TVXQ蘭珠館…その扉を開けたなら… -2ページ目

TVXQ蘭珠館…その扉を開けたなら…

さあ愛でなさい。
ホミン信者の思いをギュッと詰め込んだ館です。

 

いらっしゃいませ、TVXQ蘭珠館へようこそ。

 

まだ梅雨入り宣言されていない仙台ですが、

どんより灰色の雲が垂れ込めている日が多く、

やっとここ2日ほど太陽の光に恵まれたところです。

 

今日は皆既月食。

しかもスーパームーンラブラブラブラブ

 

月の力の影響で人間もテンションが上がりそうな5月26日です。

 

 

さぁそれでは、万年スーパームーンパワーを維持するホミン夫婦の、

その後を追ってみましょう。

 

蘭珠館で食した秘伝のエキスは、二人にどんな変化をもたらすのでしょうか…

 

蘭珠館、開館いたします。

 

 

IMG_0513.JPG

 

 

キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ

 

 

まだ舌先に残るイチゴの甘酸っぱさが、

無理矢理押し込んだ本能の再膨張を食い止めているその間、

俺たちはあからさまな深呼吸と尋常ではない数のまばたきで、お預けを耐え忍んだ。

 

チョコシェフは一度この場を離れていたが、

間もなくファイルを手に現れ、再び俺たちの背後に回り込んだ。

 

シェフが近づくだけで、堪能した料理の味がよみがえり心臓が高鳴るのが分かった。

いくら平静を装っても、今度は目の前の管理人が右に左にと巻き髪を揺らしてくる。

それは女としてのあざとさと言うより、絶対的地位で仕事をこなす者の威圧感…

許しを請う俺たちの姿が、もう彼女には見えているに違いない。

 

 

『こちらにレシピをまとめました。

少し説明をさせていただきますね。』

 

 

チャンミンの肩がピクリと反応した。

断れるわけがなかった。

チャンミンの視線が俺に助けを求めるが、

俺はわずかに首を振って、耐えろと突き放すしかなかった。

 

 

『精のつく食材は数々ありますが、

お二人の体質に合っていると思われるのは…ウナギです。

ウナギはご存じの通り…』

 

 

耳の奥がキーンと鳴っている。

説明が頭に入ってこないのは幸いだが、これまで経験したウナギの効果を知っているだけに、

俺たちの緊張はあっとう間にピークに達した。

 

唇が乾き、指先が震え、

下腹部の水門が破壊され、腐の液がどっと流れ出る映像が次から次へと浮かんできた。

 

 

『…もう許してください…』

 

 

 

 

チャンミンが目を潤ませ懇願した。

 

チョコシェフは戸惑う様子もなく…いや、全てシナリオ通りとでも言うかのように、

落ち着いた声で次の場面へと俺たちをいざなった。

 

 

『許すとはどういうことですか?

お二人は今、何をお望みですか?』

 

 

管理人にも劣らぬ気迫。

この館で培ったであろう力のすさまじさは、俺の懇願までをも引き出していた。

 

 

 

 

『二人にさせてください!

お願いです…チャンミンと二人きりに!!』

 

 

ほらね…と緩んだ口元。

まさに勝者だけに許される笑み。

 

シェフは俺たちの背中を同時にさすりながら、静かに言った。

 

 

『そうですか…

料理の責任者としては最後まで見届けたいのですが、

まぁ…それはいずれ蘭珠様が展示するでしょう。

どうぞ慌てずにご堪能を…』

 

 

お許しを得たと気を抜いた瞬間、管理人の指がパチンと鳴った。

部屋の照明が落ちるのと同時に、テーブルにはスポットライトが円を描いている。

 

椅子の倒れる音…

ガラスの容器が割れる音…

 

飾られたバラは花びらが飛び散り、テーブルクロスのしわに埋もれて行く。

 

 

『ウナギと聞くだけで制御できないこの体って何なの??』

 

それは長い間、日本の食文化に触れてきた俺たちの紛れもない潜在意識の表れ。

 

『…ウナギって言うな…爆発が起きそうだ!』

 

『ユノこそいまウナギって…』

 

 

 

 

それからの俺たちは、現実と夢の境目で漂い、

これまで見たことのない光の競演に押し上げられて、特大の花火を打ち上げるに至った。

 

シェフへの失礼はなかったか…管理人の期待に応えられたかの答えより、

いかに二人の思いが遂げられたかが重要だった。

 

食は薬なり。

昔の人の言葉は、経験に基づいて伝わったのだと改めて実感する。

 

