9番BOXの残された1,000Pを喰うべく、私はプレイヤーに賭けた
が、
私の信ずる
孤高の打ち方の如く
彼はバンカーに貼った1,000Pを引き、プレイヤーに賭けた
これは、まずい
私は、記憶を辿る
やはり
ダ、ダメだ・・・・
チップを引かなくては・・・
が、
ノーモアーベット
もぅ 戻れない
2枚のカードが私に前に配られる
バンカーサイドに賭ける人なし
よって、バンカーサイドのカードはハウスの前で伏せたまま
なんともいえない気持で
絞りにかかる
1枚目 足あり
2枚目 足あり
そのまま絞る セイピン
1枚目の絞りに戻る
私の場合は斜め絞り
すぐに次の星がでれば
セイピン(9,10)
間もなく次の星がでれば
サンピン(6,7,8)
なかなか次の星がでなければ
リャンピン(4,5)
2枚目のカードがセイピンだったので私が欲するのは
セイピン→サンピンの順となる
リャンピンならば
10or9 +4or5=3~5
バンカーサイドの屑手を願い
3枚目のチャンスを得なければならない
私は、ゆっくり、ゆっくり
捲りあげる
なかなか
なかなか
次の星がみえない
だめだこりゃ
言わんこっちゃない
リャンピンだ
半ば諦めた事実は隠せない
が、私は微かな望みをかけて発する
バンカーオープン
(ディーラーにバンカーサイドのカードを捲ってくれ、という意味)
ハウスがカードを捲る
バンカーサイド 5
私は、3枚目のカードを捲る権利を得た。権利を得たが、プレイヤー3~5のこの局面、バンカーサイドの5は屑手でも最強の屑手なのよ
これはキツイ
私は、3枚目の絞りに
パワーを貯めるべく
2枚のカードをディラーに向けて
ふわぁ~ん・・・・と
投げ返す
ディーラーが発する
ナチュラルエイト
プレイヤーウイン
ん?ん?
私は耳を疑った
何が起こった?
私は、不毛の組み合わせから
奇跡を起こすべく
願・念・虚を込めて
絞っていない
ディーラーによって揃えられたカードは間違いなく
1枚目 10
2枚目 8
どういうことだ?
私は
あまりにもゆっくり
絞りすぎたため
なかなか星を確認することができず、リャンピンと間違えたのだろう?
自身を騙す
恐るべし
私の斜め絞り
いや
奇跡が起こったのだ
私の手元のチップは
1,000P×20枚
5,000P×2枚
10,000P×1枚
に目出度く拡大した
次回、ようやく最期かな?