今日は妻のお父さんが韓国から来日しました。フェリーで釜山から大阪港へ。お土産に「ピアノ」を持って。このピアノ、妻が小学1年生の時に買ったもので、アップライトピアノ(グランドピアノではなく、縦型のピアノ)です。妻のたっての願いで、日本に持ってきたのでした。


当初、ピアノの運搬を専門業者に頼もうと思ったのですが、経費がかかりすぎるので、結局トラックをレンタルして自分達で運ぶことに。


おそらく300㎏はあるピアノですから、どのようにトラックに載せたり降ろしたりするのか、私なりにいろいろ問題点を挙げて妻に話したのですが、すべて「大丈夫!」と一蹴されました...。その楽天的な性格は民族的なものなのか妻の性格なのか、私にはよく分からないです。

結局、トラックに載せるときは、フェリー乗り場に居合わせた韓国人たち(輸入業者、観光客)に協力をしてもらいました。韓国の人は困っている人がいると積極的に手伝ってくれる国民性があります。見て見ぬふりができないとか。


ただ、一人一人の個性が強いため、ある人が「こうしよう!」といっても、別の人が「いや、こっちをこうして...」、さらに他の人が「やっぱり、こうだ!」と大声で怒鳴り合うのです。私はその迫力に圧倒されてしまい、何を言っても通用しませんでした。あぁ、自己主張が弱い日本人。いえ、これは私個人の性格なのかもしれないです。と思っている間に、ピアノはトラックに載せられました。


第一の関門はクリア。次の問題はトラックを降ろすときです。大阪から名古屋向かうトラックの中で、妻が帰宅時間に協力してもらえそうな人に片っ端から電話をかけていました。そしてなんとか、人数をそろえました。女性の動員力はすごいです。頭が下がります。こちらも無事に終わらせることができ、我が家にはピアノが設置されたのでした。


娘達はピアノを前に大喜び。そしてひとこと。


「スイッチはどこ?」


電子ピアノと勘違いしたようです。電源が必要ないピアノであることを説明し、私が坂本龍一さんの「Energy Flow」を演奏。

心の中で「あぁ、生のピアノはいい。同時に64音しか出ない電子ピアノと違って響きが違う。音に厚みがある。特に低音は電子ピアノでは表現できない奥深さがある...」と酔いしれていたところ、娘達からひとこと。


「アッパ、ピアノの音がうるさい」

(※「アッパ」は韓国語で「パパ」の意味です。)


もっと練習します!