ことさら秘め事に於いては、先人たちが幾度となく立証を繰り返し、

そして揺るぎない真実だけが、脈々と受け継がれてきたに違いない。

 

今日俺たちもその一組となった。

 

また日本のツアーでウナギを頂くことになるだろうに…

ライブ中に効果が現れたときの対策も考えておかなければ…

 

 

 

 

快楽の後の心地良い鈍痛を噛みしめ、次に俺たちが向かったのは半地下の小さな部屋だった。

先ほどの行為でエネルギーが消費されたのか、満腹感はすでに無くなっていた。

 

管理人の案内に導かれ柔らかいシルク調のカーテンを開けると、

そこは南国の様相を醸し出す空間が広がっていた。

籐で編まれたベッドには色とりどりの花々があしらわれ、なんとも言えない甘い香りを放っている。

時折肌に触れる風は自然の物なのか…?

床一面に張った聖水が、半地下ならではの抑えた灯りに照らされ微かに波打っている。

 

『ここは…?』

 

『今日はお二人ともお疲れでしょうから、

マッサージで体をほぐしてはいかがかと、ご用意いたしました。』

 

毎回思うのだが…

管理人の言葉には、俺たちの思考をある方向へと向かわせる毒性がある。

鈍痛は脈と一緒にその強度を上げ、またしても解放を求めて動き出している。

 

『信者様の一押しの技師、ゆのチャミミ女史でございます。』

 

さらに奥のカーテンがふわりとなびき、現れたのは想像を超える若さの女性だった。

 

 

『初めまして、ゆのチャミミでございます。

お二人に施術する日をずっと待ち焦がれておりました。』

 

『…あ…どうも。』

 

 

思わず照れながら握手を求めた俺の横顔に、

真っ赤に熱した鉄の板が押し当てられたような、そんな鋭い視線を感じた。

 

チャンミンが何か言いたげに目を見開いていた。

 

 

続く

 

 

キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ

 

 

いくら大きなテーブルでも、そんな使い方をするのはホミン夫婦くらいでしょう。

 

飛び散るバラの花びらが、一層激しさを物語りますね。

 

シェフと一緒に物陰から観察する私の姿がはっきりと見えますラブ

タフで良かったラブラブ

 

 

それでは本日の蘭珠館、これにて閉館でございます。

 

またのお越しをお待ちいたしております。

 

お出口ご案内は…

 

 

 

 

『せめて一玉くらい時間をかけるんだった…』

 

 

この期に及んで自分のコントロール力をまだ信じている夫に、

『無駄ですよ!』と一喝して参りますので、しばらくお待ちください。

 


↓  ↓  ↓

 

ランキング参加させていただいております。

 

 

 

いらっしゃいませ、TVXQ蘭珠館へようこそ。

 

 

記事を書いていると、あっという間に時間が過ぎていて驚きます‼️

以前は朝の洗濯を終えてすぐにパソコンに向かったものですが、

今はルーティンが違ってるので、どうしても午後になってしまうこともあり、

一番睡魔に襲われる時間帯が多いです爆笑(笑)

 

画像とか探してると、つい変な広告をポチっていて、ギョッとすることもあるんですよガーン

 

でも仕上がるとやっぱり気持ちが良いルンルンキラキラ

 

 

まだ完全に当時の感覚が蘇った訳ではないけれど、ゆっくりと思い出しながら楽しみたいと思います。

 

 

さぁそれでは、ホミン夫婦の滞在記録を進めて参りましょう。

 

今日は誰が登場するのでしょうか?

 

 

蘭珠館、開館いたします。

 

 

花火花火花火花火花火花火花火花火

 

 

 

けだるさの中でふと目が覚めると、外はうっすらと暮れかかっていた。

 

乱れた衣服をただし、髪を整えると、東屋から延びる橋のライトアップが目に飛び込んできた。

 

その光景はまるで天国から下界へと伸びる『戻り橋』

完全に闇が覆う前に現実の世界へ戻らなければ、

このまま東屋ごと泉に取り込まれるのではないかと言う、胸に迫り来る緊張感を覚えた。

 

『よし、行こう!!』

 

俺はチャンミンの手を握り、足早にアーチ型の出入り口を目指した。

 

一歩外に出ると、風が少し冷たく感じた。

 

『走りましょう!』

 

チャンミンも同じ気持ちだったのだろう…

不確かだがここは急いで岸に辿り着かなければと言う、そんな焦りが襲ってくる。

 

俺たちは目配せの後、全速力で橋を駆け出した。

 

『絶対振り向くな!!』

 

『振り向きませんよ!

