まさか、この年で号泣するとは思わなかった
「鬼滅の刃」の“刺さり方”
いやもう、第1話、2話だけで号泣なんざます。あまりにネタバレなので細かくは書けないのだが、まず主人公の炭治郎が背負っているものが重すぎる。彼は母子家庭の長男で下に弟妹が4人おり、山奥で炭を焼いては麓の町で売る。母を含め「正月だから、腹いっぱい食わせてやりたい」と考えている。そうして炭治郎が山を下りているある日、一家は「鬼」に喰われて全滅してしまう。いや、全滅したかに思えたのだが、彼ははさらに重い運命を背負い込むことになる。
ここまでで第1話だ。なんというか……昔の朝の連ドラの『おしん』の世界観にゾンビ、アベンジャーズ、刀剣乱舞の要素をプラスしたような……。
まあ、そこからは「お約束」というか、炭治郎は復讐を誓い、修業に励むことになるのだが、そのときの無力感、挫折感がハンパない。自分が「無力である」と思い知った者の無念さ。努力するも「今日も進歩がない」という挫折感。還暦も近くなってくると、どちらも御馴染の骨身に沁みる痛みだ。それが、炭治郎の慟哭となって心に突き刺さる。
もちろん、ここから炭治郎は努力を重ね、巻き返し、仲間もできていくのであるが、このプロローグがとにかく泣ける。
そして雪だ。物語の残酷さとは裏腹に、炭治郎の肩に落ちる雪、天を舞う雪、風に舞い上がり地を這う雪。雪が圧倒的な美しさで悲劇の上に降り積もる。
今どきのアニメは「いっそ最初の何話かは無料にして、話に巻き込もう」という作戦なのか、Youtubeでもかなりの話数まで無料で見られる(公式もある)。
↓この耳飾りが「旭日旗」だと騒いだ国があるんだって? アホじゃねーの?
これは泣ける!と思う映画・ドラマ・アニメ教えて!