
青木 直記 幕末単身赴任 下級武士の食日記
1860年、江戸下りを命じられた下級武士 酒井 伴四郎の江戸までの旅
紀州和歌山中屋敷(赤坂藩邸)の御長屋での暮らし、食日記(というかこづかい帳)の
内容を当時の江戸生活とともに紹介した本
とにかく面白かった
伴四郎は叔父の宇治田 平三(膳奉行格衣紋方という役職) の部下
殿様の衣装指導係なので武士というよりなんかお役所の下っ端みたい
また、この叔父様のことが書かれた章が面白い
内容はメインとして伴四郎が江戸で単身赴任中に
遊びに行って食べたり呑んだり(結構呑み助だったよう)
購入したものが紹介されています
自炊するために購入した食材や鍋などの家財だったり、
出かけた先での外食だったり郷里に送った干物や国許に帰郷のお土産など
驚いたのがまずこの人全然働いてません
江戸初出勤6月が6日間、7月働いてない!
8月は13日間、9月は11日間、10月は8日だけ、11月9日間…
病気についても、薬と称してお酒呑んで、肉喰ってる
幕末だからなのか結構お肉売ってたんだ~と感心
でも同じ長屋の直助が病気にかかってしまって(病名は不明)1か月も床に臥せっていたことを考えると
体力(食欲)があるうちに治そうというのか、単に口実なのかちょっと微笑ましい
この本を読むまで武士は自炊などしないと思っていたのですが
伴四郎は飯炊き当番で安い食材でちゃんとしたおかずを作っている
人参の大量購入とか安いはまぐりで失敗とか(お前は新米主婦かっと突っ込みしたくなる)
でも、好きな桜味噌を何度も買ったり、外食の時はけちけちしない
「味物」(美味しいもの)食べに行くところが共感出来る
この本、当時の江戸の状況を紹介しつつなので
すべての日記が紹介されているわけでないし、時空列がちょっと飛んだりしています
なんでちゃんとした日記の翻訳が読みたいなと思い検索したら
重そうな本が出てきたが、ちょっとこれは読みたいと思わなかったので
これ位がいいのかもしれない