他の席へ指名されたYちゃん
「すぐに戻るから、待ってて」
「はいはい、頑張ってね」
※実際は英語でのやりとりです。
まあ、これだけ可愛いから
他にも気に入った人がいて当然
と思い、大人の余裕をかまして待つ
すると10分もしないうちに僕のスマホが
ブルブル言ってます
向こうの席からLINEを送ってきました
「彼とは知り合いではないです」
「この人だれですか?」
「早く終わらせてあなたの所へ戻ります」
「すごく気分が悪いです」
いやいや
お客さんだからね
ちゃんと仕事しよーねー
って返信してあげました
「この人だれですか?」ってお客さんだぞ(笑)
遠目で見るとブスッとしてます(笑)
そしてまた10分くらいしてLINEが
「ごめんなさい」
「早く戻る」
「私の幸福はここには無い」
「ちょっとまって」
「我慢できないからマネージャーに言う」
おーい
仕事しろよ〜
と言うか
マネージャーにそんな事を言って大丈夫か?
心配になりまた大人の余裕で返信します
「大丈夫だよ、ゆっくり待ってるから
お客さんを大切にして仕事を頑張って」
送信してどんな態度にでるかな?
スマホから彼女の方を見ると…
「あれ?いない」
見回すとマネージャーがいつも居る
カウンターの中に姿を発見!
なにやらマネージャーに詰め寄ってる……
案の定マネージャーは怒ってる……
それでも食い下がる彼女……
何度かやりとりをしてマネージャーは
そのお客さんの所へ行き何か話してる
その後マネージャーは彼女に何か指示をして
そのお客さんの席へ着席
どーしたんだろ?
と思っていたらまたLINE
「このお客さんワンタイムで帰る」
「あと5分我慢する」
「ごめんなさい」
そうなのね

大丈夫ですか?
本当に…
そしてお客様は帰って行き
Yちゃんニコニコしながら私のところへ
帰って来た
「待たせてごめんなさい」
「さっきのお客さん、いきなり触る」
「そして汗臭い」
「顔もカッコ悪い(ブサイク)」
「触るから気持ち悪かった」
などと、まあ酷いことのオンパレード
たしかに年齢は若そうでしたが
確かに背は低く関取の様な体格
目は細くタラコ唇の茶髪
私も人の事をどーこー言う程の容姿では
ないし、その辺にいるただのオッさんだけど
「これには触られたくないわなー」
と思った
ファーストタイムのタレントだから
お店への心象を良くして次の来日への
切符を手にしたい彼女たち
客を選り好みしててはダメだよー
まして
マネージャーに食い下がるなんて…
と心配したけど
なるほど
これは仕方ない
マネージャーも「触るな」とそのお客さんに
注意をしたらしく
「触れないなら帰る」ってなったらしい
つか
お触りパブじゃないぞここは

帰って来たYちゃんをヨシヨシと労い
あっ
またお父さんの気持ちになってしまった…
なんだか、この子にはオッさんの
スケベパワーが出せません
歳とったのかなぁ……