石の上にも7年。

まだ続きを書かねばならないブログがあるのですが、先に息子の習い事のお話。

完全に私の備忘録につき長ーい長ーいブログなので、間違って見ちゃった方はスルーしてください

3月31日。

息子が5歳になったばかりで習い始めた正道会館のフルコンタクト空手を卒業しました

本当は、3月最後の土曜日、私も長いことお世話になった師範へのお礼を兼ねて道場へ行きたかったのですが、外出自粛要請がまさに出されたばかり。

迷いましたがやめました。

この週末は完全にひきこもり。

ただ、３月末迄の習い事なので、最終日の平日だけ息子のみで道場に行かせました。

予想通り、コロナの影響で、習いに来ている子供はまばら。

習い事最後の日にしては寂しかったですが、今の日本の状況を考えると当たり前の状況です。

最後に教室の仲間が写真撮影してくれました。

今までありがとねー

思いかえせば。

6月生まれの息子が、もう年少さんだねーなんて頃、夫婦揃って何か習わせてあげたいねという展開になり。

身体づくり。

礼儀作法、上下関係を学べる和のスポーツが良い？

デカめだし戦う系は強くなれるかも？

柔道は大怪我した系のニュース聞いたことあるから空手はどう？

どうせやるなら寸止め空手ではなく、実戦で役立つかもしれないフルコンタクト空手？

土曜日じゃないと親が送迎できないから土曜日に習える教室

およそこんな理由で、当時、最寄りの正道会館の道場の門をたたきました。

とにかく、小さい頃から好きなものはよく食べる子でした

小学４年生くらいまでは、男は短髪がブームで、床屋へ行けば、オーダーはソフトモヒカン

恥ずかしがり屋かと思えば、時として行動は大胆

そして彼は、実は入門してから卒業するまで、教室でのお稽古の中で、どんな仲間にどう攻撃されても、一度も泣いたことがないという、、ドMです。

ちなみに、組んだ相手を泣かしたことはありますよ

入門した時は、もちろん5歳の1番下っ端。

周りは先輩ばかりですが、いくら先輩とはいえ小学生の子供。

まして寸止めじゃなくてフルコンタクト。。

しょっちゅう顔を蹴られました

見てるこっちがヒヤヒヤ

でも、、うちの息子、蹴られる度に

笑ってた

んです

それも満面の笑みで

お兄ちゃんお姉ちゃんが遊んでくれてるー

と思ったのか、

痛点がない(鈍い、ともいう)。

のか、

強がりで我慢

していたのか、

今となっては分かりません。

ただ、一つ言えることは、

相手は不気味だったろーな。

それだけです。笑

持って生まれた体格は恵まれていて、幼い頃からずっと同学年のお友達に混じると、頭ひとつ上に出ていました。

格闘技には有利なはずですが、腹ぺこの胃袋は持ちながらハングリー精神というものは、あまり持ち合わせておらず、初めて出場した幼年部(未就学児の部)ではあっさり一回戦で敗退。

それも押されて負けたみたいな。

年齢が低いほど押し相撲かって試合展開なのに

明らかに相手よりデカい体をまったく活かせず

それでも、たいして悔しがるでもなく、その時泣いておしまい。

それでも、毎年、毎年。

試合があるぞと言われれば欠かさず出場してきました。

、、ただ、、決して本人の意思ではなかったような

おとーさんとおかーさんが頑張ろうよーって言ってるーみたいな。

ほんとに他人事な彼でした。。

小学校にあがってからは、ようやく3位だったり準優勝だったり入賞することができる試合もあり、なんとなく賞状を毎年一枚は持ち帰ってくれました。

念のため。

声の主は私ではありません。笑

彼は、ハングリー精神もあまり持ち合わせていない上に実はツメも甘い男でして、明らかに優勢な試合の残り時間30秒とかで、これまた明らかに自分より小柄な相手の一発逆転ハイキックをくらって負けるという、、、応援してくれている仲間のみんなが

