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2020年GW頃からタイ沼にハマりました。
結構見た気がするので個人的な自己満足まとめ。

実家は2gether。BrightWin。
ITSAYを見てからBKPP中毒だったけど、現在はGawinとJeff Saturブーム中。
タイドラマサボり気味で、T-POPに沼り中。

あのBoss監督の映画 The Paradise of Thorns がいよいよ公開になる!

トレイラー見ましたが、すごく面白そう。

主演のJeffもすごくいい感じで、めちゃめちゃ楽しみ。

 

 

 

 

  あらすじ

トンカムとセクは、2人で資金を出してドリアン農場を営んでいた。


セクはトンカムにプロポーズし、二人で農場を経営しながらずっと一緒に生きていくつもりでいたが、ある日セクは木から落ちて事故死してしまう。


農場の土地や家の名義は全てセクになっていたため、母親が相続することになってしまった。


トンカムは全てを取り戻すべく、母親と義妹と戦うことになる。



 



大筋はこんなもんですが、


義妹は実は養女だったという家族構成や農場従業員とトンカムのシーンからすると、ただでさえ複雑な人間関係がじわりじわりと更に複雑になっていく様が見て取れ、


更に、取り戻すために何でもするトンカムがだんだん狂気を帯びてくる様を見ると


ITSAYで思春期の少年がそのアイデンティティや愛に悩み、乗り越えていく心理描写を見事に描いたBOSS監督が、

今度はどんな世界観を見せてくれるのだろうかと

もうワクワクが止まらない

 



しかし、突然の?出家シーンなど脈絡がよくわからない部分もたくさんありました。それを解説してくれた投稿がありましたのでここに記録しておきます。

 

(以下全てportcale意訳)

 

 

  1.  プロポーズの花


この花は「チャンパカ」と思われる。

アジア木蓮の一種で、タイ王室の儀式や宗教儀式で使われる有名な花である。

恋愛においては「色あせない愛」や「純愛」を表す。

つまりセクのトンカムに対する愛は本物であり、トンカムと生涯を共にしたいと思っていることを示唆している。

 

映画の時間軸では同性婚がまだ認められていなかったため、彼らは法的に結婚はできなかった(法的な書類や権利がない)、指輪の代わりに花を贈ることで生涯のパートナーとなることを約束した、ということがこの花に込められたもう一つの隠された意味だと思われる。

 

 

  2. セクのお葬式


セクはタイ仏教に基づく「スラスン」と呼ばれる姿で棺に納められている

これは、葬儀屋が聖なる糸で遺体の両手両足と頭を縛る風習で、遺体が硬直したり肥大化したりした時に手足が変な方向へ曲がってしまうのを防ぐのが目的だ。

 

現代は火葬なので、葬儀ではブッダに敬意を払う姿勢(プラナーマ)を装うため、トレイラーのように手を組んで結ぶだけである。

 



 

  3. セクの写真とお供物


タイでは、仏壇(トレイラーではセクの写真の上に金色の先端部分しか見えないが)の下に亡くなった家族の写真を置き、お供え物(その土地の信仰によって異なるが、食べ物や果物)や花を飾る家庭がある。それが死者の元に届くようにという想いで、ある種中国や日本の先祖供養の文化に似ている。

 

タイ文化ではお線香が1本というのにも意味があり、死者やさまよえる魂に敬意を払うことを意味する。

一般的な宗教行事では、仏教の三宝に敬意を払うため必ず3本の線香を使う。

仏陀、ダルマ(仏陀の教え)、サンガ(僧侶)である。

 

 

 

  4. タイの婚姻と相続権


セクの死後、母親と養妹はドリアン農場と土地を母親に譲り渡すようトンカムを諭し、農場の看板も

『カムセックのメーホンソン・マンスン・ドリアン』から『マザーセンのメーホンソン・マンスン・ドリアン』に変えてしまった。

トンカムは状況を打破すべく法的機関やメーホンソン県の裁判所にも出向いたが何もできなかった。

 

何故か。

 

現在の婚姻法(まだ平等婚姻法に移行中)によると、配偶者のどちらかが亡くなった場合、法定配偶者(男女)のみが相続分を受け取ることができるからだ。配偶者に子供がいない場合、遺産は亡くなった配偶者の両親と平等に分け合うことになる。

 

セクとトンカムは同性愛者であり、法的には配偶者として認められていない。

更にすべての財産はセクの名義であるため、セクが相続権を主張することはできない。

また、平等婚姻法が施行されたとしても同法は不遡及であり、承認された婚姻証明書が必要であるためセクは相続権を主張することはできない

 



