ビジネスリーダーが身につけるべき 経営観・人間観・社会観 を磨くことができる ビジネス哲学対話のブログ -2ページ目
 この度、8月27日~28日に立教大学で開催される「哲学プラクティス連絡会 第2回大会」にて、当社代表宮下篤志が参加するトークセッションやビジネス哲学対話に関するブース展示を行います。
 
 哲学プラクティスとは、哲学的なテーマについて対話で探求する実践的な活動です。市民による哲学カフェ、こども向け哲学対話、被災地など各地域での哲学対話、哲学的コミュニケーション、哲学コンサルティング、ビジネスパーソン向け哲学対話など、様々な実践形態があります。
哲学プラクティス連絡会は、日本国内における哲学プラクティスの実践者・研究者が集まり、活動報告及び情報交換を行うための連絡会です。学者が研究発表をする学会ではなく、哲学プラクティスに関心を持つ学生、教職員、一般の方、ビジネスパーソンが集まり、交流と親交を深めるための場です。シンポジウム、トークセッション、ワークショップ、ブース展示と充実した内容となっていますので、哲学対話の活動にご興味のある方(初めての方も歓迎)、この機会に是非ご参加ください(定員150名程度)。

 下記に当社代表が登壇するトークセッションやブース展示の概要、お申込み方法についてご案内いたします。

<トークセッション概要>
日時:8月28日(日)15:00~16:30
場所:立教大学 池袋キャンパス5号館5322教室
登壇者:宮下 篤志(フェリックス・パートナーズ株式会社 代表取締役、立教大学大学院ビジネスデザイン研究科 特任教授)
司会:寺田 俊郎(上智大学文学部哲学科 教授)
「企業内の哲学対話の可能性」について講演予定です。 
登壇者情報などの詳細はこちらのカタログをご覧ください。

<ブース展示概要>
日時:8月28日(日)11:15~12:15
場所:立教大学 池袋キャンパス5号館5302教室
ブースNo.9にて当社のビジネス哲学対話プログラム展示いたしますので、どうぞお立ち寄りください。
詳細はこちらのブース展示案内をご覧ください。

<お申込み方法>
こちらの申し込みフォームよりご参加申込みください。
*ご参加にあたり、「哲学プラクティス連絡会」の年会費が必要となります。
 ・一般:2,000円
 ・学生:1,000円、高校生以下無料(学生証提示必要)

お問い合わせ先:哲学プラクティス連絡会 事務局
  philosophical.practice.japan@gmail.com

主催:哲学プラクティス連絡会
共催:立教大学文学部教育学科、立教大学SFR共同研究プロジェクト「死生観と道徳性の生涯発達における対話の効果についての研究」

*哲学プラクティス連絡会に関するその他の詳細は哲学プラクティス連絡会 大会情報ページ
    をご覧ください。


















フェリックス・パートナーズ株式会社は、欧米で発展している哲学対話の手法を活用して、
大学教授らと共同で日本のビジネスパーソンのための人材育成プログラムを開発しました。

そして、2016年7月22日に、そのプログラム名の商標登録が完了しました!
  ◆ P f B プログラム (Philosophy for Business)
 P n B プログラム (Philosophy and Business)


今秋より、経営リーダーのためのプログラムなどを発信していきますので、乞うご期待を!

                    




7月19日(火)に、立教大学SFR共同研究プロジェクト(河野哲也教授)と共催で、ケニアに在住する女性医師の公文和子先生をお招きして、講演会&哲学対話を開催しました。
暑い中、多数ご参加いただきまして、誠にありがとうございました。

 公文先生は、北海道大学医学部で博士号を取得の後、リバプール熱帯医学校で
 熱帯小児医学を修められた後、シエラレオネ、カンボジアなどでの病院勤務を
 経て、現在ケニアで医師として活躍しておられます。
 積極的な人生を切り拓いていく公文先生を想像していたのですが、シエラレオネの
 病院などでは、1日に6~7人に子供たちが死亡し、「ますます無力になっていく自分
 がいる」と、燃え尽きていく自分を感じていたそうです。その中で、たまたまケニアの
お話を頂いて現地に出向かれたそうです。当日の参加者からは、この選択を意外に捉えた方が多かったようですが、公文先生はケニアでの障がい児のお話に触れた時には「来た! これが掛ける仕事!」と感じたそうです。そして、この問題に一環して取り組んでいこうと、ここでの活動に力を入れる決意をされました。
 現在は、ケニアで「シロアムの園」(http://www.thegardenofsiloam.org/)の代表をされ、障がいを持って生まれた子供たちや、その親をケアすることに注力されております。この講演では、ビジネスパーソンの方々も多かったのですが、公文先生は、シロアムの園を運営するにあたって次のことを述べられておりました。まず、一人ひとり持っているものが必ずあり、「全員が勝利者である」という意識を持つこと、そして、命というものが与えられる素晴らしさ、これをこの活動を通して活かしていきたい、というポリシーだそうです。共に働くメンバーには、「多様性・プロ意識・チームワーク・豊かな愛情をもって」、などの基本的な理念を共有しているそうです。このあたりは、様々な障がいを乗り越えるためにチームワークというものが重視されています。
 具体的なお話で、生まれながらに重度な障がいをもった13歳の子供をはじめて「シロアムの園」に連れてきた母親のお話がとても印象的でした。この母親はこの子を施設で引き取ってくれるものと勘違いして、連れてきたそうです。母親は、13年間に亘って自分の子供を隠し続けていましたが、シロアムの園に通うようになって、子供が喜んでいるのをみて、母親も変わっていったそうです。しかし、公文先生自身が、「こんなになるまでなぜ子供を病院にも連れて行かずに、放置していたのか」と、この母親を暗に責めていたそうです。でも母親と子供の関係が良い方向に変わったのを目のあたりにした時に、母親を責めていた自分に対して反省したそうです。母親が置かれている環境(社会・家庭)では、そうせざるを得ない状況で、決して母親の責任だけではないということに気づいたそうです。「社会環境をいかに受け入れ、様々なことの中でも自分を生きていく」のが人生であるということなのだと、このお話を聞いて感じました。
 この日に公文先生から「自分がこの人たちのために働こう、そう思うと知恵とアイデアがでてくる」と、多くのご教授を頂きましたが、これが最も普遍的であり、忘れてはならないお言葉でした。 

 公文先生の講演後に、講演内容を元に哲学対話を実施しました。
立教大学文学部教育学科 河野教授のファシリテートで、「多様性」「生きざま(やりがい)」「競争社会で働くという事」などのテーマを抽出し、参加者同士で対話しながら個人の考えを深めていきました。

 


<参加者の声>
*公文先生のお話が大変ためになりました。自分が最近考えている人生についての大きなテーマの
    ヒントを数々頂き、本当に来てよかったです。いっぱい頭を使いましたが、有意義な時間でした。
*自分も含めて、個人も社会も簡単で分かりやすい方法に頼っているのだなと思いました。比較や競
    争もその一つだと思います。また、じっくり多角的に考えることが本当に減っていると実感できました。
*哲学対話の2時間は短く感じるほど、中身が詰まっていました。長くするとそれはそれで消耗するの
    かな?想像よりはるかに素敵な会でした。
*一つ一つの議論で深く考えさせられる機会を得られた。
*業務上では、経験できないことを経験することができました。