後ろには橋がなくなってる気がするもん!』

 

 

チャンミンの想像力のせいで、俺の使命感はさらに緊張度を増した。

先ほど使い果たした体力がまだ回復しないことなど、考えている余裕もない。

 

 

やっとの思いで足が柔らかい土を捉えると、

俺たちはその安心感で倒れ込んだ。

 

しかし、映画のワンシーンを思わせるミステリアスな体験は、

岸に着いて初めて現実という重みを連れてきた。

煌々と照らしていたライトはおろか、橋の姿は跡形もなく消え、

中央に浮かぶ東屋だけが、二人の荒い息に合わせて上下している。

 

 

『お待ちしておりました。』

 

背後からの声に俺はたちは『ひゃぁぁぁ!!』という情けない声を発した。

 

またしてもいつの間に現れたのか、メイドのMAYUさんが深々と一礼した。

 

『橋が消えぬ間にお戻り頂いて幸いです。

もし遅れますと…』

 

そこまで言っておいて、あとは薄笑みだけで説明は停止した。

 

怖い…でも聞きたい。

蘭珠館のことは全て知りたい、そう思った。

 

 

 

 

『もし遅れていたら…泉に沈んでしまうとか??』

 

 

恐る恐る俺の想像の一部を投げかけてみると、

MAYUさんはかぶり気味に『いいえ!』と言った。

 

『次の太陽が顔を出すまでずっと、泉に取り残された信者様の要望に応えなければならない…

ある意味ギャラリーの中での拷問のような舞台が続くのです。』

 

ご…拷問ね…

 

その意味を瞬時に理解した俺たちは、苦笑いの中に安堵を含ませて立ち上がった。

 

 

食事の用意が出来ております。

ご案内いたします。』

 

 

MAYUさんについて歩き出すと、先ほどより暗さの増した歩道の所々に、

一人…また一人と礼で出迎えるメイドの姿があった。

 

そもそもこのメイドたちも、本当に存在するのだろうか…?

泉から抜け出せなくなった信者たちの思いが、メイドの姿を借りて出没しているのではないか…

 

俺はチャンミンに感化された脳で、そんなストーリーを組み立ててみた。

俺たちが通り過ぎた後は、スーッと消えてしまうのだろう。

そう思うと、やはり俺は後ろを振り向けなかった。

いや…振り向かないのが蘭珠館での礼儀だと思った。

 

 

 

館の窓という窓に灯りがともり、一気に温かみを増した雰囲気が俺たちを待っていた。

本能に突き動かされて興じたアトラクションが終了したあと、

この灯りを見ると急に空腹だったことに気がつくような…少し懐かしい感覚が胸に流れてくる。

 

俺に寄り添っているチャンミンの表情も穏やかだ。

 

案内された部屋はこれまでとは打って変わって、重厚で濃いブラウンが基調だった。

その中にグリーンと白が美しくはまり、宮殿の晩餐の間の様でもあった。

 

俺たちは長いテーブルの一辺の、二つ並んだ椅子へと促され、

今日初めてと言うくらいの離れた距離で、食事を頂くことになった。

向かいには当然のことながら管理人が座っている。

 

『お疲れ様でした。

東屋はお楽しみいただけましたか?』

 

返事を待つ管理人の目は、全てを悟った様に慈悲深い。

 

『はい』

 

それだけ答えると急に顔が火照り、あのじゅうたんの感触がよみがえってきた。

 

『何も恥ずかしがることはありません。

だってここはお二人の愛を展示する蘭珠館ですよ。』

 

見透かされる事にはまだ慣れていないが、それを不快だと思うこともない。

俺たちはここに来た事で、これまで以上に夫婦の絆を実感したことは確かだ。

飾らない、心を裸にした状態を見せ合うのは、蘭珠館だから出来ることだと分かっているのだ。

 

そう思ったら急にお腹が鳴った。

この空腹はエネルギーの消耗と言うより、充実感から来るものかもしれない。

 

食前酒も前菜も、俺たちの好みを十分に分かってのメニュー構成で、それでいて堅苦しさがない。

 

 

 

 

 

『とてもおいしいです!』

 

 

チャンミンはもう、目の前の食事に夢中だ。

俺も遅れをとらないように、普段は目にしない料理を五感で味わいながら、

管理人の絶妙な花火トークを楽しんだ。

 

一時間ほどして、最後のデザートにストロベリーアイスクリームが運ばれてきた時、

メイドの女性たちが一斉に退場した。

何事か起きたのかとチャンミンと顔を見合わせていると、

厨房につながる通路から、俺たちのテーブルへと一人の女性が近づいてきた。

 

