「竜馬がゆく」第3巻が終わりました。
3巻では竜馬唯一の師匠である勝海舟(勝麟太郎)が登場します。彼は幕府側の人間なのですが、日本全体のことを考え、それが竜馬にも伝承されます。


3巻の中で一番驚いた記述は、幕末までに「日本人」という考えがなかったという部分です。


それまで、大部分の日本人は「藩がすべての中心」で、普段は藩の外にめったに出ませんでした。そのため、自分が「日本人」というよりも「藩の人間」と思ってしまうのも仕方がありません。


明治時代以降は自由に日本国内を行ったり来たりできるようになり、それが当たり前のことなのですが、実は幸せなことであると改めて気づかされました。


それから、竜馬の将来の妻になる「おりょう」も出てきます(結婚はまだ)。

彼女は家事ができないと描写されているのですが、結婚して大丈夫かなと心配すると同時に、私の妻はしっかり家事をして、家庭を守ってくれていることに感謝しました。


竜馬がゆく〈3〉 (文春文庫)/司馬 遼太郎

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