私の仕事が休みの間、息子と私はわりとべったりだった。

普段ひとりで眠る息子のそばで手を繋いで眠り、幼稚園から帰ってきたらおやつを用意し、おしゃべりをし、一緒に遊んで…


今夜も息子は私と眠りたがった。
しかし、私は明日の朝、仕事へ向かうため早くに家を出なきゃならない。
明日の分のごはんの支度も、
洗濯物のおたたみも、
自分のお風呂だってまだ済んでいない。
一緒に寝てしまったら、朝まで起きられないのがわかっていた。

「ママは明日お仕事なの。支度がなにも終わってないからもうお部屋をでなきゃならない。」と言っても、
息子は珍しく駄々をこね、私の腕を離さず、それでも引き離して部屋を出たら、奇声を上げて叫びながら激しく抵抗した。


「夜なのに静かになさい!
自分のしてほしいことばかり言わないでよ!
ママがやらなかったら、誰がごはん作ってくれる?誰が片付けしてくれる?
ママはまだお風呂だって入っていないのに!」

そう息子にいってしまった。

息子は、声を殺して、静かに涙を流し始めてしまった。


酷いことをいってしまった。

自分の都合を押し付けているのは、私のほうなのに。


しばらく黙って息子の手を握っていた。
息子は私の両腕を抱きしめ、離そうとしなかった。


「大きな声をだして、ごめんね。
ママだって、本当は一緒に寝てしまいたいよ…」

私がそう言うと、息子は小さく「いいよ」と言って優しく微笑んだ。

しばらく落ち着くまで、そのままでいた。
まどろんできた息子に「じゃあママ、もう行くね」と伝えて、部屋を後にした。


わかってあげられなくて、泣かせてしまってごめんね…

反省の気持ちでいっぱいになり、
キッチンの床で少し泣いた。