行政強制と行政罰に関する次の記述のうち、正しいのはどれか。

 行政上の義務の履行を確保するため、行政代執行
  が行われ、行政上の目的が達成されたときには、
  その義務違反に対してさらに行政罰を科すことは
  できない。
 行政上の即時強制は、目前急迫の障害を除くとい
  う緊急の必要上相手方に義務を命ずる暇のない場
  合や、本来相手方に義務を命じることによっては、
  目的の達成できない場合に限定され、消火活動の
  ための家屋などへの立ち入りがこれに該当する。
 行政上の直接強制は、義務者が義務を履行しない
  場合に、直接義務者の身体または財産に実力を加
  えるものであるため、現行法上一切認められてい
  ない。
 行政罰は、過去の義務違反に対する制裁であるが、
  義務の履行があるまで、何度でも科することがで
  きる。
 行政刑罰は、行政庁が、行政法上の秩序を維持す
  ることを目的として科するものであるから、刑法
  や刑事訴訟法の適用は受けない。

(1995年問36)
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