あぁぁぉぁぉぉぁぁ

と叫びたくなる試合を一度ならず三度くらいは繰り返しました

印象深い試合はこの試合。

お相手は、お父さんが空手の師範といううちの子より明らかに身体も大きい強敵

うちの子は、大きいのは身長のみって感じで、体型はヒョロい感じなので、歴然としたフォルムの差

このケースだと、真正面から突っ込むと力負け確定。

とにかく足を動かすしか勝つ道はありません。

そんなこの時の試合の入賞は嬉しかったー

３年生とかくらいだったと思いますが、接戦の末の惜しくも準優勝

だけど、恐らく、彼の人生、多くの児童の中から選ばれてた上での、最初で最後の敢闘賞のメダルをいただきました

さらにこの頃、東京タワーのたもとの道場で行われた、、

K1創始者である石井和義館長の講習会にも参加させていただきました。

テレビなんかで見るより、さらにオーラのある方です。

お話も分かりやすく、子供たちもしっかり聞き入っていました

すぐに負けちゃったけど、、

これまた東京タワーで行われた選抜大会にも2回出場させてもらいました。

リング形式での試合は初めて

負けてもとても良い経験させてもらいました

リングで戦う経験なんてなかなかできないもんね。

そんな彼、4年生の時、初優勝

インフルエンザ明け翌日。かなりお腹の調子が悪いところを、試合前に薬飲んで気合いで出場しました。。

お腹蹴られたら漏らすかも。

とまで言っていた彼ですが、

いざ優勝しちゃったら、腹痛ってなぁにみたいな状況となり、試合後家族で焼肉食べに行きました

4年生の終わりに黒帯検定試験に昇段し、気づけば少年部では1番先輩になっていましたが、

試合会場に行けばすぐ、、

ゲームに興じて、、

後輩たちすら巻き込む不届き者な先輩。

ただ、試合に出れば、それなりの戦績を残せたので、、

どんどん強くなり入賞するようになった後輩たちに対して威厳を保つことができました。

神奈川大会の副賞はいつもお米ありがたい

うちの子は2大会連続準優勝だったので、5キロのお米を2回ほど。

優勝して10キロのお米をもらった後輩のママは、帰りの電車で重くてヒーヒー言ってました。

、、うちの子は、5キロで親孝行したつもりなのかな。

5年生のこの試合は、なんと昔同じ道場から、ご家庭の引っ越しで別の道場へ行った男の子と再会の上、決勝戦で対決

めーーーーっちゃ強くなっててドキドキ

同じ教室だった頃は、早くから習っていたうちの息子の圧勝でしたが、ほんとにギリギリのギリギリの相手に成長していました

辛くも勝ち優勝。

この大会はなんと二連覇となりました

きっと、二連覇だなんて、これも彼の人生最後かも

そんな彼。

6年生時代は、春先運動会前に手首骨折

お稽古に出られる頃には、この年唯一出場できそうな神奈川大会の申し込み期限は過ぎており、最後の一年は身体がなまらないように、、とお稽古を続けました。

色気づいちゃって、すっかり長毛を好む年齢にもなっていました。モヒカンどーしたよぉー

お受験期間の3ケ月、お稽古をお休みし、2月、3月と復帰させていただいた道場に感謝

まだ先行き見えない新しい友達も一人もいない中学校生活のスタート。

先が見えないなら、そしてまだやりたいことが決まらないなら、とりあえず苦手ではないだろう空手を続けてみてはという気持ちはありましたが、親の私が習い事を続けた息子を7年見て感じたことは、

息子は人の顔を思い切り蹴ることなんてできない

でした。

認めたくはないのですが、彼は仮にもっと上達したとしても、そして死ぬほど強いキックを蹴れるようになったとしても、少なくとも白黒ハッキリする試合という場においては、相手を徹底的に叩きのめすことができません。まして顔を蹴り飛ばすなんて。

彼に言わせたら、かわいそうだと思うみたい。

(ちなみに自分がくらうのはイヤなので、ガードは比較的上手な方だと思います)

良く言えば優しく、悪く言えば格闘技をやる上で必要だと思われる絶対勝ちたいはないのです。

ほどよく勝てたらいいなーくらいです

試合に出場すればするほど、絶対に相手をぶちのめすって勢いの子との差を感じざるをえませんでした

実際、テレビのプロレス見ても、他の格闘技を見ても、みんな目がギラギラしてるのに、うちの子には無い。

だって、試合直前の彼の背中は、いつもいつも丸まって、眉間にはシワが寄り、眉毛は下がっていたもの。

もちろん7年もやってれば、身体に染み付いたものはあるので、小学校で戦いを挑んでくる何名かのお友達はいましたが、そこはうまーくあしらってました。

そして、自分からは手を出しませんでした。

空手は格闘技なので、素手の相手にナイフでやり返すようなもんだ、と教えていました。

だから、そんな教えも遵守した彼。

これだけでも、習わせて良かったなーと思っています。

そんなわけで、やりたくなったらまた習えばいーさという気持ちで空手は卒業

右手左手すら怪しかった息子を、7年間も指導してくれたH先生

本当にお世話になりました

今では息子が入門した時と同じ5歳の後輩も増えましたちっちゃくてかわいい。笑

これからも後輩たちがどんどん強くなって、試合の舞台で活躍できることを祈っています

本当にありがとうございました。