『法学教室』11月号の「死刑制度」を読む。対談風で読みやすい。最後に類題がかかれており、少し考える。

◆類題:残虐な死罰が絶対的に禁止されなければならない理由はなにか

という問題だ。この対談の中でも書かれているが、「死刑」の起源を考えると、「目には目を、歯には歯を」のハンムラビ法典あたりがその起源かもしれないし、この応酬方法こそが、現実的であるかもしれない、と考えてしまう。「死刑」が存在することにより「犯罪防止」があるのではない。「社会的通念」とはナンだろうか、ということを考えてしまう。
 死刑廃止を訴える人々は「事実認定が誤っていて、死刑になってしまった場合」を想定してそう訴えるのであるが、逆に残虐非道な人間を野放しにしておいてもいいのか、また、隔離する方法を選択した場合、その「扶養に対する費用」はダレが負担し続けるのか、といった経済的な面からも考えさせられた。