この発言は**Elon Musk**本人が2026年2月7日頃にX(旧Twitter)で投稿したもので、非常に象徴的かつ彼らしい極端な未来予測です。
原文:
> Once the solar energy generation to robot manufacturing to chip fabrication to AI loop is closed, conventional currency will just get in the way.
> Just wattage and tonnage will matter, not dollars.
### 核心の意味(一番シンプルに言うと)
「**エネルギー(ワット)+物質(トン)さえあれば、ほぼ無限にAI・ロボット・チップを増やせるようになる。その瞬間、お金(ドル)はむしろ邪魔な中間層でしかなくなる**」
という極端なポスト・スキャーシティ(希少性がなくなる世界)のビジョンです。
### ステップごとの分解解説
1. **「solar energy generation
→ robot manufacturing
→ chip fabrication → AI」のループが閉じる**
→ 完全に自己増殖・自己拡張する閉じたサイクルが完成する、という意味。
流れ
- 太陽光パネル(+バッテリー)で**ほぼ無限に近い安価な電力**を作る
- その電力で**ロボット(Optimusなど)を大量生産**
- ロボットが**半導体工場(ファブ)を建設・運営**(人手不要で24時間365日)
- ファブで作ったチップで**もっと賢いAI**を作る
- 賢くなったAIがさらに効率の良い太陽光・ロボット・チップ設計をする
→ **指数関数的なスケールが可能になり、成長のボトルネックが「頭数」や「資本」ではなく「物理的リソース」だけになる**
Muskはこれを「**loop is closed**(ループが閉じた)」と表現しています。
現在の世界はまだ「人間+限られた電力+限られた工場設備」がボトルネックですが、これが閉じると「AI自身が自分の増殖を設計・実行する」状態になります。
2. **「conventional currency will just get in the way」**
→ **従来の通貨(特に法定通貨・フィアット)は邪魔になる**
理由
- お金は「希少なリソースを配分するための記号」に過ぎない
- エネルギーと原材料(シリコン、銅、リチウム、鉄など)が**事実上無制限に手に入る**ようになったら、
→ お金を介さず「必要なワット数とトン数を直接割り当てる」方が合理的になる
- 税金、中央銀行、金融規制、為替、インフレ、デフレ、投機…といった「お金周りのノイズ」が、純粋な物理的生産の足かせになる
3. **「Just wattage and tonnage will matter, not dollars」**
→ 将来の本当の「通貨」は
- **wattage**(使える電力のワット数)
- **tonnage**(使える原材料・完成品のトン数)
だけになる、という主張。
つまり
「いくらドルを持っていても、電力と物質がなければ何もできない」
「逆に電力と物質さえあれば、ドルなどなくても無限に近い富(=知能・ロボット・製品)を生み出せる」
### Muskが本当に言いたい裏のニュアンス(文脈から推測)
- **エネルギーこそ究極のボトルネック**
2025〜2026年の彼の発言の9割は「AI最大の制約は電力」「チップはもうすぐ余るが電気が足りない」
→ だからこそ**太陽光+ロボット+宇宙**でエネルギーと製造を爆発的にスケールさせたい
- **国家・通貨の終焉に近いビジョン**
完全に閉じたループができれば、国家間の通貨競争や地政学的な制約が意味を失う可能性がある
→ 「誰が一番多くワットとトンをコントロールできるか」が覇権争いになる
- **ポスト・マネー経済の予言**
極端に言えば「貨幣経済の終わり」
ただし現実的には「貨幣が相対的に無力化する」「物理リソース+計算力=真の価値尺度」になる、という程度のニュアンスが強い
### 現実的なタイムライン感(Musk基準)
- 2026〜2028年頃:Optimusの本格量産+テラファブ級の自社チップ工場が動き出す
- 2030年前後:ループが「半分閉じる」(人間の介在がかなり減る)
- 2035年以降?:本当の「閉じたループ」に近づく(Muskの楽観シナリオ)
要するにこの一文は
「**AI・ロボット文明が本格的に自己増殖を始めたら、お金という抽象的概念は物理法則の前では無意味になるよ**」
という、かなりSFチックだけどMusk的には本気で考えている未来予測です。
極めて刺激的で、かつ彼の全ビジネス(Tesla, xAI, SpaceX, SolarCityの遺産)を一本の線でつなぐ究極のビジョンだと言えます。