夫の実家は築100年以上の大きな農家の家です。

バリアフリーとは程遠く、
段差は大小あるのは当たり前で、家の中の戸も引き戸がほとんどで、滑りも悪い。


台所とトイレは対角線上にあり、大きな家なので距離もある。


移動する度に段差を越え、重たい引戸を開け閉めしなければならない。


必然的に1日の中で何往復かすることになる。


この不便な古民家。
けれど、ここに住むだけでトレーニングになってしまう凄い家なのだ。


私の知る限りでは、ここに住む人は足腰も丈夫で、夫の祖父は97歳までこの家で暮らした。


そして今、ひとり暮らしの義母も90歳を越えている。


昨年、入院するまでは杖も必要なかった。


義母は、ご近所のお年寄りに比べると、あまり積極的に散歩に行くタイプではない。


なのに、体力もあり足腰も丈夫だった。


昨年末に2ヶ月ほど入院した。
リハビリもして頂いていた。

病院はバリアフリー。院内は押し車で移動していた。トイレもすぐ近くにあり、食事も上げ膳据え膳で、義母は楽でいいととても喜んでいた。


そして、退院すると同時に小規模多機能の施設にお世話になることになり、まずはショートステイ。


施設でも何不自由ない生活。


入院から3ヶ月近く経って、ようやく家に帰ることができた。


義母は、入院中やショートステイ中も自信満々で、「私はひとりで暮らしていける自信があるから早く帰りたい」と訴えていた。


いざ、家に帰ったら、まず家の中に上がる段差にひと苦労。平坦なところも杖なしでは歩けなくなってしまっていた。


義母は、ショックだったに違いない。


とはいっても施設内では、利用者さんの中でも、押し車の使い方も上手で歩くスピードも早いとケアマネージャーさんに褒めていただいている。




改めてトレーニングジムのようなはてなマークこの家の凄さを知りました爆笑


もちろん無理はいけませんが、バリアフリーや便利さばかりがお年寄りに優しいわけではないな〜と感じる今日この頃です。


私たち世代にとっても、よい学びとなりましたにっこり