座席に座る私の目の前
吊革につかまるうら若い女性
その女性が肘(ヒジ)に掛けたコンビニ傘
電車が揺れるたびに
ぶらんぶらん揺れる
で
水滴の拭い切れていないそれが
不定期に私の膝(ヒザ)に当たる
少しずつ
少しずつ
(ビジネス)パンツの膝(ひざ)の辺りの
水分が増していく
"(超)満員電車だ"
"目くじらを立てるまでもあるまい"
"道中ですでに濡れていることでもあるし"
"このあともまた濡れるであろうし"
と
しばし成り行きに身を任せていると
乗客の流れに伴なってそのうら若い女性
ひとつ隣の吊革にズレた
そして電車が動き出す
また同じように傘が揺れる
今度は
隣に座った私より年上と思しき
ビジネスパースン(男性)の膝(ヒザ)に
彼女の傘が当たる
「傘!!!」
「濡れてるじゃないか!!!」
「どうしてくれんだ!」
やおら男性が怒り出す
隣のこちらがビックリする
うら若い女性が謝る
男性の怒りは収まらず
傘を遠ざけるためか態勢を整えるためか
そのあともゴソゴソと動き続ける
その度に
男性の肘(ヒジ)やら膝(ヒザ)やら
両大腿の上に置いたビジネスバッグやらが
こちらの左半身に当たる
以上
「風が吹けば桶屋が儲かる」
でした
違うか
では
ウェンズデー
いきましょう
追記:
次回は
「肘(ヒジ)が当たって鬱陶しいから、可愛い女の子みたいに両手でスマホいぢるな隣のオッサン」
編です
お楽しみに!(嘘)
