ポルトガル旅行記 ~EURO2004観戦記~
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ポルトガルの朝

興奮してなかなか寝付けなかった。1時間おきに目が覚めてた。

時差ボケ?
そんなはずはないんだけど、とにかくあまり寝れなかった。


今日は19:45から念願のEURO2004、ポルトガルvsロシアのグループリーグ第2戦なのだ。そんなわけでワクワクした気持ちは抑えられないのだ。


とりあえずシャワーを浴び、ボーっとテレビを見る。
8:00になったので、食事にでも行くか?


エレベータに乗って地下にある食堂へ。

これがまたエレベータがビックリ。エレベータというよりは階の表し方だけど。日本では地上が1階、それより上が2階、3階。これが当たり前なんだけど、ポルトガルでは地上が0階、それより上が1階、2階・・・。

地下に行くつもりで「0」を押したら1階に着いてビックリしたのだった。


朝食はバイキング形式なんだけど、いろんな種類のパンの他にはハムとチーズしかない・・・。こんなもんなの?


ということで食事がすんでリスボンの街を探索だ!

ロッシオ①

昨日の夜、アイザワさんにロッシオ(Rossio)に行けばいろいろ楽しめると教えてもらってたので、とりあえずロッシオを目指す。

ホテルから最寄りの地下鉄駅「ローマ」までフラフラ散歩。だいたい5分くらいの距離?


地下鉄はリスボン市内であればどこまで乗っても65セント(約90円)とお得な値段
路線は全部で4つ
緑ライン、赤ライン、黄ライン、青ラインとわかりやすい表示になっている。

ローマからロッシオは緑ラインで7駅
そう遠くない距離なのだ。


地下鉄の中で気づいたこと。
とにかくいろんな国の人がいて、いろんな言葉を話している。
普段からユーロ圏内で人の行き来があるあからか、アジア人(日本人)がいたからといって注目するようなこともない。

いたって自然な感じでポルトガルにとけ込むことができた。


そんなこんなでロッシオ駅で降りて地上に出た。

ロッシオ②

ロッシオは観光地らしいけど、どうせ来たなら人が行かないところに行ってみたい!


というわけで何も考えずに適当に歩き回る。


地図も見ずにとにかく路地から路地をうろうろ歩き、ポルトガル気分を味わう。

狭い道路に石畳の歩道。なんか古いヨーロッパの街並みってかんじで気分がいい。行き交う人たちもなんとなく陽気に感じられる。


だけど、さすがに話しかける勇気はまだない・・・


EURO期間中だからか普段からなのかは不明だが、大抵の家で窓からポルトガル国旗を掲げてる。


リスボンだ!

ポルトガルだ!


とにかく気分がいい。

ロッシオ③

そうは言っても歩き疲れたし行くところもなくなってきたので、最初のロッシオ広場に戻ってみた。

朝食を食べてそんなに時間はたってないけど、何となくポルトガルのファーストフードを試してみたくなってしまった。


ちょうど「CA DAS SANDES」というフランスパンのサンドイッチ?を売ってる店を発見!とりあえず入ってみる。


そうは言ってもポルトガル語はしゃべれないし、英語も少しだけ・・・
まぁなんとかなるか?ってことで注文開始。


壁に貼ってある商品説明のポスターを指さし、欲しいものを伝えよう。
上から2番目のにしよう!
ってことで2番目のを指さすんだけど、どうも理解してくれない。
日本語と英語を混ぜて「上からツー!」と二本指で叫んでしまった。

まぁ勢いで伝わるもので、なんとなくわかってくれたみたい。


それじゃ金でも払うかってことで10ユーロ紙幣を渡す。
4.5ユーロだから5ユーロ紙幣と50セントのおつりかな?

あれ?1ユーロしか返ってこない。


なぜ?


次の瞬間、オレは凍り付いたね。

上から2番目のが2つも出てきたよ。
勢いで押し切ったつもりが、2ついると勘違いされてたみたいだ。


とほほ。

でもまぁこれも経験かってことで、ゆっくり時間をかけて2つとも平らげたのでした。

(画像は店から撮ったロッシオ広場です)

コロンボにて①

なんだかんだ言ってもロッシオですることがなくなってしまった。
まだ10時過ぎなんだけど・・・

なので地下鉄に乗ってルス(Luz)へ


ルス・・・それは今夜我がポルトガル代表がロシアと戦う場所!
そう、スタジアムのある場所なのだ。
試合開始まで9時間半もあるのに、もういてもたってもいられないのだ。


地下鉄を降りて駅から地上にあがると目の前に赤くきれいな大きなスタジアム。
Estadio da Luz Stadium  ルススタジアムなのだ。


なぜ赤いか?
それはポルトガル・スーペルリーガ(Portugal Superliga)の強豪・ベンフィカのホームスタジアムだから。

とにかくスタジアム発見でかなり盛り上がってきたのだった



そうは言っても9時間半前。
まだ誰もいない・・・


というわけでスタジアムの隣にあるコロンボというショッピングモールをブラブラしてみることにしたのだ。

コロンボにて②

とりあえずウロウロしてみるけど結構広い。
最近広島にできたダイヤモンドシティソレイユを少し小さくした感じ


そういえば会社に電話しとかなきゃ
公衆電話をみつけて1ユーロを入れる

日本の国番号を押して会社の電話番号を・・・

・・・

・・・

???

