日本国憲法における基本的人権に関する次の記述のうち、最高裁判所の判例に照らし正しいのはどれか。

 学問の自由には教授の自由も含まれるものであり、
  普通教育においても、大学における教授の自由と
  同じように、完全な教授の自由が認められる。
 憲法は義務教育を無償とする旨を規定しているが、
  これは、授業料を徴収しないことを意味し、教科
  書、学用品その他の教育に必要な一切の費用まで
  無償としなければならないことを定めたものでは
  ない。
 国は、国民の付託に基づき公教育を実施する権限
  を有するものであり、教育の内容についても、自
  由に決定する権能を有する。
 国民は、法律の定めるところにより、その能力に
  応じて、等しく教育を受ける権利を有するので、
  少年を少年院に送致した結果、高等学校教育を受
  ける機会を失わせることは、憲法の規定に違反す
  る。
 教科書検定は、教育内容が正確かつ中立・公正で、
  地域、学校のいかんにかかわらず全国的に一定の
  水準であることを確保するためのものであってと
  しても、行うことは許されない。

(1999年問22)