　黒柳徹子著『続　窓際のトットちゃん』は、一気に読めた。

戦中、戦後から近年を綴ったエッセイ。

「いわさきちひろ」の表紙と挿絵がうっとり。

才能と個性が今日の地位を築いたと思う。でもそれは

母親のパワフルなバイタリテーを引き継いでいる。

同じ時代を追いかけてきた私には思い当たる事が何カ所もあり

感慨深く読むことができた。始めて聞く話もあった。

　出征する兵隊を日の丸の旗で見送ると、スルメの足１本貰えたこと。

　満員の汽車の窓からお尻を出して、おしっこしたこと。

　（窓から放り込まれ、席取りをしたことがあったが、おしっこはしてない）

懐かしく自分にも覚えがあったのは

　学校は下駄履きで通う（雪の日は大変だった）

　教会で日曜学校（帰りの菓子袋が楽しみ）

　「さよなら三角、又来て四角」（よく言っていた）

　庭の防空壕（出たり入ったり）

　ラク石でお絵かき（アスファルトにケンケンパの石遊び）

　テープレコーダーの声（始めて聞いた時のショック）　

　「100歳まで生きる」と言ったら、小沢昭一にその頃になったら

「あのころさ～」と話す相手がいないよと言われたがそれが今

本当になった。と

あの頃私も