どこでも見かける白のユニホームだが、ポケットに3本のゴールドラインが入っていることから、

この女性はきっとシェフに違いないと察知した。

 

シェフハットにも同じく、ラインが輝いている。

 

『紹介いたします。

蘭珠館の料理を担当しておりますシェフのチョコでございます。』

 

チョコシェフは胸に右手を当て深々と一礼し、その後俺たちを見てにっこりと微笑んだ。

 

『今日の料理はいかがでしたか?』

 

女性ならではの柔らかい声が、ワインで煮込まれた子羊肉のように耳元で溶けてゆく。

 

 

『美味しさはもちろんのこと、食べているそばから気力がみなぎってくるような…

そんなお料理でした!!

あのカブのベースは何ですか??』

 

 

料理とくればチャンミンの興味はレシピにも及び、このチャンスを逃すまいと質問攻めが続いた。

 

『チャンミンさんはお料理もお上手と聞いております。

後でレシピをお渡ししましょう。』

 

 

シェフ自ら秘伝の味を外部に漏らすなど恐れ多いと恐縮していると、彼女は首を横に振った。

 

『ありません。

そもそもこの料理は蘭珠館に関わるもの意外が作ったところで、

決して同じ味になることはないのです。』

 

 

チョコシェフと管理人がフフッと意味深に笑った。

そうだった…ここは蘭珠館。

ありきたりな流れでエンディングを迎えるわけがない。

 

『信者様との共同作業によりあみだしたソースは、

お二人のための…お二人にしかその効果を発揮しない特別な働きが…』

 

 

チョコシェフの言葉が体の芯をくすぐるのが分かった。

やはりここでも俺たちの理性は行き場を失って、

じんわりと迫り来る熱いものに動かされて行くのだろう…

 

無駄に長いテーブルの使い道は一つじゃない。

 

今すぐにでもここにチャンミンを押し倒して、

ソースの力を試してみたいと言う願望に支配されそうになる。

しかし無情にも管理人は真顔でこう言った。

 

 

『まだデザートが残っております。

こちらでクールダウンをお願いいたします。』

 

 

やはりそう来たか!!

 

管理人の狙いは、お預けを食らう俺たちの姿を見届ける事にある。

 

ここまでクライマックスを約束しておいて、

クールダウンを突きつけるとはドSもいいところだ。

 

俺たちは平静を装いながら、最後のデザートを引き寄せた。

ストロベリーの味など全く感じない…

ガラスの器に当たるスプーンが、カチカチと震えた。

 

 

続く

 

 

花火花火花火花火花火花火花火花火

 

 

食欲と○欲は同じと言いますが、

シェフの意味深な説明に、もう思考はそっちの方向に向かっていますね。

 

腹を満たすなら、別物も満たさないと…

 

なのに管理人のダメ出しは、ある意味美味しいです♪

デザートなどもはや眼中にない2人を、じっくりと眺める幸せよ…

 

管理人の特権ですラブラブ

 

 

 

それでは、本日の蘭珠館はこれにて閉館でございます。

 

またのお越しをお待ちいたしております。

 

 

お出口ご案内は…

 

 

 

 

何と…シェフ直伝の味を早速作ろうとする嫁。

 

食べる楽しみではなく、その効果を得たいがための行動に、泉がざわつき始めました。

 

危険な為、花火が3発打ち上がる間、

えぇっと…28分お待ち下さい。

 

 

↓  ↓  ↓

 

ランキング参加させていただいております。

 

 

 

 

いらっしゃいませ、TVXQ蘭珠館へようこそ。

 

 

お馴染みの強風で家がバリバリと音がしますが大丈夫でしょうか?

 

日曜日とあって密度の濃いリビングは、窓も開けられず空気が重く感じます。

 

 

さて、この度は突然の記事更新にもかかわらず、

たくさんの方にご訪問いただきありがとうございます♪

 

ひっそりと宿題を終えるのもありかな…なんて思いつつも、

懐かしい方々からのコメントなどを頂きますと、やはり心がじんわりと温かくなりました。

 

更新頻度は低いと思いますが、忘れた頃にUPされるので気がついた時に扉を開いてみてくださいね!

