ベッドで並んで横になったものの、そこから距離を縮められなかった

 

おれは今すぐにでも襲い掛かりたい

 

しかしあやは普通にテレビ見ながらたわいもない普通の会話をしていた

 

なんとか少しでもふれあいたい

 

何かいい方法はないか

 

その時いいことを思い出した

 

以前、「最近肩こりがひどいんだよねー」と言ったら

 

じゃぁ会った時マッサージしてあげるよ

 

と言っていたことを思い出した

 

「肩こりがひどくてさー。」

 

とふってみたところ

 

「あーマッサージしてあげよっか」

 

と言ってベッド上で私の後ろに座り、肩揉みを始めてくれた

 

肩こりからの肩揉みで距離を詰めて触れ合う作戦は見事うまくいった

 

あやとふれあえた最初の瞬間だった

 

 

そのあとは、寝転んだ私の上にまたがって背中を押してくれたりもして、

 

私はあやの太ももやお尻を背中で感じながら、もう我慢の限界に来ていた

 

事前の約束では「初対面で会った時にはセックスまではしないよ」

 

そう言っていたあや

 

口ではそう言っていたけど、実際のところの意思はどうなんだろう

 

これだけ体密着してくれてるのに、やはり「しない」というその意思はあるのだろうか

 

それはこの後10分しないうちに答えがわかることになる

 

この肩揉みやマッサージをしてもらってる時の動画はこちらに載せておく

 

 

着替えたり歯を磨いたり

 

しばらくはベッドに入らず、普通に話をしながら過ごしていた

 

やがて

ベッドで一緒に横になった

 

至近距離に近づくと

 

あやはすごくすごくいい香りがした

 

「ねーすごくいい香りするね、なんかつけてるの?」

 

「今日はつけてないよー、柔軟剤かな」

 

なんの柔軟剤?おれもこれからそれ使いたい

 

えーっとね、これだね

 

 

おれの中でこれがあやの香りになった。

 

今でも思い出の香りだ

 

そしてこのあとやっと・・・ふれあえる

 

その時間がやってきた

 

 

部屋に入るとあやはすぐにスウェットを渡してきた

 

ほら、ダサいスウェット

特にねー、裾のところがダサい

はい、早く着てきて

 

と言われ

スーツを脱いで着替えてきた

 

それがこれだ

 

 

あやイチオシの裾の部分

 

あやが着替えたスウェットはいつも写真で送ってくれていた物と同じだった

 

 

ダサいスウェットを着させられたけど、お互いこの服装のおかげで本当にゆったりリラックスして過ごすことができた

 

スーツのままだったらこんなにくつろいで過ごせなかった

 

これ以降も名古屋で会う時は、私たちはいつもこの姿で過ごすようになる

(コスプレ変態プレイの時以外は)

 

部屋着で過ごすと本当にリラックスできる時間になる

ラブホに寝巻きやスウェットを持ち込むのはぜひやってみるといいと思う

 

フロントに入るとあやは

 

 

 

 

と少しはしゃいでいた

 

部屋をタッチして、エレベーターへ

 

ラブホテルで部屋向かうエレベーターの時間

 

私はこれが大好きだ

 

部屋に入る前にこのエレベーター内で手を繋いだりキスをしたりするのがたまらない

 

部屋まで我慢できないくらい興奮する

 

 

ただこの時は初対面

 

手も繋がずに4階にたどり着いた

ホテルの駐車場に入った

 

とても暗い駐車場だった

 

 

 

降りる際、後部座席を見ると

チャイルドシート

 

いけない母だよねー、こんなのつけた車でこんなとこ来て」とあや

 

そしてユニクロの袋に入ったものを手に取ったあやは

 

 

一体どんなのを買ってきたのか

 

真っ暗な駐車場を歩きホテルに入った

 

 

 

 

車はそのままホテルに向かった

 

初対面とは思えないほど、普通に会話した

 

それもそうだ、会うのは始めだが、私たちはすでに何十時間と通話を重ねてきた

 

車内の会話の中であや言った

 

「ご希望の肉の弁当買ってあるよ」

 

ありがとう、あやさんは何にしたの?

 

私はサンドイッチとブレスケア

 

ブレスケア?

