「私のこと忘れて。もうわかれるよ」


LINEで会話中にAから投げつけられた
一言だった


いつもの金曜日の話だった
今日はどうするか?って話のとき


「今日さ、飲みたい気分なの。
    飲みに行かない?」


って提案されたのだけれど
この時わたしは仕事は詰まってるし
お小遣いは寂しくなってたしで

「同伴にはしなくていい?少し早く
   来てくれれば大丈夫でしょ?」

と返したら

「じゃあ今日やめる」

と返ってきたので

「ひどいなー同伴が無いとやめるの?
   そりゃないよ」

と軽い気持ちで返したらその後は応答なし

しばらくしたら


「私のこと忘れて。もうわかれるよ」


と、冒頭の一言である。

訳もわからずで、こちらから投げかけるも無視
電話を掛けても無視


ありゃりゃ?
そんなに怒らせちゃったか?


取り敢えず彼女の自宅近くまで行き
いつもの所で待ってるとLINEを送るも既読しない

仕方がないので出勤で自宅から出てきた所を
捕まえようと自宅周辺をウロウロするが

一向に出てこない…

これじゃ出勤時間になっちゃうし
もう自宅は出たのだと判断して店へ向かう事に


行きしなに10回くらい電話するけど
全然出てくれない

店の側の駐車場から電話したら一度だけ出た

「うるさい!くるな!もうあわないから!」

この一言で

なんでそこまで言われなきゃいけないんだ?
なんかバカバカしくなってきた
もう帰ろう…


そう思いクルマのエンジンをかける

シフトをドライブに入れた時




でもこのままアイツと2度と会えなくなるのか…

ちょっと寂しいな…




そう思ったらエンジンを切って一目散に
お店へ向かって


しまった…


店長は僕が行けば自動的にA指名と分かってる
から何も言わずにAへ指名の指示を出す。

仕事である以上は彼女も来なければならない


しかし席に来たAは私とは人ひとり分くらいの
距離を置きお酒を作ってひと通り仕事したら
腕組みしてそっぽを向いている


「ねぇ何をそんなに怒ってるの?何かの誤解だよ
   ゆっくり話しをして その誤解を解こうよ」

「しらない、もっと他の子供のいない相手
   見つければいいじゃん」

ここで少し分かった

子供の為に私との時間が取れないんだから
同伴でも止むなしという現実があるけど

あまり同伴ばかりしていても私に負担をかける

分かっているけど…ってジレンマみたいなものに
苛立っているようだ。


なんかよく分からないけど
ここは全面降伏しかない!

「わかった、俺が言葉足らずで悪かった
  謝るよ。このとおり…」

「しらないよ、もう帰ったら?」


まだ開店して間も無く他のお客は殆ど居ない
そんな中この2人の只ならぬ雰囲気

ママとチーママが見て見ぬ振りをしつつ
こちらを気にしている


「たのむ!ゆるしてくれ!オレAじゃないと
   ダメなんだよぉ〜」


等とチト年甲斐もなく恥ずかしいセリフを連発

そんな言葉を並べてたら何故か涙が…

それを見たAはコロッと機嫌が直った(笑)


「ホントに?そんなに私のこと思ってくれるの?」

「うん」

そこから今日のここまでのやり取りを振り返り
お互いの悪い所、誤解だった所を話し

事なきを得た





実はこの話し
少し前のことで
まだAとの関係が本物であるか?
悩ましい時期の話しだったんだけど

「もうわかれるよ」

って一言で

あ〜ちゃんと付き合ってるんだな
オレたち
と認識できたのがこの喧嘩だったのです

怪我の功名?
喧嘩すると仲良くなる小学生?

とにかくこの出来事からAとの関係は
さらに深まっていったのは事実である