 

 

さぁそれでは、お話の続きをご覧ください。

腐の泉は2人をどうお迎えするのでしょうか…

 

 

 

 

蘭珠館、開館いたします。

 

 

花火花火花火花火花火花火花火花火

 

 

『不思議な色をしていますね。』

 

俺は思わずその美しさより、違和感に近い色を指摘した。

 

『ここは腐の泉です。

誰が近づくかで水面の色は変化するんですよ。』

 

管理人がそう言って俺たちの前に移動すると、その水面はたちまちMagentaに変わり、

数秒ごとに深紅やコバルトブルー、深い緑色へと変化を遂げた。

 

まるで泉が意思を持っているかのように、覗き込む者の心を揺さぶってくる。

 

『僕は何色に変わるんだろう…』

 

遠足の児童か…??

チャンミンの声は甲高く、まだ得体の知れない泉の怖さなど微塵も感じていないようだ。

 

小走りにひとり、ほとりを移動し始める。

 

すると静かだった水面はさざ波が立ち、やがて真っ黒な塊となってチャンミンの背丈を超えた。

 

『危ない!!』

 

俺はとっさに駆け寄り、チャンミンを押し倒して盾となった。

肌すれすれに冷気を残し、その塊は消えた。

 

『何が起きたの!?』

 

俺の下でチャンミンのくぐもった声が震えている。

抱き起こす間もチャンミンは堅く目を閉じ、俺の腰に手を回したまま立ち上がろうとはしなかった。

 

『驚かせてしまいましたね…でも安心してください。

あれはこの館を愛するが故、出口にたどり着けなかった信者の思いが形になったものです。

決してチャンミンさんを襲おうとしたわけではございません。

きっとお二人の波動を感じ取り、多数の思いが一気に膨れ上がったのでしょう。』

 

管理人はそう静かに話すと、謝意を込めて一礼した。

 

展示室で夢のような時間を送った直後だけに、

俺たちは少し浮かれていたのかもしれない…

 

この館は管理人をはじめ、多くのホミン信者が集う場所。

俺たちの行動の一つ一つが信者を刺激し、思いもよらない現象を引き起こすことは想像できる。

 

『勝手に動き回ってしまって…』

 

『いいえ、それはこちらも説明すべきでした。

少々歓迎の儀式が独特で戸惑われるでしょうが、

念のためにこの泉の周辺では、お二人手を繋いだままの方がよろしいかと…』

 

穏やかに輝く水面は、もうラベンダー色に変わっていた。

チャンミンの手を握り一歩近づくと、それは青紫へと変化し、

次いで涼しげな桜色へと移り変わっていった。

 

 

 

『あちらの東屋にお飲み物をご用意いたしました。

まだ夕食までには時間がございますので、そこでゆっくりとお楽しみください。』

 

管理人の指差す方向に目をやると、

泉と言えども向こう岸に声すら届かない広さのその中央には、

鋭角な屋根が特徴の東屋が浮かんでいる。

 

 

『くれぐれも、その手をお離しにならないようご注意を。』

 

 

柔らかく、されどどこか戒めに似た鋭さを醸し出すその口調は、

俺たち夫婦の行動を把握し切った管理人ならではの建て前とでも言おうか…

去り際の笑みを見れば、見透かされている事など百も承知だ。

ならば期待に応えねば…と彼女の巻き髪の後ろ姿に強い視線を送った。

 

 

 

散策路には見慣れぬ植物が自生し、ところどころ石畳を占領している。

俺たちは足下に気を遣いながら、肩を並べたり、前後に重なったりしながら歩を進めた。

 

泉から湧き出でる空気は湿度が高く、繋ぐ指と指の間にまで割り込み存在を主張してくる。

この館に来てから…いや、迎えの車に乗り込んだ瞬間から気配は感じていた…

そして俺たちが理性を発動しようとする機会をことごとく奪っていったのも気配の仕業だ。

 

日常に於いては漏れ出す愛情こそあれど、秘め事を人目にさらすことなど無かった俺たちが、

館で見せた行為をどう説明する??

 

何か目に見えない力が、俺たちの奥底に眠る本能のもっと中心部分…針穴ほどの核の部分に、

拒否できない振動を送り込んで来るのだ。

そうなれば最後…秘め事を秘め事として扱う思考さえ無駄なものに思えてくる。

この空気こそが羞恥を麻痺させる、蘭珠館の『腐臭』の所以なのかもしれない。

 

俺はそんな理屈を頭の中に並べながら、チャンミンの手をさらに強く握りしめた。

 

 

遠目には分からなかったが、東屋に続く橋は水面ギリギリに架けられ、

時折さざ波の弾ける音が響いていた。

徐々に姿をあらわす東屋の入り口はアーチ型で、まるで城を守る兵士の見張り小屋の様だ。

壁面はレンガだが、その大半はツタの葉で覆われている。

 

