今日は世界高血圧デー
減塩で血圧が下がる人は
日本人の2割程度
食塩感受性高血圧とは?
高血圧予備軍になると、まず医者に言われるのが「塩分を控えましょう」だが、実はこれが有効な人は意外と少ない。それでも日本人は「多い方」で「およそ2割程度」だと言われている。いわゆる「食塩感受性高血圧」というものだ。
血圧が上がるメカニズムには2種類あって、1つは食塩のとりすぎで水分を大量摂取し、血液量が増えるので血圧が上がるという「食塩感受性高血圧」タイプで、これがおよそ2割。
もう1つは「非食塩感受性高血圧」で、こちらは血管の収縮を促すアンジオテンシンIIに問題があるので、減塩しても血圧を下げる効果が薄い。こちらが5割と多数派。残り3割は「食塩と他の要因が絡んでいる可能性」だという。この3つの差は腎臓の働きで体外に塩分を排泄する能力が高いかどうかによるものらしい。
自分がどのタイプかは、遺伝子検査でわかるが、健康保険は適用されない。他にも「生理食塩水負荷試験」というものがあるが、日本では一般的に行われていない。腎臓のためにも塩分は減らした方がいいから「減塩しましょう」と言われるだけだ。
「塩分制限がないのはうらやましい」かもしれないが、別の角度から見れば「食塩感受性高血圧」は「塩さえ減らせば、ある程度コントロールできる」。逆に「非食塩感受性高血圧」は塩は関係ないので投薬治療が必要になる確率が高いということだ。
どちらにも共通して有効なのは、速足ウォーキングなど、汗ばむ程度の有酸素運動だ。私の父方は高血圧になりやすい家系なので気をつけているのだが、塩云々よりもウォーキングをサボっている時期の方が血圧が安定しにくい実感がある。
過去の研究データから、1日8,000歩程度のウォーキングを3カ月続けると、血圧が低下することが確認されている。問題は効果があまり持続しないことで、基本的に歩けば「その日の血圧が安定する」程度。やはり運動は地道に続けるしかないようだ。
高血圧を予防する生活習慣、知ってる?
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