ぜんぜんつながらない

しかも1ユーロ返ってこないし!


こりゃ電話作戦はやめよう。
かけてもどうせいいことないし。


仕方がないスリムFがEUROのキーホルダーを買ってかえってくれと言ってたからキーホルダーでも買うか。
と思ってキーホルダーを並べてる店に入ると郵便局だった。




電話がダメなら手紙でしょう。
早速絵ハガキを買って、ホテルの電話番号と部屋番号を書いて会社に送ってやった。用事があればかけてくるだろう。

ちなみに日本までエアメールで送るのに72セント(約100円)でした


コロンボにて③

それにしても外に出ると暑い

冷たいアイスコーヒーでも飲むかってことでカフェに入った。

とりあえず生意気にも英語で
「カフェ プリーズ!」
で、出てきたのが熱いコーヒー。ホットコーヒー。


言葉がしゃべれないのはキツイね。

ホント。


炎天下でホットコーヒーきついっす


そうは言っても貧乏性なので我慢して飲み干し、今度は冷たいものを飲むぞ!とウロウロしてみる。


ビールがあるじゃん

2ユーロでビールを買って飲んでしまいました。
未だに12:30です。


何も買わずにコロンボをウロウロするのも飽きてきたのでスタジアムの外に行ってスターになろうかな?と思ったけど開門時間(17:00)までまだ4時間もあるし・・・


そんな感じでブラブラしてるとポルトガル人の少年が話しかけてきた。
たぶん英語だと思うけど
「そのネーム入りのユニフォームはどこで買ったの?」
って感じのことを聞いてきた。(とオレは思った)

そう。この日のためにEURO2004仕様のポルトガル代表ユニフォームにフェルナンド・コウトのマーキングしてたのだ。背番号、胸番号5、F.COUTO
どうも日本じゃマーキング当たり前なんだけど、ポルトガルは違うみたい。

その少年に「ジャパン!」と答えると少し残念そうに、でも笑顔で手を振って去っていった。

たぶんコロンボのどこかで売ってると思ったんだろうね

日本人との出会い

少年と別れてしばらくウロウロしてると日本人ぽくない日本人発見。

なぜ日本人ぽくないか?
それは一人だから。実は地下鉄でもロッシオでも何人か日本人はみかけたけど、必ず2人以上で歩いている。しかもヒソヒソ話しながら。

でも彼は自信たっぷりに1人で電話していた。


なんかオレと同じにおい?がして電話が終わったあとに話しかけてしまった。


彼は清水からEURO2004を見にきているK島くんという人だった。


なんとなく意気投合してしまい、K島くんの案内でコロンボの中で一番おいしい(と彼が思っている)生ジュース屋に連れて行ってくれた。

話を聞くと、彼は開幕前からポルトガル入りし、持っているチケットは決勝のみ。でも開幕から今日まで毎日ダフ屋からチケット買って試合を見ている強者だった。
そのくらい気合いが入っているので、会社を辞めて見にきたらしい。
なんともたくましい若者だ。

いろいろポルトガルの現地情報を教えてもらい、おみやげ用のEUROグッズを売ってる店の場所も教えてもらった。


とは言ってもお互い一人旅。いつまでも一緒にいられないのだ。
彼は18日にポルト(Porto)へイタリアvsスウェーデンを見に行くらしく、ポルト行きの電車の時刻表を取りに行くということだった。


ところが別れる前にダフ屋というかチケットを売りたいポルトガル人登場で、K島くんがチケット購入の技を見せてくれることになった。
そのポルトガル人はカテゴリー1のチケットをなんと定価の100ユーロでK島くんに譲ってしまった。オレが持ってるのもカテゴリー1だけど、他になんとか料を取られてるので、もう少し高かったはず。

だがK島くんはそのチケットを後で転売してカテゴリー3を50ユーロくらいで買って観戦する予定らしい。(カテゴリー3の定価は35ユーロ)

おみやげ大量購入

K島くんと別れた後、さっき教えてもらったEUROグッズ売り場へ速攻で直行。

Tシャツがあるじゃん

キーホルダーもあるじゃん


なんでもあるじゃん



気がついた時には信じれないくらい買っていた。
おみやげじゃなく自分用にポルトガル国旗も買っていた。


関空で両替した350ユーロが初日で100ユーロしか残ってないよ・・・


たったの1時間で後々後悔することになる無駄遣いをしてしまったのだった。



ところでK島くんがスタジアムに入るときに荷物が多いと没収されると聞いていたので、いったん荷物を置きにホテルに戻ることにした。開門までには余裕で帰ってこれそうだし。両手に抱えきれないくらい荷物が増えてしまったし・・・

そろそろ開門①

ホテルに戻り荷物を置くと再び地下鉄に乗ってルスへ

地下鉄内はさっきまでと違いポルトガル人サポーターがあふれている。
陽気なポルトガル人は大声で歌い出し、仲間たちも一緒になって歌ってる。
サッカーに興味がなさそうな一般客は、一瞬迷惑そうな顔をしながらも笑ってみている。
車内はみんな笑顔。とにかく笑顔。

完全なポルトガル応援団状態だ


そんなわけでルスに着いたときは、かなり興奮してしまってた。



地上に出ると、いったん戻るまでほとんど人がいなかった場所が人波にあふれてた。


チケットの売買もあちこちで行われている。


ダフ屋に声をかけられたがオレはチケット持ってるのでノーサンキューなのでした。