以前山で出会ったダミ声の青ダヌキを覚えているだろうか?


あの後俺は、金曜日の夜7時から始まるアニメが見たくてソッコー帰った


最近の俺は、あいつのことが気になって遊んでばかりで勉強が全く手につかない

全部あいつのせいだ
ボコボコにしてやる


そうして俺は今日やつを捕まえに山へ行った


あいつを捕まえるためのトラップを三カ所に仕掛け、一度家に帰り、パワプロを堪能したところでもう一度山へ戻った


まず一つ目のトラップ…
何かかかってる!

俺は恐る恐る近づいた

しかし、引っかかっていたのはやつではなく、ティラノサウルスだった



二つ目のトラップ…

何かかかってる!

俺恐る恐る近づいた

しかし引っかかっていたのはやつではなく、ドラミちゃんだった


俺「ド、ドラミちゃんがなんでこんなところに!?」

ドラミ「お兄ちゃんを探していたの だりあんさんこそこんなところで何してるの?」

俺「以前にこの山に来た時に変な生き物がいたから捕まえに来たんだ」

ドラミ「そうなんだ でも大丈夫? その生き物危険じゃないの?」

俺「大丈夫さ 全然危険そうな見た目じゃなかったよ ずんぐりむっくりの二等身だったからね」
ドラミ「何その生き物? ちょーきもいんですけど」

俺「はっはっは ドラミちゃんもすっかりギャルだなー まあとりあえず最後のトラップを見に行こう」

ドラミ「分かったわ」


最後のトラップ…

いた!
間違いない!

やつは俺がトラップのエサにしておいたどら焼きを夢中になって頬張っている


俺が捕まえに行こうとしたその瞬間


ドラミ「お兄ちゃん!!」


俺「お、お兄ちゃん!?」

青ダヌキ「ドラミじゃないか~ あっ君はこの前の」



俺はこの状況をすぐに理解することができなかった


なぜあんなことを言ってしまったんだろう。



今思えば、おかしいと思ったことはいくつかあったのに。



ただ、入ってきた時の小さな笑い声が少し似ていただけだったのに。


その笑い声は僕に対してではなかったんだね。



あの言葉を放った時の君の反応はおかしいと思ったんだ。


今思えば、見えなかったけど、君がどんな表情をしていたかは大体想像出来るよ。


そんな違和感を感じながら、その場を後にした。

そういえば、視線がみんなこっちを向いていた気がする。



その後、話しを聞いて、感じていた違和感が何だったのかがはっきりしたんだ。



所詮は自分の思い込みだった。

ただ、遊ばれていただけだった。


あんなこと言わないで、おとなしくしてたらこんな思いはしなくてよかったのに。


だから、僕は決めたんだ。

もう、自分から言うのはやめようって。


自分から言っても後悔するだけだから。










そんな思い出よみがえるトイレなう。


今日も午前中はやつ(根本)と課外だった
とてもつまらかった




そんな生活の繰り返しに嫌気がさした俺は、午後に単身で山に身を投じた




何も考えたくなかった




俺は走った


肺がつぶれそうになった

俺は走った


肺がつぶれた




そんなこんなで、少し開けた場所があった


そこで俺は倒れこんだ

酸欠状態の俺は少しの間、視界も朦朧として全く動けなかった



だが、酸素が体中に巡って行くのを感じ、はっとした




あたりを見回してみるとそこには、一面緑の世界が現れた(木の幹とか、地面で少しは茶色もはいってたけど)


どっしりと地に根を下ろした大木、自然の中でいきいき生活する生き物たち、そんな生き物たちを見守るかのように、優しく差す木漏れ日





そのどれもが俺には新鮮だった


そんな新鮮であり、優しい風景に見とれてた俺の前にたぬきが現れ、じっとこちらを見ている


よくよく見れば不気味なたぬきだった


俺は逃げようとしたが、やつは明らか俺に話しかけている


言葉は理解できない

するとやつは、俺の様子を察してか、ポケットのようなものからこんにゃくを取り出しほおばり始めた


すると、驚くことに、やつの言葉が理解出来た


やつはこう言った








「ぼ~くドラえもん」






それが、俺とドラえもんとの出会いだった