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ぽたらか

ぽたらかは20年の歴史を閉じます

一週間後、こんなに元気になった山ちゃん(中央)

 コロナ騒動からコンビニでの支払いが全て機械になってしまって、電気料金の支払いが出来なくなってしまった山ちゃん。何しろひらかなとカタカナしか読めないから、銀行の口座も持てないし、今までは店員さんがポケットから出た小銭を数えて、お釣りを返してくれるからよかったけれど…。

 督促状も読めないしー。やがて電気を止められて、沸騰するような夏も凍えるような冬も、せんべい布団一枚で過ごす毎日。そんな山ちゃんと知り合ったのは15年前。明らかに知的障害だけれど、いつもニコニコ笑っていて。洗濯も掃除もまめにやるし、これなら一人住まいでも出来るとアパートへの自立を勧めた。そういえば、ぽたらかが移転したことを伝えていなかったなと思い出して不動産屋に聞くと、先月、道で倒れて救急搬送されて、一時入院していたと言う。

 アパートを訪ねると、真っ暗な部屋で汚い布団にくるまっていた。聞くと、食パンしか食べてないと言う。(いや、おにぎりも食べているよ。)だから炭水化物だけかい。太腿の内側がぐじゅぐじゅするので歩けないとも訴えた。冬場に路上で段ボールで寝ているホームレスがよく訴える症状だ。閉塞性動脈硬化症。放っておくと心筋梗塞をおこす。前に近くの橋の下にいた人がその症状を訴えていたので、車いすを持ってきて「直ぐに病院に行こう!」と強引に連れて行ったことがある。直ぐにバイパス手術を受けて、事なきを得たが、未だに私を命の恩人だと言っているらしい。

 だから、山ちゃんにも「うちに来る?」と声を掛けたら、待ってましたとばかりに「行く!」と出る用意をするので、慌てて「今、自転車で来ているから、車の用意をして来週迎えに来る。」と、帰って担当のケースワーカーに事情を伝えた。すると、電気代が払えなくて電気が止められたなんて嘘ですよ。価格高騰助成金は渡してますし、お金がないなんてことはない。勝手なことはしないでください。」けんもほろろ。偏見が強すぎる。嘘つきでいい加減な生活保護者にそういうのを取り込む貧困ビジネス業者って目でしか見ていない。

 うちにいる爺ちゃんは殆ど、コロナの臨時給付金は入ったら、上野か浅草に飲みに行って、女の子に囲まれて手に触ることもなく、酒に口をつける間もなく、いきなり店内が停電になって、「はーい、今日は停電だから店じまいねー。」で追い出され、封筒ごと盗まれたんだって。ん…!!どいつもこいつも。あほか!で、おかしいなあ?って疑ってもいない。その界隈のお店の人は生保の鴨が葱しょって、今回は大儲けしただろうね。

 ところで山ちゃんの部屋は何しろ、真っ暗闇でしかも足が悪いのに和式だから、トイレはそれはもう大変な惨状で。その片付けから残置物処分と一か月分の家賃は私で負担しますからとまで言っているのに、まだ、担当は我々の承諾もなく勝手なことをと抜かしている。だから、本人を車いすに乗せて、担当のワーカーに会う前に福祉課の課長に訴えてやった。結果はもちろん、ざまあみろーだった。何度も何度も言ってきたけれど、貧困はビジネスにならねえんだ!!

続く