しかし中に入ると冷たい石の床には贅沢なほど厚い絨毯が敷かれ、

テーブルに仲良く並んだグラスには、まだ勢いの衰えないシャンパンの泡が踊っていた。

 

俺たちは向かい合わせに置かれた椅子を引き寄せ、

手を繋いだまま空いたもう一方の手で互いのグラスを鳴らした。

 

夢かうつつか…ここで起きる出来事は何もかもが新鮮だった。

 

 

 

『今日は酔いが早い気がする…』

 

2杯目のシャンパンを飲み干した後、

チャンミンが鼻にかかった声でそう言いながら俺を見た。

 

視線がぶつかると何が起きるかはもう分かっている。

俺はこうなる前から、低い壁と独立した屋根の間からは空だけがのぞめることをチェック済みだ。

故意にアーチ型の入り口に立たない限り、中の様子など伺い知ることはできない。

 

俺の喉がゴクリと鳴った。

 

何度目かのささやきで俺の指はチャンミンの襟足に触れ、

うねった髪の間を滑るように進んだ。

 

愛おしい…

 

蘭珠館を訪れてから、こんなチャンスは数知れずあったけれど、

どこか遠慮気味に息を殺した車の中や、それとは真逆の勢いに任せた展示室でのあれこれを思えば、

東屋での俺たちは初めて、心を温める段取りの…

少し面倒なプロセスを楽しもうとする余裕が感じられた。

 

波も風も青空も…二人の時間には必要不可欠な演出だった。

 

 

 

 

『チャンミン…愛してる』

 

 

 

 

『うん…知ってる』

 

 

チャンミンを支える肘が、じゅうたんに埋もれていく感覚すら愛おしい…

シャンパンの泡の数だけささやいても、まだ足りないんだ…

 

そう思いながら溶けてゆく俺たちの波動は、泉の中心から輪を描いて広がった。

 

繋いだ手が離れてもこの体が離れない以上、俺はチャンミンを守れる自信があった。

 

 

間もなく遠くから花火の音が聞こえた。

まだ明るいと言うのに、隙間からのぞく空には七色の光が弾けて消える。

 

これだ…この感覚だ。

 

俺たちは打ち上げられた花火の数を、

もはやカウント出来ないほど深く、酔いの中に沈んで行った…

 

 

続く

 

 

花火花火花火花火花火花火花火花火

 

 

野外だろうが何だろうが…この夫婦に『我慢』は似合いません。

 

夫が東屋の構造から、事に及ぶに問題なしと判断するくだりは、

妄想している蘭珠自身がクスリと笑ってしまいましたニヤリ

 

当然、ドレスの裾をたくし上げて、

花火の打ち上げ台へと急ぐ自分の姿もくっきりと見えましたよ。

 

この館ではまだまだ元気だわ…私。

 

 

 

それでは本日の蘭珠館、これにて閉館でございます。

 

またのお越しをお待ちいたしております。

 

お出口ご案内は…

 

 

 

 

蘭珠館マスクのデザイン選考会議が長引いております。

もうしばらくお待ちください。

 

 

 

 

↓  ↓  ↓

 

ランキング参加させていただいております。

 

 

 

 

 

 

信者の皆さまこんにちは、お久しぶりです。

この館の管理人、蘭珠です。

 

今日5/12は、私がこの蘭珠館を離れた日で、もう3年の歳月が流れました。

館を閉鎖したわけではないので、いつでも戻れる状態にありながらも、

何かしらホミン夫婦の身の上に起きればこそ気持ちを綴る事はあっても、

本来の展示記事に至る事はありませんでした。

 

思えばこの3年、私達にも、ホミン夫婦にも想像できない事態が起き、状況は一変しましたねアセアセ

 

思うように活動できないアーティストは、どんなに辛い毎日なのでしょう…

そしてこんな時だからこそ元気をもらいたいのに、これまでのような目まぐるしい情報は届かなくなってしまいました。

 

嫁は嫁をもらうし…夫はプライベートで問題が起きるし…トンペンの心は乱れるばかりです。

 

 

しかし、あっさりとペンをやめてしまうほど私達のドップリ度は生半可ではなかっただけに、やはりこれからの活動も応援したいしついて行きたいと思う方の方が多いのではないでしょうか?

 

だからこそ、今こんな状況だからこそ、

もう一つの世界があっても良いのでは…?