 

昨日ニンニク食べちゃってー、こういうのしないとやばいかなーと思って

 

この一言に興奮した

 

ブレスケアを気にするってことは・・・キスするつもりってことだよね

 

運転しているあやの横顔をチラッとみた

 

やっぱり美人だ 今まで出会った女性の中で別格だ 

 

 

ホテルには10分くらいで着いた

目の前に停車した黒のポルテ

 

私が助手席側の窓ガラスから中を覗き込むと、運転手の女性もこちらを覗き込んでいた

 

ドキドキした

 

顔を見ると、そこにいたのは、間違いなく写真と同じ女性だった

 

これまで何枚も送り合ったお互いの画像

 

その写真の通りの女性がいた

 

いや写真通りではなかった

 

写真で見るよりも美人で、そして細かった

 

 

私はドアを開け、乗り込んだ

 

彼女は超細身のジーンズを履いていた

 

細いなーと思ったのをよく覚えている

 

ごめんねー遅くなって。私は近いのに新幹線で来た人より遅れちゃったね

 

普通な感じだった

 

ついについに会えたという感動的な感じではない

 

私は実は「やっと会えたね。この日をずっと待ってたよ」

みたいなことを言い合って、感動的な出会いの空気にしようと思っていた

 

でも彼女の反応はそんな感じではなく、もっと普通の感じだったため、私も普通の感じになってしまった

 

車内は安室奈美恵の曲が流れていた

 

お互い安室が好きで、大好きな曲も同じだった

その曲が流れていた

 

あやかは言わなかったが、きっと流してくれていたんだと思う

 

二人が好きだった曲

 

私は今でもこの曲を聞くと、この時のこと、初めて会ったあやの車の中を思い出す

 

 

 

https://fb.watch/DRb_wkJ8Id/

 

 

 

 

 

 

ついに着いた名古屋

 

本当に来れた

 

ここがあの人の住む街か

 

新幹線を降りてホームに立った

 

 

 

階段を降りていき、名古屋駅の新幹線の改札を出る

 

新幹線内で連絡したところ、あやは少し遅れててあと20分くらいかかるらしい

 

どこに行けばいいのか

 

とりあえず改札を出てて右の方に進んでみた

 

 

 

 

私はとにかく外に出て、目立つ建物など、待ち合わせになりそうな目印を探した

 

新幹線の改札を出てずっと左に向かって行くと、高島屋の入り口が見えた

 

長ーいエスカレーターがあり、大きな時計台があった

その先が外への出口になっていた

外に出た

 

外に出た瞬間のあの空気、今でもよく覚えている

 

いかにも台風の後の空気だった

ロータリー周辺は生ぬるい湿った暖かい風と、落ち葉やレジ袋などが散乱していた。

 

あの時の空気は今でもよく覚えている

 

昨日まであんな大型台風で、自分でもよくここまで来れたと思った

 

ロータリーを回ると、一発で目印になりそうなものが目に飛び込んできた

 

それがこれだ

 

 

これから先、私たちにとって「いつものグルグルの場所」になる目印

 

いまは無くなってしまったらしい

このぐるぐるの渦巻きのようなオブジェ

 

私はこの建物を目印に、あやに送った

 

するとあやもすぐわかったらしく、そこに行くね

と返信してきた

 

あやが着くまでにあと10分くらいはありそうだった

 

胸がドキドキした

 

いよいよ本当に会える

 

送ってもらった写真通りの、本当にあんな美人が来るのか

 

落ち着いて待つことなどまったくできず、この辺りの路地をウロウロ歩いたり、横断歩道の方にもどったり、ウロウロしながら待った

 

地下への入り口がいくつもあったのを覚えている

 

やがて

もう着く!黒のポルテね!

 

というLINEの直後、ロータリーの方から黒のポルテがやってきて私の目の前に止まった

 

運転しているのは女性だ

 

私の前まで来ると、その車は停車した

 

私はガードレールを跨いで助手席窓ガラスから中を覗き込んだ

 

寝不足で迎えた当日の朝5時

 

外を見ると・・・

 

強風はあったが昨夜よりはおさまっていて、雨は小降りだった

 

天気図を見ると台風は名古屋上空はすでに通り過ぎていて、東北地方にいた

 

すぐに交通機関を確認する

 

新幹線はどうか

新幹線の駅までのローカル線はどうか

ネットで確認すると、新幹線は遅延や通常より本数は減らしているものの、運行は再開しているとのことだった

 

JRはさすがだ

昨夜あれほどの強風と大雨だったのに、線路の安全を確認して運行できるようにするなんて

 

なんてプロ集団だ

この時ほどJRの仕事っぷりに感謝したことはない

 

そしてローカル線は

遅延

遅延

遅延

 

の言葉が並んでいた

 

よし!

