2009年のフランス映画。

こういう音楽系のは大好きです。

冒頭はコメディタッチではじまるのだけれども、中盤から
ジワジワとシリアスっぽく展開していく。

まじめに考えると、共産主義のユダヤ人排斥政策と言う、
かな~り重い歴史的背景をベースに組み立てられている物語
なので、ともすれば重苦しく暗くなってしまうところを、
コメディをちりばめて、必要以上に重くならないように配慮
されている。

序盤はやりすぎな気もしないでもないけど、それほどバラン
スは悪くない気がする。

あと、派手ではないのだけれども、各俳優が渋くてかっこよ
い。特にバイオリニストのオヤヂは最高で、ほかの脇役の粒
ぞろいだ。

一人の若いバイオリニストを見る、オーケストラメンバーの
慈愛に満ちた眼差しは、最高だった。

それほど楽しくハイになれる映画ではないのだけれども、、、
良い映画だと思う。

ブラス以上に気に入ってしまった。


☆☆☆☆☆