1995年のアメリカ作品。

これは、、、良い作品だと思う。

実在の死刑廃止論者の修道女ヘレン・プレジャンの活動がベース
になっている。

ともすれば偏ったリードをする映画が多い中、この映画は、細心
の注意を払って作られているようで、観客を偏った方向に誘導し
てはいない。なんというか、見事に中立な感じで、結論は観客に
ゆだねている。

物語は、若いカップルを惨殺した死刑囚を助けようとする修道女
の、死刑囚とその家族、被害者の家族などとのかかわりのお話。

いまさらながら、スーザン・サランドンやショーン・ペンがすご
い役者さんだと言うことに気がついてしまう。この作品ではそれ
以外の脇役も、よい味を出している。被害者家族の役をやったレ
イモンド・J・バリーは、とても良かった。若い頃のジャック・
ブラックも、死刑囚の弟役で出ている。

なお、「デッドマン・ウォーキング」とは、死刑囚が処刑室まで
移動する時の刑務官のコールのようで「死刑囚が通るぞ!」のよ
うな意味らしい。

非常に重くディープなテーマを淡々と語っている。

すごく良く出来た映画なのだけども、、、家族向きでも、カップル
向きでもなく、、、決して、見て楽しくなる作品ではない。。。
それは断言できてしまう。


☆☆☆☆★