突然ですが、マレフィセントを観てきました。

いったいいつぶりのブログだろうってくらいずっと放置してきました。
なにか書こう、なにを書こう、なんて思いながら書かずにいるとこんなにも時間が経ってしまうものなんですね。ちょっと反省。



閑話休題。
マレフィセントを観てきたわけですが、感想としてはなんとも微妙なところです。



一応、この先ネタバレ注意。肝心な部分は白で書いてありますので反転して読んでください。



原作である「眠りの森の美女」をイメージしながら観ると、どうしても納得できなったり幻滅してしまったりします。
1番納得いかなかったのが、マレフィセントとオーロラ姫の関係性を強くするために登場人物の性格や扱い、あるいは話の設定などが大きく変わってしまっているというところ。

挙げれば限がないかもしれませんが──

『ステファン王(オーロラ姫の父)とマレフィセントの出会いとその行く末』
  元々は大きな翼を持った妖精(魔女ではない!)だった。
  さらに、王になる前のステファンとは恋仲にあった。
  しかし、野心家のステファンに裏切られ、翼をもがれる
  →ディズニー映画「眠りの森の美女」のマレフィセントの姿の出来上がり。

『マレフィセントのかける呪いがご都合的』
  マレフィセントのかけた呪いが「16歳の誕生日の日没までに糸車の針に指をさして死んだように永遠に眠り続ける。この呪いは真実の愛によるキスでしか解けることはなく、それ以外のどんな力を持ってしても呪いを解くことは叶わない」というもの。
  「針に触れて死ぬ」という呪いを最後の妖精の祝福で「眠り続けるが、キスで目覚める」に変わるんじゃなかったっけ、って思ったら、映画後半、オーロラ姫に情の湧いたマレフィセントが自分で呪いを解こうと試みるシーンがあるため、そのための伏線だったようです。


『3人の妖精が必要以上に無能でうるさい』
  オーロラ姫を育てることになった妖精たちだが、肝心の子育ての知識が微塵もなく、生まれたての赤ん坊に泥だらけの人参やじゃがいもを与えようとしたり、オーロラ姫そっちのけで口論をしてオーロラが危険に晒されたりと何のためにいるのかわからない。糸車の呪いを回避する必要もなくなったしね、ホント、何のためにいるのかわからない。
  結局、様子を見ていたマレフィセントが渋々影から面倒を見るという結果に。
  いやいや、別に面倒見る必要、マレフィセントにはなくね?って思う。

『溢れ出るマレフィセントの母性とツンデレ』
  復讐心から憎き王の子に呪いをかけたわりに、オーロラ姫のお世話をするツンデレっぷり。
  「醜い子、あんたなんか嫌いよ」なんて言いながらオーロラ姫の相手をするツンデレっぷり。

  ディズニーが日本の文化を理解した瞬間だと思いました。

『ステファン王、ご乱心』
  「妖精は鉄で火傷をするの」というマレフィセントと出会った頃の会話をヒントに、国中の鍛冶師を集めて鉄の茨を作る命令を出す。オーロラ姫が眠ったあとに作られるあの黒い茨の森は、マレフィセントの魔法ではなく人間の技術によるもので、しかも実は鉄製だった! さらに言えばオーロラ姫の眠りを覚まそうとする人間の侵入を阻むためではなく、ステファン王に復讐しにやってくるであろうマレフィセントの侵入を阻むためのものだった!
  強大な力を持つ元恋人の復讐に恐怖するあまり、妻の危篤にも駆けつけることなく一人引きこもってマレフィセントから奪った翼にボソボソと話しかけるサイコっぷり。

『どこまでも哀れなフィリップ王子様』
  16歳の誕生日を前日に控えたオーロラ姫と出会うフィリップ王子。
  そのやり取りの様子はどことなくアメリカンホームドラマで必ずヒロインに振られる二枚目なんちゃってモテ男のよう。
  実の両親のことと呪いの真実を知って城に向かったオーロラ姫を救うべく、後を追いかけようとするマレフィセント。オーロラ姫に会いにきたフィリップ王子を魔法で眠らせ、城まで連れて行くことに。その際、馬が2頭駆けするシーンでは、白馬の上で眠らされたままマレフィセントの後を追うフィリップ王子。いや、眠らされたフィリップ王子を乗せたままマレフィセントの後を追わされる白馬、と言い換えたほうがいいかも知れない。
  さらに眠ったままマレフィセントに引き連れられて茨の森をくぐり抜けるフィリップ王子
  オーロラ姫の眠る部屋の前に放り出され、目が覚めるやいなや妖精たちに唆されてオーロラ姫にキス。しかしオーロラ姫の目が覚めることはなく、「真実の愛を持った相手ではない」と妖精たちに部屋から放り出されるフィリップ王子。「白馬に乗った王子様」の扱いが雑すぎる。

『真実の愛なんて存在しない(笑)』
  ステファン王と真実の愛によって結ばれていたと固く信じていたマレフィセント。ステファン王に裏切られたことでそんなものは存在しないと思うようになった。呪いを解く方法を「真実の愛によるキス」としたのも、解くことなんて絶対にできない、という思いがあってこそ。ステファン王もそう思っているからこそ、マレフィセントの復讐心は本物であると恐怖を抱いた。
  フィリップ王子によるキスでもオーロラ姫は目覚めることはなく、やはり真実の愛は存在しないと涙したマレフィセントによる額へのキスであっさりオーロラ姫は起き上がった
  目覚めの瞬間の感動的な演出なんてなかったんや。ホント、初めから起きてましたって感じやった。
  真実の愛って思ったよりも軽いのね


『目的の見えないステファン王との戦い』
  目覚めたオーロラ姫と城を脱出しようと走り出すマレフィセントだが、ステファン王による鉄攻めで窮地に陥る。鉄網のせいで身動きが取れないながらも、使い魔のカラス、ディアヴァルの姿を魔法でドラゴンに変えた。……ドラゴンになるのマレフィセントじゃないんだね。
  オーロラ姫の機転によって翼を取り戻したマレフィセント。ローブの下に着ていたのはボディスーツだった。トゥームレイダー……

  そもそも、眠りの森の美女でのマレフィセントと王子の戦いはオーロラ姫を助け出すためのものだったはずなのに、ここでのマレフィセントとステファン王の戦いは不透明すぎる。マレフィセントが翼を取り戻す機会を作り出すために無理矢理ねじ込んだって感じ。

『ナレーションがメタ的』
  物語の冒頭と最後にナレーションが入るのですが、、、「だって私がオーロラ姫なんだもの。



そんなこんなでここまでいろいろと書きまくってまいりましたが、悪意はないです。はい。
単純に思ったことを書き綴っていっただけで。

ファンタジックな景観とかSFXといった映像はとても綺麗でしたし、マレフィセントの使い魔であるディアヴァルがとてもいいキャラクターでした。ちょっと反抗的な優しい召使い、って感じで。
マレフィセントという映画を眠りの森の美女のもうひとつの話しとして作ったからこうなったのではないか、と思うんです。これをもっと違う物語として作ればもっと引き込まれたんじゃないかと。
楽しく観させてもらいましたが、一緒に観にいった友達や、すでに観ていた家族と話すと似た感想が返ってくるので少し残念です。

長々と読んでくださった方、ありがとうございました。
それではまた(ヾ(´・ω・`)