ポルトマジッククラブの代表
マジシャンMahiro(まひろ)です。


コロナの影響で仕事が出来ず、
派遣にてとある工場にいってましたが、
体がきつく帰っては寝るで更新できず
すいません😭


それはさておき、今日から実践の中での
マジックに関する知識、情報の初級編です。

初回はマジックをする上で重要な
ミスディレクションについてです。

「マジシャンはひとりで演技をしなければ
ならないが、私はミス・ディレクション
という助手をつれている」

これはジョン・ラムゼイ
(John Ramsay:1877-1962)という
ミスディレクションの名人の言葉です。

そもそも、ミスディレクションというのは、
観客にじっと見られていると都合の悪い
部分から、観客の視線や集中力を他の部分に
向ける技術のことです。

これはカードマジック、コインマジックを
問わず、いやクロースアップマジックと
ステージマジックの別を問わず、
あらゆるマジックにおいて重要な技術です。

ミスディレクションですが、
大きな分類で2種類あります。

1、フィジカル・ミスディレクション
(物理的ミスディレクション)

2、サイコロジカル・ミスディレクション
(心理的ミスディレクション)

があります。


フィジカル・ミスディレクションとは…
物理的な手段によって、主に観客の視覚を
騙すテクニックです。

手や身体の動き、セリフや視線によって
観客の意識をコントロールするもので、
一般的に言われるミスディレクションの
多くがこのフィジカルミスディレクション
です。

これは文字通り、観客の意識を秘密の
部分から逸らすテクニックで、

極な例を挙げれば、
「あ!100円落ちてる!」と、
叫んで100円玉を指差して、観客がそちらを
見た隙に秘密動作を行う、みたいなものです。


これは、わかりやすく説明したのであって、
むろん実際のマジックでこのような方法を
用いることはありません。




プロマジシャンの演技で、選んだ
トランプがグラスの下に移動している
と言う演技を見た後、

お客様が、
「マジシャンは決してグラスやトランプには
触らなかったのに、不思議なことが起こった」と、いう主張をすることがあります。

しかしこれは多くの場合、マジシャンによる
フィジカル・ミスディレクションに
かかっているものであって
実際にはミスディレクションのかげで、
マジシャンは堂々とグラスやトランプに
触っていたりします。

 最初の言葉に書いたジョン・ラムゼイの
言葉に次のようなものがあります。

「もし観客に何かを見てもらいたいと思ったら、あなた自身がそれを見なさい。」

「もし観客にあなた自身を見てもらいたいときは、あなたが彼らを見なさい。」

これは視線を使ったフィジカル・ミスディレクションの真理です。

マジシャンは、観客の注意を引きたい
部分を自ら見て、見て欲しくない部分には
気づかせないために、そちらは一切
見ないのです。

 
またもうひとつの真理として、
「観客の視線は動くものに集中する」
いうものがあります。

たとえば、何か物体を右手から左手に
渡したフリをして、実際には右手に
残っているとしましょう。

このときマジシャンは、握ったほうの
左手を動かして観客に示し、
右手のほうは目立たないようにそっと
おろすわけです。

実際には、これら動きと視線は
併用されることがほとんどです。

 
次に
サイコロジカル・ミスディレクションですが、観客の思い込みや常識を逆手にとって、
真実とは異なる内容を信じ込ませる
テクニックです。

サイコロジカル・ミスディレクションは、
フィジカル・ミスディレクションに比べれば
少し理解しにくい概念です。

たとえば、次のような例を考えて見ましょう。



マジシャンはマグカップを持っている。

手に持ったコインをマグカップに向かって
投げ下ろし、同時に”チャリン”という音が
聞こえた。

また、投げ込んだ後のマジシャンの手は
空に見えた。

恐らく大抵の観客は、この一連の動作によって、コインがマグカップに入ったものと
信じるはずです

しかし実際には、マグカップの中に
確かにコインが入ったことを確認しては
いません。

手から投げ下ろせばコインは落ちる。
マグカップにコインが入れば音がする。

これは人間ならばだれでもが持っている
常識(思い込み)です。

この常識(思い込み)により、実際には
コインが入っていなくても、コインの落ちる
音が鳴ったため、マグカップにコインが
確かに入ったと錯覚するわけですね。

この種の
サイコロジカル・ミスディレクションが
強烈だと、観客は後から
「確かにカップの中にコインが入ったことを
この目で見た」と主張することさえあります。

常識が、間違った内容を真実の記憶として
インプットしてしまうのですね。

なかなかそこまで強烈な効果を
コントロールして得ることは出来ませんが、
こういった経験も奇術の面白さのひとつには
間違いありません。

ミスディレクションというと、何か大げさな
動作をするように誤解しているマジシャンも
大勢いますが、けっしてそのようなことは
ありません。

ごく自然な動作、ゆっくりした動作で
よいのです

長々と書きましたが、ミスディレクションは
読んだけでは、理解は難しいと思います。

実際の講習でマジックを題材にして理解を
していってもらおうと思います。

Hpも合わせて見てみて下さい。

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