次に訪れる軍事本会議場も見える。

こちらからは、国連軍の兵士しか見えないが、あの青い建物と建物の先に

軍事境界線があるのだ。


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軍事停戦委員会本会議場内へ


机の上の3つのマイクをつないだ線が軍事境界線だ。

この部屋の中では、軍事境界線を挟んで移動できるので、写真は

北朝鮮側から撮影した。


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我々の見学中は部屋に2名の国連軍兵士がいて守ってくれている。

ちなみに、軍人さんの後ろの扉は北朝鮮側の扉。

今は見学中は内側から鍵をかけているようだけれど、以前見学者がこの軍人さんの

後ろに回りこんだときに、扉が開いて拉致されそうになったらしい。

ガイドさんが、“絶対に軍人さんの後ろに回らないでください。”って何回も注意してました。


ちなみに、この境界線の近くにいる国連軍の兵士は全員サングラスを着用。

顔バレNGだからとのこと。

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展望台見学あたりから、私は相当ビビッていたのですが、

ここで、ビビリ度がMAXに。

だってだって、窓の外がこーんな感じ。


窓ガラス1枚挟んで、そこに北朝鮮が始まっているんだもん。


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しかも、境界線の近くには1メートル離れないでこんな景色。

北朝鮮側が境界線の横にぴったりと2名の軍人さんが配備されている。

右側の砂利道が韓国側になる。


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部屋の中は見学者でごった返していたので、窓の外が気になって気になって・・・


ガイドさんの“そろそろお部屋を出ますよ”って声が聞こえたので、外に出ようと思ったら

上の写真の奥の軍人さんがものすごい速さで窓ガラスのところまで来て、

ガラスに両手をあてて、こっちを見て・・・

このとき軍人さんと私との距離60センチくらいで、

完全にビビッていた私は、腰が抜けそうになった。


最後に自由の橋を見学。


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有名なポプラ事件の近くにある、帰らざる橋は危険だということで、

見学が出来なかった。


以上で終了。


ツアーは、朝から見学が終わるまですごい緊張感。

こんなにピリピリしたことは初めて。

特に本会議場のあたりは、これまで感じたことのない緊張感に包まれていた。


短時間であまりにも色々な情報を見聞きして、見学して、

考えてしまうことが多すぎて、感じてしまうことが大きすぎて

正直、相当疲れた。



私が何を考えたのかは、うまく文章に出来ないので

今回はやめておくが最後にひとつ。


地雷畑の非武装地帯。

ここには、国連軍が飛行機で100万個の地雷を落としたところ。

未だに撤去は30万個しかできていないとのこと。

地雷はプラスチック製のため、金属探知機で確認が出来ないため、韓国では

1年に何回か地雷の事件があるそうだ。



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休戦から50年以上。

ここは、人間の手がついていない自然環境に溢れている。

南北統一がされたら、ここが世界遺産に指定されるとの声もあるそうだ。


人間の悲しい歴史の中、人の出入りが遮断されたこの土地に

手付かずの自然環境とそこから恩恵を受ける野性動物が多くいるという結果は

皮肉としかいいようがない。