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「もうこれ以上は無理だろ」

「キャパ的に」


満員電車も

そう思うレベルまで混むと

なんだか

タチの悪いエンターテイメントのように思えて

もう

笑ってしまいます


"ギューギュー"

"ミシミシ"

"うんしょうんしょ"


そのなかに埋め込まれた自分を含む

車両のなかを静止画に収めたら

そんな感じの

少年マンガの擬音

付けてあげたいぐらいです


「お、降りまーっす!降りまーっす!!!」

「もう無理でーす!乗れませーん!!」

「んふー!んふー!(荒い息遣い)」

「痛.........(静かなる女性の悲鳴)」


あちこちから聴こえる

怒号に近い叫び声と

忍耐の息遣い

そして思わず

口から出てしまった心の叫び


さらに

そんな地獄のような状況下でも

軽快に鳴り続けるイビキの音

あちこちで定期的に発せられる

ため息や舌打ち


"事故"

"故障"

"点検"

"遅れ"

"申し訳ありません"

"申し訳ありません"


乗客が醸し出す

一触即発の澱んだ空気に

ひと駅毎に流れる車掌さんの

言い訳とお詫びも

お約束というか社交辞令というか

予定調和的で無機質な響きが調和され

音響的にも多重で重厚です


"君も体験してみないか"

「ザ・ラッシュアワー」


そんな売り文句で

富士急ハイランドにでも

設置したらいいのに