ホミン夫婦が仲睦ましく生きる場を創り、私達自身がもっと元気にならなきゃいけないと蘭珠は思うのです。

 

と言う事で、

3年の時を経て、いま蘭珠館の扉に手をかけました。

 

 

私自身が変わってしまった部分も、未だに変わらない部分も含めて、ありのままの姿をお見せしようと決意。

ただ、今は残された宿題を仕上げる事に専念する時間として、情報を追う事はほとんどないと思いますし、これからも長く続けるかどうかも分かりません。

 

とにかくまずは信者様とのお約束を守りたい。

その一心で館に居る時間を設けたいと思っています。

 

つまりは…

 

 

いらっしゃいませ、TVXQ蘭珠館へようこそ…再びでございます。

 

 

長らく途中でストップしているお話を、あたかも何も無かったかのように再開する管理人。

懐かしいと思う方も、今日初めての方も、過去記事をおさらいの上お楽しみいただけると幸いです。

 

 

それではこの5/12が新しい日になるよう、

蘭珠館、再開館いたします。

 

 

 

 

キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ

 

 

 

管理人の足早な移動は、住み慣れたものの技とでも言おうか、

思いのほかスピードがあり、俺たちに小走りを要求する。

 

何をそんなに急いでいるのか…

 

そんな素朴な疑問より、俺たちは奥で待ち構える刺激を妄想して、

管理人の導きを満点の演出と受け止めた。

 

 

早く!!

その核心に触れねば!!

 

青の絨毯が終わりを告げる頃、俺たちはじんわりと汗のにじむ手を繋ぎ合っていた。

そして、ひときわ大きな扉に浮かぶ『展示室』と言う文字を目撃した。 

 

管理人がピタリと止まったのは、危険区域を示す赤い斜線ゾーンの手前だった。 

 

 

『こちらは…

私がこれまでに描いた作品が展示してある部屋でございます。

先に申し上げておきますが、私の作品とは言えお二人の紛れもない日常がそのままにじみ出た、

言わば生きた記録ですので、

くれぐれも腐臭を外に漏らすことのないよう、ご注意願います。』

 

管理人の言い回しは、子供に『お痛は成りません』とでも言うような含みを持ち、

俺たちに緊張感を与えた。

同時にすぐさま笑顔も添える気遣いには、腐界の中心に生きる者の威厳がうかがえた。

 

およそ厚みが20㎝はあろうかと思える扉が静かに開き始めた。

 

俺たちは一瞬爆風を浴びたかのように、圧に耐えられず後ずさりした。

しかし管理人の巻き髪はおろか、ドレスのドレープには何ら変化はなく、

圧そのものが彼女の一部と融合しているのだと思い知らされた。

 

 

『ご説明は不用ですね。

お二人で存分にご鑑賞ください。』

 

 

爆風は今度は俺たちの背後からやってきた。

躊躇など感じる隙も与えない、有り難い強引さだった。

 

のめりがちで入室したその展示室は、外の音が遮断され異様なほどの静寂をまとい、

俺たちの靴音を響かせる。

どこまでも続く展示ガラスにはエリアごとに日付が打ってあり、

蘭珠館で取り上げられた俺たちの熱い行為の数々が、文字に表されていた。

 

『これ…』

 

『あぁ…これも、これも…』

 

 

今更ながら羞恥心が湧いてきた。

だがそれをあっという間に追い抜く、本能という名の熱。

 

俺たちは自分たちの記録を目の前にして、もうすでに準備が整った体の異変を感じていた。

 

『まだ序の口ですよ。

その日付に触れてみてください。』

 

チャンミンの細い指がガラスに近づくと、波動を捉えたのか日付が青く光り、

瞬く間にガラスはスクリーンと化して、夫婦の夫婦たるあれこれを音声入りで映し始めた。

 

こんな仕掛けになっているのか??

 

喉の渇きとともに荒くなる息…

俺たちの爆風はもはや、出口を探してうねり始める。

 

『では私は別室に…』

 

そう言って管理人が消えた。

 

 

初っぱなから腐界に足を取られる感覚の俺たちは、

いずれ耐えられなくなることを覚悟しつつ、歩を進めた。

 

日付はまだ2012年を記し、この先数年間の記録が俺たちの指先を待っている。

一つ一つ確かめたいところだが、それでは蘭珠館にとどまる時間が膨大になってしまう…

 

苦肉の策で俺たちは、一月ごとに一作と決めて映像を呼び出した。

 

 

 

 

 

『す…すごいですね』

 

チャンミンが喉を鳴らして俺の手首をつかんでいる。

 

 

 

 

『優しくしているつもりだけど、けっこう二人とも荒々しい…』

 

口にする自分が恥ずかしかった。

 

しかし映像の二人の表情は、どんなトップクラスの役者でも出せない、

偽りなき『愛』の輝きに満ちていた。

 

行け…もっと行け!!