動いてる

 

動いてさえいれば、なんとか行けるだろう

 

大急ぎて身支度をする

 

あやにLINE

 

遅延が多いけど動いてる!

向かうね

 

あやも起きていた

 

私も気になっていろいろ見てたよ

会えるかな

気をつけてきてね

 

家を出た

 

その瞬間強烈な強風が頬を吹きつけてきた

 

まだこんなに荒れてるのか

 

雨は強くはなかったが降っていた

 

駅まで歩いただけで、靴とズボンはすっかり濡れていた

 

最寄駅に着くと、電車の電線も大きく揺れている

よくこれで運行してくれている

 

電車に乗ると、すごい混雑していた

 

雨の日の混んだ電車内は悲惨だ

手荷物に傘が一本増えるだけで、すごく負担になる

 

しかも混んでるから、お互い濡れた傘が当たったりする

 

湿気が充満する嫌な空気に耐えながら新幹線に乗れる駅に向かった

 

すでにローカル線だけでかなり疲れた

 

 

 

ようやく新幹線の駅に到着

 

新幹線に乗るなんて10年ぶりだろうか 

 

うまく乗れるかな

 

とにかく一番早い時間の新幹線のチケットを買ってホームへ

 

へー新幹線のチケットは2枚入れるのか

 

JRの職員たちはテキパキと動いていた

 

おれがあやに会いに行けるのはこの人たちのおかげだ

本当にありがとう

 

ホームに上がるとまだ強風が吹いていた

 

あやにLINE

「8時予定の新幹線ね。でも遅れてるみたいだから、予定通りにはいかなそう」

 

「うん、こっちも用意してるから。」

 

 

8時予定の新幹線

遅延は出ていたが、なんとたったの5分遅れで予定通り来た

本当にJRの仕事は素晴らしい

 

10年ぶりに新幹線に乗った

 

車内は混んでなかった

 

自由席だったから、空いてる席を探して座る

座り心地のいいゆったりとした席

 

ローカル線での疲れがどっと出た

 

あやから

「お昼ご飯なんか買っていくよ。何がいい?」

 

肉が食べたい!セブンイレブンの牛カルビ弁当みたいなやつ」

 

「肉ね、笑。」

 

新幹線の中は本当に快適だった

 

窓の外を見るとものすごい高速で移動している

 

数百キロある名古屋まであっという間に連れていってくれた

 

そして名古屋駅に到着した

 

いよいよ会える 本当に会える

 

↓この音声を聞くと今でも名古屋に通ったあの日々を思い出す

 

 

 

 

会う約束をしてからは1日が長かった

 

早く会いたい 会いたくてたまらない 楽しみで待ちきれない

 

楽しみすぎる予定はその日が来るまでが逆に苦しい

 

そしてようやく前日まで来た

 

明日はいよいよ名古屋に行って初めてあやに会える

 

はずだった・・

 

しかしニュースで流れてきたのはなんと

実際の記録↓

 

 

名古屋直撃の記録的な超大型台風

 

全国の新幹線・飛行機は壊滅

 

 

このクソ台風め!よくもこのタイミングでめちゃくちゃにしてくれたな

 

この日だけは来てほしくなかった

ぶっ殺してやる!

 

こんなに憎んだ台風は初めてだ

 

 

いよいよ待ちに待った明日という時に最悪な事態となった

 

しかし、当日の朝にはなんとか抜けてくれそう

 

ギリギリ間に合うかどうか本当に微妙なところだった

 

あやと事態について話した

 

「私も会いたいけどこれはダメそうだね。」

 

「おれはまだ諦めてないよ。明日の早朝には抜けてるみたいだし」

 

「新幹線すぐに動くのかな」

 

「わからないけど、とにかく明日の朝少しでも行ける可能性があれば向かうから。飛行機があればそっちでもいいし。絶対会いたい。こんな台風になんか負けない」

 

「うん、ありがとう。でも絶対無理はしないでね。

 今回がダメでも必ずまた会える日は見つかるから

帰りもあるからね」

 

こうして大雨と強風の音を聞きながら、絶望的な気持ちと、まだ微かに残る希望にかけて、前日の夜は眠りについた

 

・・・・、

全然寝付ず

 

窓の外を見たり、台風の位置を見たり

 

3〜4時間しか寝れなかった

 

そして当日の朝5時を迎えた