今日は今日とて月曜日。例の仕事はお休みの日だ。


お休みだけど、自然に朝早く目が覚めた。

母の衣装部屋にお布団敷いてるだけの「THE 間借り」的スペースからムクっと起き出すと、昨日とは打って変わってめっちゃ良い天気。


こんな日は滅多にない。

だっていつもは早く目が覚めても、布団の中でボンヤリしたり、さっきまで見てたはずの夢を思い出そうとしたり、とにかく気が済むまでゴロゴロしているのだ。


そんな私が休みの日に9時より前に起きて来るなんてことは何かの用事で東京行きのバスに乗らなあかんとか、そういう理由がある時だけなので、母も「何?今日はずいぶん早いじゃないの」と不審者でも見るような目つきで何事かと訝っている。


いや、ただ目が覚めちゃっただけなんです。


そんなお布団Loverな私がまだピチピチな太陽の光を浴びて急に思い立ったこと。


「そうだ、チャイ飲もう。」


という訳で、自分でミックスしたスパイスを使ってチャイを淹れてみた。

これこれ。このエキゾチックな香りよ。


このチャイミックスは10月末に私の友人akikoが主催し選りすぐりの品々を提供した牡牛座マーケットに出展されたワークショップで作ったものだ。教えてくれたのはマチダメグミ先生・通称マッチー。


これが不思議なもので、優しい感じの人が作ったミックスは何故か優しい香りがする。

完成品を参加者みんなで嗅ぎ合ったところ、私のは「なんかドバイの香りがする」ということだった。


そしてやはりというか、両親のリアクションは案の定ビミョーである。アラ80の二人にはドバイ臭プンプンのインドのミルクティーという、もはやどこの国のものかも分からない飲み物はお口に馴染まないらしい。(ドバイ臭は私の好みのせいだが)


「やっぱりオラ、普通のお茶でいいわ」と父。

「ん〜…、飲めなくもない」と母。

「まぁ、飲み慣れない味でしょうしね」と私。


結局、残った2杯分を1人で飲んだ。


さて、早起きしたせいでこんな風に親子でやいのやいのとチャイを飲んでも時間が余る。


なもんで、久しぶりにみんな大好き星読みプリンスYujiさんオススメの読みかけ図書「宇宙大暴露」でも集中して読破したろかいなどと思い、冒頭部分のページを捲ってみた。


するとアラ不思議。

内容が何故かとてもフレッシュで面白い。


そう、時間を置きすぎて読んだ所を忘れたのだ。


んでは最初から読み直すか〜。

と読み始めたものの、その横では絶え間なく流れ続けるTV番組。

そのTVを観ながら思ったことは全て口に出さずにいられない父と、そんな父にいちいちツッコミを入れる母。


カオスである。

私のラブリーな脳ちゃんにはとても捌ききれない、視覚と聴覚への圧倒的な情報量。


これはもう、この愛すべきカオスからの脱走を図るより他に取るべき道はない。


「一度出掛けたらいつ帰ってくるか分からないから、おつかいは頼まれない」

「しかし晩ごはんを作ることは求められている」


という謎のポジションにいる私に与えられた時間は概ね2時間。向かった先は車で20分程走った市の中心地にあるファミレスのジョナサンさんだ。

(ちなみに私はこのジョナサンだけ人の名前っぽいからか、「さん付け」で呼ぶ癖がある。「デニーズさん」とか「ココスさん」とは呼ばないのにね。)


到着すると、私の予想通り。

ちょうど良いお客の入り具合とちょうど良い店員さんの配置具合。

うるさくもなく静か過ぎない。脳ちゃんが程よく集中できる、まさに緊張とリラックスの中間地点。


ああこれで音楽がショパンとかリストとかだったらもっと嬉しいんだけど。そんなお茶屋はここいら周辺にはあるのかしら?


などと考えながら、ちょっとした甘味とドリンクバーをタブレットでピピピっとオーダーし、まずは果汁1%未満とわざわざ表記してあるキウイのジュースで喉を潤す。


そうしてひと息ついたところで、おもむろに黒い表紙に取りかかった。


と、思った矢先に猫ちゃん型のお運びロボが私のコーヒーゼリーを乗せ軽快なメロディーと共にやって来る。


とりあえず一口食べてみると、

何これ、なかなか美味しいやん♪

上に乗ってるソフトクリームとの組み合わせ。地球上の推定9割の人が好きなやつやん♪

これにちょっと香ばしめの黒マメ茶なんぞを合わせてみたらきっと最高やーん♪


と、いそいそとお茶を汲みに行ったら、うっかりお湯を入れ過ぎて床をビチャビチャにしたので、店員さんに拭いてもらったり謝ったり、しばしのわちゃわちゃタイムがあった。

こういうのって、もはや私にとってはお約束のひとコマであり誰のせいでもないのだが、それでも地味に疲れる。


そんなこんなで飲みごろになった黒マメ茶をススりつつ外に目を向けると、いつの間にか交通量が増えてきている。

そろそろ帰宅ラッシュの時間だ。これに巻き込まれるとちょっと面倒臭い。


「帰るか…」

「5ページぐらいしか進んでないけどね…」


そんな私の脳ちゃんの中で帰り道に流れていたのはショパンでもリストでもなく、「大脱走のマーチ」だったとさ。