 

たった3作目をスタートさせた時点で、俺は傍観者だけでは物足りず、

生々しく湧き上がる本能に身を委ねる段階に達したことを、チャンミンに目で訴えた。

 

チャンミンはほんの少し唇から舌をのぞかせ、OKのサインを送っている。

 

あとは…

 

映像なのか…それとも現実なのか…

もはや区別するのは不可能なほどの火花の中で、二人は踊っていた。

 

気がつけば冷たい床だとばかり思っていたそこには、

今でも愛用しているソファーベッドが存在しているではないか!

 

それは時々バーチャルのように、どこかはかなく透けて見える瞬間もあるが、

俺たちの体を受け止めるには、十分なほど機能していた。

 

全く蘭珠館というところは、どこまでも抜かりがない。

 

 

映像が終了し俺たちの爆発も一段落を迎えたころ、

ソファーベッドで乱れた衣服を整えていると、突然シャッター音が響き渡った。

 

『二人そのまま!!』

 

目線の先では広角がこれでもかと上がったカメラマンNBさんが、

俺たちの気だるい表情を狙っている。

 

そうか…退出したのは管理人だけだったか…アセアセ

 

気まずさはあったが、闇雲にショット数を狙うカメラマンではないことは分かっていた。

それ故にここで許されるものがある以上、俺たちも受け入れなければならない。

 

いや、むしろそのシャッタ音は快感の域に入りつつある。

 

感化される心地良さは初めてだった。

 

 

名残惜しさと疲労感で展示室を後にした俺たちが次に向かったのは、

バラとジャスミンが交互に現れる小道を抜けて現れた、泉のほとりだった。

 

スカイブルー…エメラルドグリーン…

そんな色を想像をしていた泉の水面は、初めて目にする色…ラベンダーだった。

 

 

続く

 

 キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ

 

 

お話は繋がっていたでしょうか?

 

久々に神経すり減らして、蘭珠、ハゲそうです(笑)

 

こんな腐妄想を毎日いていた頃があったとは、自分でもつくづくタフだと感心します。

 

だいぶ衰えた体と妄想力は、徐々にゆっくりと取り戻せたらと考えておりますので、

更新に気が付かれた時は、笑って楽しんでいただけると嬉しいです😊

どうぞよろしくお願いします!

 

 

次の更新は…未定ではありますが、

今日のところはこれにて蘭珠館、閉館いたします。

 

またのお越しをお待ちいたしております。

 

久々のお出口ご案内は…

 

 

 

 

突然すぎてホミン夫婦からクレームが入りましたので、状況を説明に参ります。

しばらくお待ちくださいませてへぺろ

 

 

 

↓  ↓  ↓

 

ランキング参加させていただいております。

 

 

 

 

 

 

 


皆様、こんな時間にこんばんは。
お久しぶりです。

何も触れずにいようかと…そう思ったけれど、
この館を残している以上、管理人としては今の素直な気持ちを記しておかなければと、蘭珠館に出向きました。


連日のユノの報道や記事に、心を痛めているトンペンさん達がたくさんいらっしゃる事と思います。
ここを離れて久しくなりますが、二人を応援しているのは私も同じです。
しかも今回の件は事が事だけに、考えても考えても不安しか蓄積されて行きません。


正直、伝えられている事のほとんどが事実なのかどうかは、そこに関わった者しか知り得ない事であり、私達が憶測で否定、肯定をするのは少し違う気がします。

だから、事情があったにせよユノが国の規則を破ったことは、自分でも反省しているとコメントしている限り、私達も真摯に受け止めて挽回のチャンスを見守るしかありません。

それ以外は…ユノ自身が潔白と言うのなら、きっと潔白なのでしょう。
だいたい彼が塗り固めた嘘の上で、平気で活動を再開出来る人間ではないと思うんです。

それにチャンミンがいつもそばにいるんですよ。
あの人の前で嘘は通用しないことくらい、ユノが一番よく知っているはずです。

だからその理解者である私達トンペンが、ユノの言葉を信じ、待つしかないんじゃないかと思っています。

仮に…仮にユノにも邪心があったとして(あっては欲しくないけど)
それは人間として許されない事だと、誰が責められますか?

信じると決めたら信じる。
私に出来るのはそれだけです。


早くユノとチャンミンの心に、安堵が戻ります様に…



蘭珠