今回から、ちょっと分けて出して行きたいと思います。
日本人10人を含む48人の死亡が確認された、アルジェリアでの人質事件。
一応の解決はみたものの、死者数は武装勢力側も合わせて80人にものぼるとされ、現段階では更に増える可能性もあるといいます。
犠牲者となった方々には心よりお悔やみ申し上げます。
さて、今週の週刊セキュリティーでは件の事件を題材にしています。
「地味で単純、アルジェリア人質事件」
アルジェリアでのガス施設攻撃と及び人質事件はメディアや学者の間でお決まりの議論がなされ、見解が出されています。それらによれば、事件は壮大で洗練された全く前代未聞の信念をもって行われたとされています。しかし調査では全く逆を示しています。
確かに事件の一部は前例がありませんでした。攻撃を画策したMokhtar Belmokhtarは以前にも同様の規模と戦術を採用しており、マリ北部の拠点から頻繁に人質をとり、サハラの広範囲にわたって大規模な攻撃を行なってきました。過去にはエネルギー掘削施設が攻撃されたことはありましたが、アルジェリアにおいて天然ガス施設が狙われたことはありませんでした。
作戦を見て、Belmokhtarの真の意図を明らかにしましょう。攻撃の目的は人質を殺すことではありませんでした。しかしBelmokhtarの以前の襲撃の多くを客観視すると、身代金のために外国人労働者を誘拐するという意図が見えてきます。しかし、最終的に彼の作戦は失敗に終わりました。彼のグループは何人かの人質を殺害しましたが、施設を破壊したり施設から人質を連れて離脱することができませんでした。彼は、多くの部下と武器を失い、また同様に捕虜を通じて得たかもしれない身代金、数百万ドルを失ったようです。
週刊セキュリティー
アルジェリア戦争 ─ フランスの植民地支配と民族の解放 (文庫クセジュ966)/白水社

¥1,260
Amazon.co.jp