病名は告知されたのですが詳しい種類を特定するのに、直接お腹の腫瘍から検体を採取しなければいけません。
背中から針を差し込んで検体を採取するとの事。
ビビリのオッサンは、すぐに『全身麻酔ですか!?』と悲痛な叫びをあげますが、『局所です。』とすぐに返されます。 実は腹水を抜く時も『全身麻酔ですか?』と聞いているビビリです。
検体摘出当日、パンイチに手術着を着せられ、病室のベッド毎、物々しい部屋へ連れて行かれます。
バカでかいモニターとCTの機械。
そして研修の人達。
そこへうつ伏せで横たえられる半裸のオッサン。
最初に麻酔を打って行きますが、なかなかに痛い。
ただある程度痛い瞬間を通り過ぎると無痛になりました。 何度かCTに入れられ『息を吸ってー』とか言われ体内に空間を作り、針を通して行く感じ、途中からお医者さんとオッサンで織りなすセッションくらいの感じで華麗に息止めを披露するオッサン。 二人の息は揃い、針をオッサンの体内深くへと導いていく。 ここまでは、進行も最高だった。
ここまでは。
地獄編スタート。
痛みも感じないので、余裕で息止めのリクエストに応えていたオッサンですが、何か違和感を感じ始めている事に気づく。
あれ?誰かに右足を掴まれる感覚がする。
それは、段々痛みに変わって行き、最終的には足を根元から引き千切ろうとされている感覚。
針を動かす度に、足を引き千切られる様な感覚に襲われる。 足を引き千切られた事なんて無いけど例えようとすると、それ以外はが見つからない。
体中から汗が吹き出し、『痛い痛い痛い痛い痛い痛い』と繰り返す事しか出来ない。 検体を摂る終盤だったので、何とか無事終わりましたが、人生で味わった痛みの中で、もしかしたら最大級だったかもしれません。
で、なぜ痛みが出たのかと言うと、多分神経に接触したんじやないかとの事でした。
恐るべし、神経!