 

  5. トンカムとセクの母親の部屋


トレイラーの序盤に印象的なシーンがある。

トンカムが書斎の薄いマットの上で土地の権利書を抱えながら横になっている一方で、母親はセクのベッドでぐっすりと眠っている。

 

セクの母親が寝ている暗い寝室は、セクの財産全てが自分のものになり裕福な暮らしができると確信しているため、何の心配もなく快適に眠れることを示唆している。

 

反対にトンカムが夜に横になっている、明るく照らされた部屋は、セクと二人三脚で築き上げてきた土地を奪われようとしているために荒んでしまった心と内なる炎を暗示している


トンカムに頼れる人が誰もおらず、セクが残したもの全てが失われようとしている中で抱きしめている権利書は、まるでセクそのもののようである。

 



 

  6. 土地の権利書と名前の意味


トンカムが抱きしめているのは土地の権利書であり、結婚証明書ではない。

セクのフルネーム(Seksan Boonkamule)の他にセクと姓が同じ男性の名前(Kaarom Boonkamule)が書かれているが、誰なのかはわからない。

 


名前の意味

Seksan:名前としてのSeksan には「思い通りに何かを選んだり求めたりする」という意味がある

Kaarom:「雄弁」という意味

 

登場人物のチューレンがトレイラーの中で意味するところ

Sek:呪文を唱える、魔法をかける、何もないところから何かを作り出す

Thongkam:金

Mo:(おそらく)豚

Seang(セク母):光

 

 

土地の権利書

左側のボックスの名前は「権利付与者」であり、右側のボックスは「権利受領者」である。

つまり、左側の「Kaarom Boonkamlue」という名前はトンカムのフルネームである可能性が高く、彼はこの土地の権利を合法的かつ完全にセクに与えたことになる。

 

この表の最後にあるタイの土地の測定単位はSI単位ではなく、タイの単位(古代から使われている)である。

 

1ライ(ไร่)=1600平方メートル

1 ナン(งาน)=400平方メートル

1ターラーンワー(ตารางวา)=4平方メートル

 

計算してみると...

トンカムがセクに与えた土地の合計は9048平方メートルということになる。



 

  7. 不平等からのインスピレーション

 

モーが喜びの声を上げながら道路を走るシーン。

おそらく母親と彼女がこの土地の所有者になることが確定して喜んでいるのだろう。

 

 


  8. トンカムの土下座


このシーンでトンカムが手を組んで(ワイの姿で)床にひれ伏している。

タイ文化において、本心からこのような行為をする時は、プライドや尊厳を捨てて目の前の人に最大限の敬意を払うことを意味する。

 

しかし強制された場合は、同情を引いたり見返りを求めるためにプライドと尊厳を捨てることを意味する。

 

文脈からすると、トンカムは家族として受け入れてもらう(養子にしてもらう?)ためにこのような行為をしたと思われる。それが遺自分の相続分を手に入れるための唯一の合法的な手段であるからだ。

 



 

  9. トンカムの出家


恐らく計画の一環として、セクの母親の唯一の息子として出家することさえも厭わなかったのだろう。

タイでは一生に一度、息子が出家することは大きな功徳とされている。

 

ここで見られるのは、「ポイ・サン・ロン」と呼ばれるメー・ホン・ソン県独特の出家儀式で、通常の出家儀式より賑やかでカラフルである。このような修行方法は、ブッダの物語や伝説の解釈からきている。(詳細を説明すると非常に長くなるので割愛)





  10. 逆さ線香


線香を逆さに立てたのは死者に、ここでは明らかにセクに対する侮辱を表す

このような行為の意味は文脈によって異なるため、全容が不明なため確かなことはわからない。

 

しかし個人的には死者への無礼とは別に、セクとの誓い/約束を破ったということではないかと思った。それを知るためには映画を全部見ないと判明しないが、セクには隠された秘密があり、それが明らかになった時、トンカムがこんなことをする程心底軽蔑したのかもしれない。






個人的には、トンカムがセクに土地を譲渡したのでは、というところだけ「?」でした。姓が同じなら普通に考えて父親や親戚からの譲渡では?てかまさかのトンカム血繋がってる説?うーん🧐


話としては、セクに譲渡した土地を母親に奪われたってドロドロ面白そうですが😅


いずれにせよ、色々タイ文化解説面白かったしありがたかったです。




当初予定通りPPが主演してたら、どんな感じだったんだろうって妄想も含めて楽しみです。

多分、タイで見れる!