今回読んだのはこちら。
私の大好きな作家の島本理生さん。
今まで何度も紹介してきています。
今回は、
「星のように離れて 雨のように散った」
昨年の夏頃に出された最新刊で、
コロナ禍の中での作家さん達の思いも伝わってくるような作品でした。
まず、タイトルですが…
イメージが全く浮かびません
これは期待できそうだと確信しました(笑)
最近のタイトルは分かりやすかったから。
自分は小説のタイトルが気になる方です。
知らない作家さんを読む時などは、
タイトルに惹かれることが多いのです。
今回の、
「星のように離れて」って?
「雨のように散った」って?
前者が『て』で後者が『た』ですから、
一つの文としてつながってますよね?
何かが、空の星のように離れていって?、
それが空から降る雨で散り散りになった?
う~ん、分かりません
読む前からいろいろ考えさせてくれます(笑)
さすが島本理生さん
そして、、、、
読んだ後もよく分かりませんでした(笑)
今のところはですが…
おっと、そんなことより中身です。
もう、島本理生さんらしさ全開でした。
主人公は、まさに島本理生さんの描く主人公度100%!
毎回書いているように、
めんどくささ120%の女性(笑)
最初からこうでした。
『…じつは私は髪の短い女の子が昔からあまり得意じゃなかった…』
これは同じ大学のクラスメートへの描写です。
理由は、
『女性性という名の柔らかくて熱いものが剥き出しになっているような感じを受けるのだ』
めんどくさいですね~(笑)
(私もめんどくさい)
それなのに自分は透け感のある衣服で、
男性の前で酔った姿をさらす。
ブレないですね~
一時薄まった時もありましたが復活です。
「ナラタージュ」の主人公と重なりました。
ということは、最初に戻ったということでしょうか。
違うのは終わり方が明るかったこと。
ハッピーエンドとはいかないものの、
恋人との未来を期待させる終わり方でした。
これは今までとは決定的な違いですね。
それにしても、なぜ自分は島本さんの本に惹かれるんだろうか。
まるで、本の中の主人公に惹かれる男たちのようです(笑)
もしかして、それが狙い?
まさか、それは絶対にありません。
何故なら、島本さんのファンは女性中心だからです。
男性、特に自分のような年代で好きな人は…
聞いたことがありません(笑)
やっぱり、
私もめんどくさい奴なのかも知れません