DAHON DOVEPLUS (ダホン ダブプラス) をじっくりご紹介
その前にダホンの生い立ちについて解説
知ってるよー読むのめんどーい、て方は飛ばしてくださいな
時は1973年10月6日
世界を揺るがす大事件、「第四次中東戦争」が勃発
世界有数の産油国、イスラエルとアラブ諸国の間で起こったこの戦争はわずか2週間ほどだったが、世界に大きな爪痕を残して幕を閉じた
「第一次オイルショック」
原油価格は一時、4倍近くまで跳ね上がってしまう事態に
この時から世界がエネルギー問題に取り組むようになり、環境への関心と意識が高まる
自動車界でも燃費至上主義が広まり始める
(ホンダの名車シビックも厳しい環境規制に対応するために開発され1973年に発売される)
1975年 アメリカ カリフォルニア
レーザー工学の研究者 Dr. David Hon (デヴィッド・ホン博士) は環境にやさしい乗り物として、折りたたみ自転車を自宅で開発し始める
Dr. David Hon
そして1982年、世界に画期的な自転車を発表する
DAHON Ⅰ (ダホン ワン)
世界的に高い評価を受け賞賛の嵐
でも、このコンセプトに賛同し生産を請け負ってくれる自転車メーカーはあらわれなかった
1983年 自ら "Hon California, Inc." を立ち上げる
これが現代のダホンの軌跡の始まり
ダホンは折りたたみ自転車のパイオニアとして40年以上、世界最大の自転車メーカーとして君臨し、ギネスブックにも登録されている
気づいてる方も多いと思うけど、DAHONは創設者DAvid HONから取られた名前
HONDAのパクリじゃないよ
(↑シビックフラグではありません笑)
お付き合いありがとうございました
ここからダブプラスのご紹介
歴史の長いダホンのラインナップで史上最軽量で2018年にデビューしたのが、このダブプラス
DOVEPLUS
くすぶり始めていた”極”小径車ブームに一石を投じるがごとく、本家が本気出した力作
先立って2017年に DOVE UNO (ダブウーノ) がデビュー
DOVE UNO
重量8.8Kg
51,000円
高さ調整ハンドルポスト
マッドガード
ダブウーノもその軽さとコスパのよさで世間を騒がせたが、まさか次が控えているとは誰も予想できなかったはず...
DOVEPLUS
重量6.97Kg
78,000円
ダブウーノからの改良で
・固定ハンドルポスト
・2ピースクランク
・DAHON SL 軽量シートポスト
・インナーワイヤールーティング
・フロントハブベアリングシールド化
・リアスプロケット11t→9t
・タイヤサイズ1.75→1.35
・折りたたみ固定マグネット
ダブウーノから一切無駄を省き、軽量化に注力
10万円以下で7キロ前後の自転車が手に入るのは本当に衝撃
「14インチじゃん」とか「シングルじゃん」という人もいるかもしれんけど、それを鑑みてもこのコスパは奇跡
折りたたみ機構とか、軽量化したい自転車には圧倒的不利なシステムだしね
ちなみにロードバイクで7キロ切りの完成車買おうと思ったら最低でも70万
100万越えなんてざら
MERIDA SCULTURA TEAM (7.0Kg \1,450,000)
動力が弱っちぃ人間なんだから、とにかく軽さは正義です
私が持っているダブプラスは2023年限定モデル
オールブラック仕様
べりーべりーかっこうぃー
標準モデルからの変更点は
・各パーツのブラックアウト化
・ワイドリム
・ワイドタイヤ
ダホン純正カスタムみたいな感じのモデル
リムは標準モデルから5mmワイド化されて25mmに
ワイドタイヤの装着が容易に
もちろんタイヤも最初から1.95をはいてる
メーカーはCST (チェンシン)
中華タイヤですね
標準は1.35で約3.4cm
こちらは1.95で約4.9cm
わずか1.5cmと侮るなかれ
この差が生死を分けるのだ
決して大げさではないのだよ
ワイドリムだから、1.95でも標準リムに2.00はいたのと実測は変わらない
チェーンとのクリアランスがシビアだから、メーカーもマージン取って1.95に抑えたのかと
フロントにはラック取付用の台座が
ボルト穴がちゃんとバッジで隠してあるからスタイリッシュ
ブレーキはミニVブレーキ
メーカーはテクトロ
アーム長は95mm
フォーク上部の穴にリフレクター(外してます)
ハンドルまわり
500mmのストレートバーハンドル
ブレーキレバーもおそらくテクトロ
ライトは後付けです
ちなみに KNOG PLUS です
この位置は視認性もいいし、折りたたんでもワイヤーと干渉したりしないよ
クランクまわり
2ピースタイプのクランク
メーカーはPRO WHEEL
シマノのホローテックⅡと規格は同じ
重量は870g(ペダル抜き)
チェーンリングは42t
リアスプロケは9t
ギア比4.66
乗ってみた感じ、想像以上に走る走る
ガチガチロードバイクと、20インチミニベロロードと比べても、びっくりするほど遅くいは感じない
もちろん実際の速度の数字的にはロードバイクなんかよりはるかに遅いだろうけど、ママチャリとか安いミニベロのような、「踏んでも踏んでも速度が乗らない」て感じがまるでしない
20Km/hくらいの巡航なら余裕(ケイデンス70ちょっと)
漕ぎだしは一瞬重く感じるけど、ここで小径車のメリット
軽やかに速度が乗っていく
街中できびきび走るのが本当に楽しい
ロードバイクだったら
「あー信号赤だ止まらなきゃ。シフト落とさないと(右レバーグイッ)」
これを繰り返してるとだんだん面倒くさくなってくる
変速がない潔さ
シフトモーションの煩わしさからおさらば
ただ踏むだけ
シンプルイズザベスト
一番意外だったのが、速度維持が楽ってとこ
ロードだと慣性でどんどんタイヤが回ってクランクへの負荷が減ってくる
ペダルにさらに荷重をかけるとケイデンスが上がってしまってしんどい
逆にケイデンスを維持しようとすると、ペダル荷重が減って手やお尻への荷重が増えてしんどい
シフトアップすると単純に速度維持がしんどい
鍛えれば済む話だけど、ロードだとなんか速度維持がしんどかった
でもダブプラスは14インチ
加速がいいのと引き換えに慣性も弱い
タイヤが先走ってどんどん回っていこうとする力が弱い
「じゃあケイデンス維持しんどいのでは?」
と思う方もいるかも
でもそこは14インチ
加速がいいからすぐに立て直せる
極論になるけど、速度維持=ケイデンス維持は小径の方が楽
ロードの方が慣性強いから空走時は足が楽だけど、手首やお尻にじわじわ負荷がかかる
シングルギアだから踏み切ってしまってしんどいかと思ってたけど、慣性が弱いという弱点が逆にメリットになってると思う
だらだらと書いてしまった...
これがどれだけの人に参考になるかわかんないけど笑
備忘録として残そ
ほかの極小径車との比較とか、カスタム紹介もいずれ出したいね