「道はいつもひらかれている」 前段
道は,すべての人の前にひらかれている。
その人に,やる気があるかないかだけである。
道は,すべての人の前にひらかれている。
しかし,道がとざされていると思う人の前に道はとざされている。
自分はだめだと思うひとはだめになっていく。
道は,すべての人の前にひらかれている。
しかし,自分が生きていくべき人生は,
自分で発見していくよりほかにないのである。
道は,すべての人の前にひらかれている。
しかし,いきがいとしあわせとを,つかみあてるその鍵は,
自分の心の姿勢の中にだけしかない。
道は,すべての人の前にひらかれている。
しかし,個性のない人生は真実の人生ではない。
たとえすぐれた人のまねをしても,
まねをすることでつかみあてられる「自分の人生」というものは,
この世にはないのである。
道は,すべての人の前にひらかれている。
しかし,人生を暗く生きようとする人には
明るい人生も暗くしか生きられない。
人生を明るく生きようとする人だけが,
暗い人生も,明るくいきることができるのである。
古谷綱武