隔週で週末だけ、百貨店(店内)入口付近に和菓子屋さんの臨時売店が開かれます。
同じ1階には、常設の和菓子屋さんが2軒ありますが、上りエスカレーター脇にある臨時売店の方へと、自然に足が向かいます。
理由は簡単。切り餅がとても美味しいこと、そして「おばちゃん」と話ができるからです。
(自分よりもずっと)お歳を召していらっしゃる人様へは、苗字とか、「おばさま」「おじさま」などを用いるのが淑女のたしなみ(笑わないでね)と思われますが、ここはやはり親しみを込めて、おばちゃんと呼ばせていただきます。
この日記を読んで下さっている、貴方様には「正しい」おばちゃん像を思い浮かべていただきたく、おばちゃんが、の~んびりした東北弁を話し、ぽっちゃり体型を維持されていることを、お伝えしたいと思います。 

ここ数か月、売店にそのおばちゃんの姿はなく、見知らぬ方が売り場に立っていたため、何となく足が遠のいていました。
ところが昨日、久しぶりにあのおばちゃんが売り場に立たれているのを見つけ、思わず駆け寄りました。「こんにちは!お久しぶりですね~」と声をかけると、晩年の日野原先生(故日野原重明)のように首を傾げたまま「頸を骨折しちゃってね~」と辛そうに答えてくれました。
ひとしきり、おばちゃんが最近通っているマッサージ店への絶賛を聴かせてもらい、痛いからと動かさないでいると固まっちゃうから、毎日少しずつでもストレッチをしているの~、と実演もしてくれました。店を後にする前に、「最近、お姿が見えないので、どうされているのかなと思っていたので、お会いできて良かったです」とお話すると、「あっら~、皆さんからも本当に心配していただいて、色々お声がけをして下さってね~。自分でも驚いているんですよ~」と、もじもじと恥ずかしそうにされていました。
乙女なおばちゃん、カワユイ (^_^)

私がおばちゃんを好きな理由
(ラッピングされた)お餅を指でぽにょぽにょ押して、「これは固いから昨日のだわ~」と、必ず今日のお餅を教えてくれる。
(切り餅は)冷凍保存すれば1か月はだいじょうぶと太鼓判を押してくれる。
和菓子も冷凍保存できるけれど、解凍は冷蔵庫でね。と美味しく食べられるヒントをくれる。
お餅をレンジでチンすると、お皿にべった~ってくっつくから、100円ショップで売っているトレイが良い、と、そのトレーがいかに優れているかを熱く語ってくれる。
切り餅を買うたびに温泉饅頭を1個オマケにつけてくれる。
(あれ?昨日は忘れちゃったみたい。)
おばちゃんと会った日は、ハッピーな気持ちになる。

「親切は社会を結び付けている黄金の鎖である」(ドイツの諺)